VISIONARY INSTITUTE
第3回 意識のイノベーション 未来を予見するアート
VISIONARY INSTITUTE(ヴィジョナリー・インスティテュート)は、私達の過去・現在・未来を統合的に通観して、「今、私達が学んでおかなくてはならないこと」を創発し、よりよい未来への卓見力を育む。次世代に伝承してゆく本質的な価値創造を志向する学習機会です。
日時

内容
VISIONARY INSTITUTE - 2010 Seminar


本セミナーシリーズは「今、私達が学んでおかなくてはならないこと~確かな未来創造へのマイルストーン」と題して、有識者の方々をお迎えし、連続して学びを深める企画です。
VISIONARY INSTITUTE - 2010 Seminar- その第3回は、伊藤俊治氏(東京芸術大学先端芸術表現科教授)をお迎えします。伊藤俊治氏は、専門の美術史・写真史の枠を超え、アートとサイエンス、テクノロジーが交差する視点から多角的な批評活動を展開、アートとコミュニティの関係創造を数多く手がけられています。
「そもそもアートとは何であるのか?」
「アートにおける異質なものを結び付けたり融合させたりする多重な機能とは?」
「アートが私達に与える恩恵とは何なのか?」
私達がそれを考えることにより、意識が目覚め、新しい感覚が起こるような先端芸術の視点から、アートをめぐる進化の変遷を過去・現在・未来へとたどりながら、具体的事例を含みご紹介いただきます。
第3回 意識のイノベーション 未来を予見するアート
またグレン氏は、未来予測や未来研究の方法とは「かくなるであるという単純予測」と「かくありたいという願望予測」の一致へ向けて、現在の意思決定をより望ましい方向へ導くことであるとも指摘しています。
未来派やバウハウスから、ポップ・アートやコンセプチュアル・アートまで、アートはこうした未来を予測し、予見する役割を果たし、アーティストは未来のセンサーとして機能してきた長い歴史があります。
コンピューター・テクノロジーとネットワークを核にした先端芸術であるメディア・アートも20世紀末から21世紀にかけて大きな展開を繰り広げてきました。
例えば、19世紀の写真というテクノロジーの誕生は、それ以降の絵画を変えたばかりではなく、それまでの芸術形式や芸術行為の意味を変え、さらには芸術と社会の関係までも変えました。同じようなことは映画やTV、ビデオやCG(コンピュータグラフィックス)VR(ヴァーチャルリアリティ)の誕生にもいえます。
現在は、ネットワーク的状況が従来のメディア構造を変質させ、芸術のあり様の転換を迫っています。
つまり、写真以降の多彩なメディア、テクノロジーが混在し統合してゆくネットワーク的状況は、さまざまなカテゴリーやジャンルを解体し、新しいリアリティや実践の場をつくり、知覚や感覚の拡張、自己と他者の関係、アーチストと受け手の位相を再定義することを迫っています。
そして、ネットワーク的状況の中で、アートはますます心と身体の関係や、精神と物質の関係といった本質的な問題に踏み込まざるをえなくなっています。
意識とは何か、知覚や感覚とはどのように働いているのか、精神とは誰のものなのか、といった問題にアートは入り込んできています。
こうした新しいアートの動向を、具体的に紹介し、原始的な芸術との対比も織り交ぜながら、新しい意識テクノロジーについて、伊藤俊治氏にお話いただきます。
アートを“関係創出の技法”として捉え、これからの新しい社会創造や、よりよいビジネス創出のために、人間の想像力と創造力の根本についての示唆に富んだ講演は貴重な機会です。
昨年7月、伊藤俊治氏には「『美』という21世紀の文化資本-今、日本人が見失ってはならないこと」をテーマに福原義春氏(株式会社資生堂名誉会長)とご対談いただきました。
本年のVISIONARY INSTITUTEでは、伊藤氏に続き、7月8日に第4回セミナーとして、福原義春氏の「未来をつくるイノベーションのための文化資本」へと続きます。両氏の未来への提言を学びとして、私達のヴィジョン力を鍛える機会とします。
ライブラリートーク「VISIONARY INSTITUTE–2010 World Cafe」
各講師陣の思想や推薦書籍を編集的に紹介し、集うメンバー同士が自在な対話を繰り返し、先生方の思想を自らの力とすることを目指しています。これまでに実施されたWorld Cafeでは、毎回、オープンに、自由にネットワークを築くことができる「カフェ」のような空間で、お互いの想いを共有したり、知識や知恵を創発する機会創造となり、日頃気づくことのできなかった根本的な価値観へのアプローチと発見が繰り返されています。
それは、あたかも蝶が他花受粉するかのようにアイディアを結び付け、気づきや発見を生み出してゆくものです。
参加された方々との対話の記録は、2011年、一冊の書籍にまとめる予定です。
詳細情報は六本木ライブラリーのメンバーの皆様へ、直接e-mailでお知らせします。
ご関心ある方は、ぜひライブラリー事務局までお問い合わせください。
講師紹介
講師
伊藤俊治 (いとう・としはる)
東京藝術大学美術学部先端芸術表現科教授
多摩美術大学美術学部教授を経て、現在、東京藝術大学美術学部先端芸術表現科教授。芸術、教育、社会活動に多数取り組み、異業種交流のデザインネットワークである東京クリエイティブの設立企画運営、異文化融合と共同創造の実践的教育機関である大阪インターメディウム研究所の企画運営、都市創造型のワークショップスタジオ/東京アート&アーキテクチュア&デザイン(ADD)スタジオのディレクション、国際交流基金国際展委員、文化庁芸術文化振興基金審査委員、東京都写真美術館企画運営委員、川崎市民ミュージアム収集委員、相模原市写真芸術祭特別運営委員、彩都国際文化都市企画委員、読売新聞読書委員、NTTインターコミュニケーション・センター・コミッティ、大阪インターメディウム研究所講座統括ディレクター、東京ADDスタジオのディレクター、2005年日本万国博覧会デザイン委員会委員長などをつとめる。
主な著書に「写真都市」(冬樹社)「20世紀写真史」(筑摩書房)「ジオラマ論」(リブロポート)「20世紀イメージ考古学」(朝日新聞社)「電子美術論」(NTT出版)「情報映像学入門」(オーム社)「情報メディア学入門」(オーム社)等多数。

開催実績
ハンス・ルドルフ・ヘレン (農学者 / 昆虫学者 / バイオヴィジョン財団ファウンダー)
アリス・カニングハム (NPO法人秀明インターナショナル国際プロジェクト エグゼクティブディレクター 国連NGO担当)
薄羽美江 (株式会社エムシープランニング代表取締役 / 一般社団法人三世代生活文化研究所理事)
開催日 : 2014/12/12 (金)

)
薄羽美江 (株式会社エムシープランニング代表取締役 / 一般社団法人三世代生活文化研究所理事)
開催日 : 2014/11/28 (金)



薄羽美江 (株式会社エムシープランニング代表取締役 / 一般社団法人三世代生活文化研究所理事)
開催日 : 2014/06/13 (金)

公益財団法人地球環境戦略研究機関 国際生態学センター長)
薄羽美江 (株式会社エムシープランニング代表取締役 / 一般社団法人三世代生活文化研究所理事)
開催日 : 2014/01/30 (木)



鮎川雅子 (日産グローバル株式会社代表取締役)
薄羽美江 (株式会社エムシープランニング代表取締役 / 一般社団法人三世代生活文化研究所理事)
開催日 : 2013/06/18 (火)

















募集要項
日時 |
2010年06月21日
(月)
19:00~20:30 |
---|---|
受講料 |
5,000円 |
定員 | 200名
※定員になり次第締め切らせていただきます |
主催 |
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プログラム提供 | |
協力 |
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会場 |
アカデミーヒルズ49(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49階) ※都合により40階に変更する場合、受講生には直接ご案内いたします。 |
お支払い方法
クレジットカードによるお支払いのみです。
※お申込み後のキャンセル及び返金は承っておりません。
※クレジットカードはVISA、MASTER、JCB、AMERICAN EXPRESS、DINERSのみのお取扱となります。
※お支払方法は「一回払い」のみとなります。(「リボルビング払い」「分割払い」等はご利用いただけません)
【その他】
※領収証をご希望の方は、「申込画面」内の<請求書・領収証発行>欄でラジオボタンの「WEB上で発行する」をお選び下さい。
「WEB上で発行する」をお選びいただきますと申込完了後に、領収証のダウンロード画面が表示されます。ダウンロード画面を一旦閉じると再度ダウンロード画面に戻ることが出来ませんのでご注意ください。
■今後のVISIONARY INSTETUTE-2010 Seminarのご案内

テーマ:飛翔のイノベーション 未来を開発する宇宙探索
日 時:2010年11月24日(水) 19:00~20:30
推薦書籍:『宇宙からの伝言』(数研出版 2004/12)

テーマ:創成のイノベーション 未来に継承するリベラルアーツ
日 時:2010年12月20日(月) 19:00~20:30
推薦書籍:『女性を宇宙は最初につくった』(春秋社 2009/03)
お問い合わせ先
アカデミーヒルズ スクール事務局
受付時間:10:00-18:30 (土・日・祝・年末年始を除く)
※お電話及びメールでの講座お申込は受け付けておりませんのでご了承ください。
- 電話番号 :
- 03-6406-6200
- サイトURL :
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