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時代が求める人間像~知の構造化と課題設定能力~

東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラムの挑戦

教養キャリア・人
更新日 : 2011年04月14日 (木)

第1章 俯瞰して課題設定できること。それがリーダーの要件

「答えのない問題提起は意味がない!」地球温暖化も資源の欠乏も、大変だと騒ぐより解決策を見つけて実行することが重要です。それを可能にするリーダーを育成するために設立されたのが東大EMPです。チェアマンの小宮山宏氏をはじめとする設立メンバー3人が、これからの時代に求められるリーダーの要件を議論します。

講 師
小宮山宏:東京大学前総長、総長顧問、東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム(東大EMP)チェアマン、株式会社三菱総合研究所理事長
山田興一:東京大学総長室顧問、EMPコ・チェアマン
横山禎徳:EMP企画・推進責任者、株式会社システムデザイン研究所ディレクター、社会システムデザイナー

小宮山宏氏

小宮山宏: 東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム(EMP)というのをつくろうと、務めていたときに決断しました。まずは、なぜEMPをつくらなければならないと思い至ったのかをお話しします。

私はシンガポールで高等教育のアドバイザーもやっているのですが、シンガポールはこの2年間に、インペリアル・カレッジ・ロンドンと組んでメディカル・スクールを、イエール大学と組んでリベラル・アーツ・カレッジを、MITと組んで前工学部長のトーマス・マグナンティを学長に呼んでデザイン・スクールをつくろうとしています。今ある2つの大学に加えて3つ大学をつくるのです。「我々は人材に投資する。それ以外にシンガポールの生きて行く道はない」と決めてやっているわけです。

今、非常に激しく世界が変化しています。どうすればその変化に日本が対応し、世界をリードできるか、というのが私の最大の思いです。そのために必要なのはリーダーです。目的を共有したときの日本というのは『プロジェクトX』じゃないけれど、相当強いんです。ものづくりの強さなどというのは多分世界一ですよ。でも、そこにいくためにはリーダーが重要なんです。

ではリーダーの要件とは何か。1つは「課題設定」能力です。課題設定するためには、人よりも視野が広くないといけません。それを僕は俯瞰と呼んでいますが、俯瞰のポイントは「軸の拡張」と「視点の多様化」です。

軸の拡張には空間軸と時間軸があります。EMPの空間軸は、事業でも企業でも日本でもアジアでもなく「地球」。時間軸は、四半期でも1年でも10年でもなく「100年」です。

それから、視点の多様化は極めて重要です。視点というのは部署とか企業とかいろいろありますが、EMPは「世界視野、日本のため」という視野です。視点はほかにも、エネルギーを考えるのか、高齢化社会を考えるのか、希土類(レアアース)の問題を考えるのかなど無限にあります。

この構造でいくと決めたのが、EMPの1つの特徴だと思います。それはサステナブル・ディベロップメント、人類の21世紀の目標です。地球の環境容量も資源も有限である中で、僕らは次世代を考えていかなければいけないのです。それを前提としなかったら世界でリードなんてできません。

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該当講座

時代が求める人間像

~知の構造化と課題設定能力~

時代が求める人間像
小宮山宏 (東京大学 前総長、総長顧問、EMP チェアマン 株式会社三菱総合研究所 理事長)
山田興一 (東京大学 総長室顧問 EMPコ・チェアマン)
横山禎徳 (東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム(東大 EMP)企画・推進責任者 社会システムデザイン研究所ディレクター・社会システムデ ザイナー)

小宮山宏 (東京大学 前総長、総長顧問、EMPチェアマン 株式会社三菱総合研究所 理事長)
大きな変革期を向えた今、これまでの延長線上に解の得られない時代に求められるリーダー・人間像とは?東京大学前総長であり東大EMPチェアマン小宮山宏氏にお話頂きます。
後半は山田興一氏(東大総長室顧問)、横山禎徳氏(社会システムデザイナー・東大EMP企画推進責任者)による鼎談があります。


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