六本木アートカレッジ

六本木アートカレッジ・セミナー
これからのライフスタイルを考える
第8回「なぜ、人は宇宙をめざすのか? ~宇宙の人間学/“宇宙の視座”を獲得した人類~」

文化 教養 グローバル

日時

2016年11月09日 (水)  19:30~21:10

※受付開始は19時頃を予定しています。

終了しています

内容

宇宙ステーションという視座を獲得した人類!

天に近づきたい。空を飛びたい。古代より人はそんな憧れを持ち、神話やSFなど夢の世界を生み出しました。
強い思いはやがて科学技術の発展に伴い、気球や飛行機を作りだし、ついにはロケット開発により宇宙ステーションという視座を獲得しました。
それらは宗教観・個々の価値観・観測や研究で地球と宇宙を語ってきた時代から、事実把握と仮説検証により宇宙を知る時代への進化でもありました。
青く美しい地球の魅力と、宇宙との関わりを明確にしていき、実態解明に進むなかで、永らく人々が思い描いていた夢は根拠を失ったものも多くあります。地球外生命の存在もそのひとつでした。

ユニバース(単一宇宙)からマルチバース(複合宇宙)の視座へ!

そして今、太陽系以外の存在が明らかになるにつれ、再び地球外生命の存在や、他星での居住可能性などが議論されるようになってきています。
研究による事実解明や技術の進化に伴い、ユニバース(単一宇宙)からマルチバース(複合宇宙)という新たな視座が生まれたことがその理由です。
地球ではない場所で人や動植物のような生命体が存在するとしたら、果たしてそもそも「生命」とはどういう定義になるのでしょうか?
地球という有限な惑星に生きる私たちは、これからどのように多様化し、社会生活を営んでいくのでしょうか?
人間らしさはどのように変容していくのでしょうか?

第8回のアートカレッジでは、JAXA名誉教授の的川泰宣氏、多摩六都科学館館長の高柳雄一氏、前JAXA副理事長の樋口清司氏、「宇宙の人間学」研究会事務局/代表の清水順一郎氏お迎えします。
人はなぜ宇宙を目指し、これから何を求めていくのか、一緒に考えてみたいと思います。

【ポイント】
・科学技術の進歩により事実把握が進む中で、「宇宙ステーション」「ユニバース(単一宇宙)からマルチバース(複合宇宙)」へと「宇宙への視座」も変化を遂げています。
・宇宙の捉え方が変わる中で、「生命」、「人間」、「私たちの社会」はどのように再定義されていくのでしょうか。
・JAXA(宇宙航空研究開発機構)の研究者、多摩六都科学館館長、「宇宙の人間学」研究会代表の会話から議論を深めていきます。



今までの常識が常識ではなくなる?
「これからのライフスタイルを考える」セミナーシリーズ


今からの時代、テクノロジーの進歩やサイエンスの発展などにより、私たちの価値観も大きく変わっていくことでしょう。今までの常識が、常識ではなくなる。そんな時代が到来するとき、私たちはどのように生きているのでしょうか。
2016年度の六本木アートカレッジは、「これからの社会やライフスタイルはどのように変わるのか? そして価値観は? そもそも人とは何か? 人間らしさとは?」を軸に、様々な切り口から考えるセミナーを年間を通じて開催します。

第1回「未来のヒントはアートにある?~アートと社会~」(2016年4月26日)
南條史生(森美術館館長)×竹中平蔵(アカデミーヒルズ理事長)

第2回「これから私たちは何を着るのか?~精神を表現するファッション~」(2016年5月16日)
古市憲寿(社会学者)×軍地彩弓(編集者)

第3回「伝統を未来へどう伝えるか」(2016年6月10日)
丸若裕俊(㈱丸若屋代表取締役)×高橋俊宏(Discover Japan プロデューサー)

第4回「身体の拡張」(2016年7月20日)
安田登(能楽師)×為末大(元プロ陸上選手)

第5回「情報過多時代の暮らし方」(2016年8月23日)
石川善樹(予防医学研究者)×飛鷹全法(高野山高祖院住職)

第6回「マインドレスからマインドフルへ」(2016年9月14日)
高橋龍太郎(精神科医/現代アートコレクター)×宇野常寛(評論家)

第7回「ジャパンウェア~日本型ベンチャースピリットの行方~」(2016年10月11日)
松岡正剛(編集工学研究所所長)×大澤真幸(社会学者)

■第8回「なぜ、人は宇宙をめざすのか? ~宇宙の人間学/“宇宙の視座”を獲得した人類~」(2016年11月9日)
的川泰宣(JAXA名誉教授)×高柳雄一(多摩六都科学館館長)×樋口清司(前JAXA副理事長)×清水順一郎(「宇宙の人間学」研究会事務局/代表)

■第9回「脳の可能性」(仮)(2017年2月2日予定)
羽生善治(将棋棋士)×石山洸(Recruit Institute of Technology推進室室長)

※第10回は企画中です。決まりましたら、webサイト等でお知らせします。
※上記セミナーについて、内容・開催日時は予定です。変更になることもあります。

講師紹介

スピーカー
清水順一郎 (しみず・じゅんいちろう)
「宇宙の人間学」研究会事務局/代表

1946年生まれ(東京都出身)。
東京工業大学・応用物理学科卒、ノースウエスタン大学・数学科修士課程修了。宇宙開発事業団(NASDA)および宇宙航空研究開発機構(JAXA)に勤務。宇宙環境利用研究センター長、筑波宇宙センター所長を歴任の後、2015年3月までJAXAに勤務。ロケット開発(飛行安全解析・飛行解析)、人工衛星開発(ミッション解析)、宇宙環境利用(スペースシャトル・ISS利用の宇宙実験)などを担当。専門は応用解析。著書に、『宇宙環境利用のサイエンス』(共著、裳華房)、『宇宙問題への人文・社会科学からのアプローチ』(共著、国際高等研究所)、『国際宇宙ステーション計画参加活動史』(共著、JAXA)、『文化・人文社会科学利用パイロットミッション成果報告書』(共著、JAXA)、『なぜ、人は宇宙をめざすのか-「宇宙の人間学」から考える宇宙進出の意味と価値』(共著、誠文堂新光社)、『「宇宙の人間学」研究会記録(その1~3)』(共著、JAXA)などがある。2013年度から2015年度にかけて実施された「宇宙の人間学」研究会の事務局代表を務めた。

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スピーカー
的川泰宣 (まとがわ・やすのり)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)名誉教授
はまぎんこども宇宙科学館館長

1942年(昭和17年)広島県呉市生まれ。1965年(昭和40年)東京大学工学部宇宙工学コース卒業、1970年(昭和45年)東京大学大学院博士課程修了(工学博士)、東京大学宇宙航空研究所を経て、現在に至る。専門分野は、システム工学、軌道工学。大学院時代より科学観測のためのロケット及び人工衛星の飛翔計画の策定に従事し、人工衛星打上げ用ロケットの設計に携わってきた。また宇宙科学における国際協力の発展にともない、国際協力の窓口となると同時に、広く国民・少年少女に対する宇宙をテーマとする教育・普及活動を行っている。
主な著書は、『月をめざした二人の科学者—アポロとスプートニクの軌跡』(中公新書)、『やんちゃな独創-糸川英夫伝-』(日刊工業新聞社)、『宇宙に取り憑かれた男たち』(講談社α新書)、『宇宙からの伝言—いのちを大切にするということ—』(数研出版)、『ロケットの昨日・今日・明日』(裳華房)他多数。

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スピーカー
高柳雄一 (たかやなぎ・ゆういち)
多摩六都科学館館長

1939 年4月、富山県生まれ。1964年、東京大学理学部物理学科卒業。1966年、東京大学大学院理学系研究科修士課程修了後、日本放送協会(NHK)にて科学系教育番組のディレクターを務める。1980年から2年間、英国放送協会(BBC)へ出向。その後、NHKスペシャル番組部チーフプロデューサーなどを歴任し、1994年からNHK解説委員。
高エネルギー加速器研究機構教授(2001年~)、電気通信大学教授(2003年~)を経て、2004年4月、多摩六都科学館館長に就任。
2008年4月、平成20年度文部科学大臣表彰(科学技術賞理解増進部門)

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ファシリテーター
樋口清司 (ひぐち・きよし)
前JAXA副理事長

1946年生まれ。
名古屋大学理学部数学科卒、マサチューセッツ工科大学修士課程修了。科学技術庁宇宙開発推進本部を経て、1969年10月宇宙開発事業団発足とともに移籍。同事業団にて小型ロケットの開発、H-1ロケットの概念設計、宇宙ステーション計画、研究開発計画、経営企画などを担当する。2003年10月宇宙航空研究開発機構(JAXA)発足時経営企画担当理事に就任、有人宇宙システム株式会社副社長を経て、2010年4月から2014年3月まで副理事長、2015年4月より宇宙航空研究開発機構技術参与。2012年10月より2016年9月まで国際宇宙航行連盟会長を務める。

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募集要項

日時 2016年11月09日 (水)  19:30~21:10

※受付開始は19時頃を予定しています。

受講料 3,500円
定員 150名

※定員になり次第締め切らせて頂きます。

主催
  • アカデミーヒルズ
協力
協賛
会場 アカデミーヒルズ(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49階)

※お申込期日:2016年11月9日(水)16:00まで

お支払い方法

お申込・お支払い方法
・イベントレジストのシステムを使用しています。(※イベントレジストをはじめてご利用になる方は、最初に会員登録が必要です。)
・お支払方法は、クレジットカード、PayPal、コンビニ・ATM払いがあります。
(※コンビニ・ATM払いは、開催日の5日前までご利用いただけます。)
・お申込み後のキャンセル及び返金は承っておりません。
・領収証をご希望の方は、お申込完了後、イベントレジストの「マイチケット」ページ内<領収証データ> ボタンをクリックして下さい。領収証データが表示されます。

【その他】
・円滑な進行のためにいただいた情報を講師の方々に提供させていただきます。

お問い合わせ先

アカデミーヒルズ スクール事務局
受付時間:10:00-18:30 (土・日・祝・年末年始を除く)                 
※お電話及びメールでの講座お申込は受け付けておりませんのでご了承ください。

電話番号 : 
03-6406-6200
サイトURL : 
お問合せ



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