記事・レポート
ハフィントンポストは日本で新たな言論コミュニティを形成できるか?
松浦編集長が語る、ネットメディアの課題と未来
経営戦略政治・経済・国際キャリア・人
更新日 : 2014年03月14日
(金)
第5章 声を発することから、世の中が変わる

活発で建設的な議論を生むために
松浦茂樹: ハフポストは、記事を通して争点を提示し、議論を深め、最終的にアクションへとつなげていくための場です。争点を提示する上で意識していることは、ハフポストとしての意見や方向性を打ち出すことです。
日本のニュースメディアを眺めると、両論併記が多いように感じます。AかBかと方向性を明確にしないまま、「あなたはどうお考えですか?」と読者・ユーザーに投げかける。確かに、それによって1人ひとりは何かを考えるかもしれません。しかし、議論を形成する場合は、「AかB、どちらですか?」と尋ねてしまうと、Aの悪い点、Bの悪い点を互いに指摘し合い、ネガティブな方向に進んでしまうケースが多いように思います。
私たちも以前、両論併記の問いかけ記事を出したことがあります。けれども、コメント欄では、互いの悪い点ばかり指摘し合い、なかなか建設的な議論にまで至りませんでした。ならば思い切って、明確な意見や方向性を打ち出したほうが議論は深まると思ったのです。記事を発信し、ユーザーの声をまとめた上で、ハフポスト日本版としての意見や方向性を示すことが、活発で建設的な議論へとつながっていったのです。
発信する意義
松浦茂樹: 1人ひとりがニュースを通して何かを考え、それを積極的に発信する。これが私たちの目指す1つのゴールです。団塊ジュニアをコアターゲットとしながらも、様々な世代・角度からの意見があってこそ、議論は深まっていくもの。日本版のローンチイベントでも、私たちは「あなたのコトバが、未来をつくる」という掛け声のもとで、幅広い世代で構成された良質な言論空間をつくり出していくと明言しました。
世界を基準として考えれば、日本人は発信力が弱いと思います。ハフポスト日本版が発信力向上のきっかけになれば、とても嬉しいです。極端に言えば、ハフポストでなくても良いのです。インターネットの世界では、1つひとつの声がつながりを生み、やがて大きなうねりとなっていきます。他社のブログでも、ツイッターやフェイスブックでも構いません。どのような形でも結構ですから、皆さんもまずは声を発信することから始めてみてください。それが世の中を変えていく一歩につながるのです。
関連書籍
メディアのあり方を変えた 米ハフィントン・ポストの衝撃 (アスキー新書)
牧野洋アスキー・メディアワークス
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ハフィントンポストは日本で新たな言論コミュニティを形成できるか? インデックス
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第1章 世界規模の読者参加型ニュースメディア
2014年03月05日 (水)
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第2章 ハフポストの差別化戦略
2014年03月10日 (月)
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第3章 記事から生まれるコミュニケーション
2014年03月11日 (火)
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第4章 分析力が拡散を生み出す
2014年03月13日 (木)
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第5章 声を発することから、世の中が変わる
2014年03月14日 (金)
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第6章 どのような意見を反映するのか?
2014年03月17日 (月)
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第7章 ニュースサイト上の議論から、世の中は良い方向へ変わる?
2014年03月18日 (火)
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第8章 ネットとリアル、場のバランス
2014年03月24日 (月)
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第9章 ネットメディアが抱える現場取材への課題
2014年03月25日 (火)
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第10章 “健全”な言論コミュニティは存在しうるのか
2014年03月27日 (木)
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第11章 ウソの情報はいずれ修正される
2014年03月31日 (月)
該当講座
ハフィントンポストは日本で新しい言論コミュニティを形成できるか?
~話題のニュースサイト日本上陸から2ヶ月、松浦編集長が語る「仕掛け」と「挑戦」~
松浦茂樹(ザ・ハフィントン・ポスト日本版 編集長)
田端信太郎(LINE株式会社 執行役員 広告事業グループ長)
日本版ローンチから2ヶ月を経たからこそ見えてきた、現状、課題、今後の仕掛けなど松浦氏に伺います。また、ネットメディアのプロフェッショナルお二人ならではの視点で展開される対談を通じて、企業にとってのコミュニケーションツールとしての可能性や、ネットメディア全体の未来について考えます。
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