記事・レポート

ミサコ・ロックス!が体現するアメリカン・ドリーム

米国発、オンリーワンの日本人漫画家が切り開くティーンコミック市場

更新日 : 2010年09月22日 (水)

第7章 キンドルやiPadの影響は、紙のコミックにはあまりない(はず)

ミサコ・ロックス!氏

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西川英彦: 私がミサコさんと出会ったのは、昨年(2009年)の2月、ニューヨークのコミック・コンベンションで取材させてもらったときです。ミサコさんはティーンから抱きつかれたり、サインを求められたり、友達のように思われているすごい人気者でした。きょうお会いするのが3回目ですが、ますます魅力が深まっていると感じました。

それで、コミック作家としてデビューする前、『The Onion』でイラストを描いていた、という話がありましたが、『The Onion』はどういうきっかけで始まったのですか?

ミサコ・ロックス!: 2001年頃、ニューヨークでインターンをしていたとき、あるライブを観に行ったんです。その頃の私は太っていて、頭は虎刈りで、服装はホームレスふうだったので、観客の中で目立っていたんですね。ちょっと離れたところにいたアメリカ人の男性が日本語を練習していたみたいで、「あなた日本人でしょう?」って聞いてきて。それが『The Onion』のライターさんだったんです。

一緒に遊ぶようになって、レストランに行ったときにテーブルにあった紙に、私、イラストを描いたんです。そしたら「おお、これいいね。イラストをうちの新聞で描いてみない?」となったんです。

西川英彦: 出版社がプロモーションしないというのは、日本では考えられません。教師や司書の評価が大きな力を持っているということですが、彼らの評価はどうすれば得られるのですか?

ミサコ・ロックス!: 出版する直前に、司書さんなどに読んでいただくんです。コミックのことをよくわかっている司書さんにレビューで一言もらえればもらえるほど、評価が高くなります。出版社がイベントを開催して、最初に司書さんに読んでもらおうとするのは、そうすればコメントがいっぱいもらえるし、それをウェブや帯にできるからです。

西川英彦: 司書の中でも、カリスマ的な司書がいたりするんですか?

ミサコ・ロックス!: います、います。「あっ! この人がこう言ったんだ」となります。

西川英彦: 結構属人的で、システマティックじゃないんですね。

ところで、アマゾンが非常に強い国だと思うのですが、最近出てきた電子書籍の影響はありますか?

ミサコ・ロックス!: キンドルやiPadが出てきて、紙の本を買う人たちは減ってきていますが、やっぱりティーンの子たちは自分のクレジットカードを持ってないので、親に「本屋に連れて行って」と頼んで車で買いに行くんじゃないかと。

西川英彦: そうか、ターゲットが違うんですね。

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Misako Rocks!/高嶋美沙子 (コミック・アーティスト)
西川英彦 (法政大学 経営学部 教授)

ミサコ・ロックス!(コミック・アーティスト)
西川 英彦(法政大学教授)
日本から「輸出」されたアニメ、マンガではなく、アメリカを舞台にアメリカ人の登場人物を描く「純アメリカ産・マンガ」を創作するミサコ氏。米国のティーンコミック市場を切り開き、アメリカ発・唯一の日本人漫画家として独自の地位を確立した彼女に、アメリカのコミック市場の現状・特性や「日本オタク」の生態から現代のティーンの事情まで伺う貴重なセッションです。日本のソフト・パワーの動向に関心のある方にもお勧めです。


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