記事・レポート

北京オリンピックと2016年東京オリンピック招致

更新日 : 2009年03月12日 (木)

第8章 東京はIOCの総合評価は1位だが、国民の支持率は最下位だった

東京はIOCの総合評価は1位だが、国民の支持率は最下位だった
竹田恆和: 日本の計画は宿泊施設、選手村、安全、環境、インフラではトップでした。そのほかの項目もすべて2位でしたが、1つだけ最低点をとったのがあるのです。一番評価が低かったのは何かというと、IOCが独自に行った世論調査で、東京そして日本における支持率が一番低かったのです。

これは非常に重要な問題なんです。開催する国の国民がオリンピックを求めているのかどうかということは、やはりIOCとしても非常に気になるところですし、成功させるためには、その国の国民、市民が全面的に協力することが非常に重要なのです。これが東京は59%の支持率でした。マドリードが90%、シカゴが74%、リオデジャネイロが77%でした。

やはり東京というのは大都市で、大き過ぎて何が起きても驚かない、感動がないというのでしょうか。ただ、オリンピック好きであることは間違いないのです。いろいろなデータで証明されております。

恐らく「東京にオリンピックが来るわけないじゃないか」というのが、多くの方の考えだったと思うのです。しかしIOCの評価で日本が第一次予選をトップ通過したとき新聞に大きく出ると、その後の世論調査では支持率が一気に70%以上いったんです。ですから、本当に来るかもしれない、来るなら応援しようという方々が出てきたということはありがたいと思います。また、これから我々は東京でオリンピックを開催する意義、メリット、そういったものをより多くの方々に説明しながら、支持を得ていかなければいけないと思っています。

先日終わった北京オリンピックですが、これは招致のために大変貴重な機会でした。IOC委員がみんな来ておりますし、大会の前には総会がありました。そういったことで、今回の私共の仕事は、日本選手団の派遣は勿論のこと、IOC委員への東京招致の売り込みも非常に重要でした。
(その9に続く、全9回)

※この原稿は、2008年9月11日に開催した六本木ヒルズクラブランチョンセミナー「北京オリンピックと2016年東京オリンピック招致~北京での日本選手団の成績とオリンピックの東京開催を目指して~」を元に作成したものです。

該当講座

北京オリンピックと2016年東京オリンピック招致

~北京での日本選手団の成績とオリンピックの東京開催を目指して~

北京オリンピックと2016年東京オリンピック招致
竹田恆和 ((財)日本オリンピック 委員会(JOC)会長/エルティーケーライゼビューロージャパン(株)代表取締役社長)

今回の六本木ヒルズクラブランチョンセミナーでは北京オリンピック開催直後の余韻がまだ残る9月に日本オリンピック委員会(JOC)会長の竹田恆和氏をお招きします。2冠を獲得した北島康介選手をはじめ、悲願の金メダルを手にした女子ソフトボール代表、体操で銀メダルを獲得した内村航平選手、フェンシングで銀メダルの....


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