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既存の枠をぶち壊せ!

若きイノベーターの挑戦/杉江理×佐々木大輔×米倉誠一郎

更新日 : 2016年05月18日 (水)

第4章 スモールビジネスを支援する「freee」

佐々木 大輔(freee株式会社 代表取締役)

 
会計業務を圧倒的に効率化

佐々木大輔: 僕達は、「スモールビジネスに携わるすべての人が創造的な活動にフォーカスできるよう」というビジョンを掲げ、中小企業や個人事業主向けの全自動の「クラウド会計ソフト freee」を中心に、会社設立からその後の成長支援まで、幅広いソリューションをご提供しています。

創業は2012年7月、マンションの一室から始まりました。もう1人の創業メンバーと一緒に、毎日20時間ほどコーディングやプログラミングを続け、2013年3月に「クラウド会計ソフト freee」をリリースしました。

従来、中小企業における会計・経理業務は、例えば、会計ソフトを購入し、事務所のパソコンにインストールして、数字を手入力する。こうしたプロセスが基本でした。手入力は手間のかかる作業で、入力ミスも起こりやすい。さらに、ソフトの使い方を覚えることもひと苦労で、少なからず簿記や会計の知識も求められました。つまり、従来の会計・経理業務は、非常に面倒でややこしいものだったわけです。

簿記や会計の知識を持たない方でも、すぐに使える。パソコンやスマートフォンなど、インターネットにつながる環境であれば、どこにいてもブラウザを通じて会計・経理業務が行える。さらに、直感的に操作できるインターフェース。従来の会計ソフトの課題を解決し、誰でも簡単に使えることがfreeeの最大の特長です。

もう1つの特長は、「自動化」です。銀行やクレジットカードのログイン情報を登録すると、オンライン上で様々な入出金情報が自動的に管理され、会計帳簿にも自動で反映してくれます。仕組みとしてはテキスト解析を活用しており、例えばカードの明細欄に「○○ガス」とあれば、自動的に水道光熱費に分類され、「○○タクシー」とあれば、旅費交通費に分類されます。その画面を見て確認ボタンを押せば終了です。データ入力にかかる手間がなく、入力ミスも防ぐことができます。

入力だけでなく、各種レポートの出力も簡単です。請求書・見積書・納品書も簡単に作成でき、収入や支出、買掛金・売掛金の管理など、経営状況を把握するための様々なレポートを出すこともできます。個人事業主であれば、ガイドに沿って質問に回答するだけで青色申告書が作成でき、法人であれば会社法に準拠した決算書も作成できます。freeeを使うことで従来の会計業務が50倍速くなった、というテスト結果も出ています。

ビジネスモデルとしては、最初は無料のお試しプランで始めてもらい、価値を理解していただいてから有料プランに移行していただく、といった形です。なお、クラウドということで、多くの方がセキュリティを心配されますが、大手金融機関と同等レベルの暗号化技術を用いているほか、TRUSTeという国際的な個人情報保護第三者認証プログラムの認証も得ています。

ちなみに、freeeのロゴにはツバメが描かれています。ツバメは水平飛行の速さでは、世界で最も速く飛ぶ鳥です。ツバメが空を舞うように、バックオフィスの業務をより速く、軽やかにすることで、スモールビジネスに携わる方々の負担を軽減し、本業にフォーカスしてもらいたい、といった思いを込めています。

おかげさまで現在は50万以上の事業所で利用されており、クラウド会計ソフトの中でトップシェアとなっています。


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既存の枠をぶち壊せ! ~ 若きイノベーターの挑戦 ~ 杉江理(WHILL)×佐々木大輔(freee)×米倉誠一郎(日本元気塾塾長)

杉江理(WHILL,Inc. CEO)×佐々木大輔(freee株式会社 代表取締役)×米倉誠一郎(日本元気塾塾長/一橋大学イノベーション研究センター教授)
日本元気塾塾長である米倉誠一郎氏が、「車いす」のマーケットにイノベーションを巻き起こしているWHILL,Inc. CEOの杉江理氏と、クラウド会計ソフトとしてシェアNo.1を獲得する大躍進を遂げているFreee株式会社の佐々木大輔氏を迎えして、若きイノベーターの挑戦をお話いただきます。



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