記事・レポート
本田直之&四角大輔が語る、人生とビジネスを好転させる方法
ノマドライフスタイルの実践で発想が変わる、ビジネスが変わる
アカデミーヒルズセミナーキャリア・人教養
更新日 : 2012年06月28日
(木)
第7章 ノマドライフを実現するまでの、6つのフェーズ

本田直之: ここからは、ノマドライフを送るためにしなければいけないことをお話しします。いろいろな解釈がありますが、僕らが考えるノマドライフとは「仕事と遊びの垣根のない、世界中どこでも収入を得られるノマドビジネスを構築し、2カ所以上を移動しながら、快適な場所で生活と仕事をすることで、クリエイティビティや効率性、思考の柔軟性が向上し、それがいいスパイラルになるライフスタイル」です。これは究極ですが、これを目指してどう行動するか考えることが大事です。
行動の基本は、日本の製造業がやっていることをやることです。それは、コストが安い所で物をつくって、利益がとれる所で販売すること。つまり、コストの安い所で生活をして、報酬の高い所で仕事をするんです。ハワイもニュージーランドも東京に比べれば生活費は安いのですが、報酬の高い仕事はそれほどありません。僕の場合、アメリカで得ているのは収入の15%ぐらいで、あとは日本です。
実際にノマドライフをやるに当たっては、3つポイントがあります。まず1つは、ステップを踏むことです。僕らの話を聞いて今すぐノマドライフを始めたいと思うかもしれませんが、やっぱり準備や段階が必要です。ステップには次の6つのフェーズがあります。
フェーズ1は、ベースをつくる時期で、僕の場合は5年かかりました。大学卒業後、最初に入った会社で3年間勤めてお金を貯めて、アメリカのビジネススクールに留学。この間に仕事のノウハウ、営業のノウハウ、海外生活のノウハウ、海外でビジネスをするノウハウを身に付けました。
フェーズ2は、方向性の模索期です。3年間、自分にとってどこに行くのがベストなのか、何をするのがベストなのかわからなくて悩みました。でも今から考えると、ビジネスの種はこの時期に撒いていたんです。留学中にお金がなくて切羽詰まって、学校で勉強していることをそのまま日本の経営者に情報として買ってもらいました。ちょうど普及し始めたばかりのインターネットビジネスの話を、毎月レポートしていたんです。これが今のレバレッジコンサルティングのベースになっています。
フェーズ3は、結果を出して実績を上げる時期です。この5年間は一番ハードに働いた時期で、会社を上場させ、十数億円だった売上を100億円ぐらいにしました。経営能力が高まって、自分でビジネスをやっていける自信がつきました。
フェーズ4は、転換期です。既にハワイと日本、半々で生活できる状況だったのですが、敢えてすぐにはやりませんでした。当時はノマドのロールモデルがいなかったので、ビザはどうするのか、生活費はどれぐらい必要なのか、住宅の相場も何もわかりません。だからハワイで暮らすために必要なノウハウや、いかにして人脈をつくるかなどのリサーチに2年かけました。
フェーズ5は、実践期です。ここでようやくデュアルライフを始めたわけです。僕の場合、15年かけてデュアルライフのノウハウを構築したことになります。
フェーズ6は、シェアの時期です。今年(2012年)からはノマドライフのノウハウを広めるために、セミナーを開催したり本を書いたりして、仲間を増やしていきたいと思っています。
僕も大輔も似たようなステップを踏んできました。僕らはインターネットや携帯電話がない頃から始めたので15年、20年かかってしまいましたが、今はもっと短縮できると思います。でも、それぞれのフェーズを飛ばすことはできないと思います。
行動の基本は、日本の製造業がやっていることをやることです。それは、コストが安い所で物をつくって、利益がとれる所で販売すること。つまり、コストの安い所で生活をして、報酬の高い所で仕事をするんです。ハワイもニュージーランドも東京に比べれば生活費は安いのですが、報酬の高い仕事はそれほどありません。僕の場合、アメリカで得ているのは収入の15%ぐらいで、あとは日本です。
実際にノマドライフをやるに当たっては、3つポイントがあります。まず1つは、ステップを踏むことです。僕らの話を聞いて今すぐノマドライフを始めたいと思うかもしれませんが、やっぱり準備や段階が必要です。ステップには次の6つのフェーズがあります。
フェーズ1は、ベースをつくる時期で、僕の場合は5年かかりました。大学卒業後、最初に入った会社で3年間勤めてお金を貯めて、アメリカのビジネススクールに留学。この間に仕事のノウハウ、営業のノウハウ、海外生活のノウハウ、海外でビジネスをするノウハウを身に付けました。
フェーズ2は、方向性の模索期です。3年間、自分にとってどこに行くのがベストなのか、何をするのがベストなのかわからなくて悩みました。でも今から考えると、ビジネスの種はこの時期に撒いていたんです。留学中にお金がなくて切羽詰まって、学校で勉強していることをそのまま日本の経営者に情報として買ってもらいました。ちょうど普及し始めたばかりのインターネットビジネスの話を、毎月レポートしていたんです。これが今のレバレッジコンサルティングのベースになっています。
フェーズ3は、結果を出して実績を上げる時期です。この5年間は一番ハードに働いた時期で、会社を上場させ、十数億円だった売上を100億円ぐらいにしました。経営能力が高まって、自分でビジネスをやっていける自信がつきました。
フェーズ4は、転換期です。既にハワイと日本、半々で生活できる状況だったのですが、敢えてすぐにはやりませんでした。当時はノマドのロールモデルがいなかったので、ビザはどうするのか、生活費はどれぐらい必要なのか、住宅の相場も何もわかりません。だからハワイで暮らすために必要なノウハウや、いかにして人脈をつくるかなどのリサーチに2年かけました。
フェーズ5は、実践期です。ここでようやくデュアルライフを始めたわけです。僕の場合、15年かけてデュアルライフのノウハウを構築したことになります。
フェーズ6は、シェアの時期です。今年(2012年)からはノマドライフのノウハウを広めるために、セミナーを開催したり本を書いたりして、仲間を増やしていきたいと思っています。
僕も大輔も似たようなステップを踏んできました。僕らはインターネットや携帯電話がない頃から始めたので15年、20年かかってしまいましたが、今はもっと短縮できると思います。でも、それぞれのフェーズを飛ばすことはできないと思います。
関連書籍
『やらなくてもいい、できなくてもいい。』
四角大輔サンマーク出版
『ノマドライフ』
本田直之朝日新聞出版
『自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと』
四角大輔サンクチュアリ・パブリッシング
関連施設

「永田町駅」徒歩1分のシェアード・オフィス。
Wi-fi、電源、セキュリティ、ミーティングルーム完備。
クリエイティブな活動拠点に相応しい会員制施設です。
本田直之&四角大輔が語る、人生とビジネスを好転させる方法 インデックス
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第1章 遊びと仕事に、区別も垣根もない
2012年06月18日 (月)
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第2章 ノマドライフは誰でもできる
2012年06月19日 (火)
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第3章 ノマドはスピリット。だから会社員時代も心はノマドだった
2012年06月21日 (木)
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第4章 ノマドの極意は「ウルトラライト・ライフスタイル」
2012年06月22日 (金)
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第5章 自分にとって本当に大事なものを見極める
2012年06月25日 (月)
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第6章 日本人総アーティストの時代に突入
2012年06月26日 (火)
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第7章 ノマドライフを実現するまでの、6つのフェーズ
2012年06月28日 (木)
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第8章 ノマドライフに必要なスキルとは?
2012年06月29日 (金)
-
第9章 仕事、お金、思考のトレーニング方法
2012年07月02日 (月)
該当講座
academyhills + Hills Life presents 知の人、知の時間
ノマドライフスタイルの実践で発想が変わる、ビジネスが変わる ~会社員こそ「自分で選択する人生」を生きよう~
本田 直之(レバレッジコンサルティング代表取締役社長兼CEO)
四角 大輔(Lake Edge Nomad Inc.代表取締役兼CEO)
本セミナーでは「ノマドライフスタイル」を実践することでビジネスパーソンが得られることを本田氏が解説。またスペシャルゲストとして、本田氏と同様にノマドライフスタイルを追求する四角大輔氏にお越しいただき、会社員が「ノマド的発想」を身につける方法、そこからどのように自分のビジネスや人生を好転させていくかをお話します。
アカデミーヒルズセミナー
ビジネススキル キャリア・人 教養

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