オピニオン・記事

内田和成の『論点思考』
~問題設定の技術~

東洋経済提携講座より

ビジネススキルキャリア・人
更新日 : 2010年10月19日 (火)

第1章 3タイプの「仕事ができる人間」

今、求められているのは「解くべき課題」を見つけ出す能力。作業ができる人間ではなく、仕事ができる人間になってほしい——。
ボストンコンサルティンググループの日本代表を経て、早稲田大学ビジネススクール教授を務める内田和成氏が著書『論点思考』の実践講座で明かした思考法や具体的なテクニックをお届けします。

講師:内田 和成(早稲田大学ビジネススクール教授)

内田和成氏

内田和成: 今日は『論点思考』について、書籍を読んでいない方も多いだろうという前提で話しますが、読んだ方にもプラスアルファは持って帰っていただけるようにとは考えています。実は、『論点思考』の前に『仮説思考』という本を出しているのですが、そのときから私が仕事術の達人じゃないかと勘違いされて、いろいろな取材を受けました。そのときに感じたことは、どうも今の世の中は、ハウツーの議論が氾濫し過ぎだということ。仕事で大事なことは、もうちょっと本質的なものの見方、考え方だと感じていますので、そんな話ができればと思います。

まず、私自身が考える「仕事ができる人間」は、3タイプです。一つは「作業が早い人」。二つ目は「問題解決が早い人」。三つ目が「問題設定のできる人」です。一番目の「仕事が早い人」はどういうことかというと、先ほど申し上げたハウツーに近い世界なのですが、最近で言えばグーグルで検索が上手にできるとか、あるいはワード、エクセルがうまく使えるとか、パワポがきれいに仕上がるとか、そういう人たちですね。これは確かに一見仕事が早いとか、仕事ができると思われるかもしれません。しかし、そういう方がそのまま年齢を重ねて、依然としてパワポがうまく使えることが、仕事ができる条件だろうかと考えていただくと、お分かりのようにちょっと違いますね。仕事が早いことは、本質的には仕事ができることへの定義とは違ってくるのだと思います。

では、二番目の「問題解決が早い人」とは。これは、課題を与えられたときに、その答えを出すスピードが速い、答えの質が高い。あるいは分析が上手であるとか、人の説得がうまいとか。もしくは仮説を作る力が優れている。そういったことを問題解決が早い人と言うのだと思います。仕事をする上で、この問題解決力は無くてはならないスキルだとは思います。これができない人はたぶんビジネスパーソンとして失格。従って、まず身に付けける能力として、言われた仕事をきちんとこなす問題解決力というのは大事だと思うのですが、それだけで十分でしょうか。それが今回『論点思考』で皆さんに問いかけたかったことです。
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該当講座

内田和成の『論点思考』

~BCG流 問題設定の技術~

内田和成の『論点思考』
内田和成 (早稲田大学ビジネススクール教授)

内田 和成(早稲田大学ビジネススクール教授)
今回講師としてお越しいただく内田氏は、ボストンコンサルティンググループの前日本代表であり、「世界でもっとも有力なコンサルタントのトップ25人」(米コンサルティング・マガジン)に選出されるなど、世界を舞台に活躍されています。
話題の近著『論点思考』を元に、内田氏から直接、実践的な「問題設定の技術」について学びます。


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