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本当にエコカーは環境負荷を低減するのか。生き残るエコカーの条件とは?

『日経エコロジー』提携講座:過熱するエコカー市場の真相

更新日 : 2010年04月30日 (金)

第8章 日本ではほとんど見かけない電気自動車が、世界を走っている理由

木野龍逸氏

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木野龍逸: 日本では全然見かけない電気自動車が、なぜ世界中で走っているのかというと、1つはインフラの問題です。

日米欧ではガソリンスタンドがないなどということはありません。しかし中国ではガソリンスタンドが増えたのは最近ですし、インドや中南米、新興国には、なかなかガソリンスタンドがありません。しかもガソリンの価格は日本とあまり変わらないので、彼らの生活水準からすると、とても高価なものなのです。

それに比べると電気は安い。インフラという意味でも、ガソリンスタンドはなくても電気はあるので、普及しやすいのではないでしょうか。

車がスピードを出して走れるのは、日米欧などの先進国だけです。例えば東南アジアで勢いがあると言われているタイですら、道が整備されているとは言いがたく、首都のバンコクでも路面に穴が開いているので、平均速度はとても遅いのです。もちろん早く走ってもいいのですが、穴にはまると壊れる恐れがあるので、ゆっくり走っている人が多いのです。

それほどスピードを出さないのであれば、シンプルな鉛電池にちょっとしたモーターを組み合わせたような電気自動車でも十分成り立つと思います。こういうシンプルな車をつくるのは簡単で、しかも新興国にある技術とパーツでできます。彼らが手に入れられるもので造れるクルマがあれば、最新のクルマを持っていくより効果があるのではないかと思います。

高性能で便利なものが与えられて、それを使うのは楽ですが、彼らは「今あるものは必要な物なので、使えるように工夫して使っていけばいい。大気汚染を食い止め環境を改善するためには、そういうことも必要なのではないか」と感じているようでした。

それを日本に当てはめても、なかなかそう簡単にはいかないとは思いますが、それでも日本はどこかでライフスタイルを変えなければいけないのではないかと思います。

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該当講座

過熱するエコカー市場の真相

~本当にエコカーは環境負荷を低減するのか。5年後に生き残るエコカーの条件とは~

過熱するエコカー市場の真相
木野龍逸 (フリーランス ライター兼カメラマン )

木野 龍逸(フリーランス ジャーナリスト・カメラマン)
いま、エコカーが注目されています。トヨタやホンダのハイブリッドカーが市場を席巻し、三菱自動車、富士重工、日産自動車が電気自動車を発表するなど、各社がしのぎを削る中、政府もエコカー減税を実施してバックアップします。
多岐に渡る環境対応車の「いま」と今後のエコカー市場の展望について木野氏が解説します。


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