セミナー・イベント
楠木建の「脱コモディティ化」の戦略~次元の見えない差別化戦略~
オールアバウトに見る、「独自性ある事業コンセプト」をどう創造するか
~オールアバウトの脱コモディティ化戦略とは~
日時
2007年02月20日
(火)
19:00~21:00
内容
企業間競争が激化する中で、競争はハードからソフトへ、機能からデザインへ移り、高付加価値やデザイン重視の商品が求められています。つまり、価格、性能、品質といった「次元の見える競争」は限界を迎えつつあり、焦点はデザインやブランドといった「価値の次元が見えない競争」へとダイナミックに転換しているのです。
自動車産業では、基本性能が充分な水準を達した今日、競争の焦点は、クルマを買ったら生活がどのように変わるかといったコンセプトとそれを体現したデザインに移りつつあります。
PCメーカーにおいては、処理速度、本体やモニターの大きさ、RAMやHDDの容量、耐久性、多様な付加機能、サポートやアフターサービスなど様々な次元での差別化を追求してきました。しかし、こうした次元の見える競争が熾烈になる中で、顧客が充分に満足する水準に到達してしまえば、技術的に差別化しても無意味になり、差別化の次元は価格だけになってしまいます。つまり完全なコモディティ化に陥ってし
まうわけです。
では、どうしたらコモディティ化から逃れることができるのか。それは、可視的な価値の次元に捕らわれず、次元の見える競争のルールそのものを破壊して考える必要があります。つまり、競争や差別化を次元の見えないものとして捉えなおすことが大切です。そして、「その製品やサービスは顧客にとって何なのか、何のためにあるのか」を見出し、顧客に見せる組織能力と構想力、いわば「コンセプト」を創造する力、が脱コモディティ戦略における鍵となります。
本講座では、競争戦略の新しいフェーズである“脱コモディティ化の戦略"構造を解説するとともに、客観的なものさしでは捉えられないような顧客価値を見出し、それを形にして顧客に伝えていく能力とはいかなるものか考えます。
今回は、創業6年を迎え、昨年9月にジャスダックに新規上場を果たしたオールアバウト社長の江幡氏をゲストにお迎えします。
「All About(オールアバウト)」は、玉石混交で情報が溢れかえるインターネットにおいて、ガイドと呼ばれる専門家ならではの“信頼”できる「こだわりの情報」を数百に渡る分野で提供するインターネットメディアです。現在、ガイド約420名、扱っているコンテンツも約500テーマ、記事数としては 62,000本、利用者1,500万人以上にのぼります。
オールアバウトの成功要因はなにか。
オールアバウトを、Web2.0の潮流の中で消費者が自ら情報を発信するメディア=CGM(Consumer Generated Media)の新たなスタイルと単純に捉えてしまっては差別化の本質を見逃してしまうでしょう。
インターネットは個人が手にすることができる情報量を飛躍的に増大させました。しかしその一方で、1つ1つの情報に対する人間の「注意」や「関心」を犠牲にしてきたという面があります。
オールアバウトは、このような「インフォメーションとアテンション」のパラドクスを正面から見据えた事業コンセプトを形にしたメディアであり、このコンセプトの独自性がメディア事業としての成功の基点にあります。
江幡氏と楠木建との対談形式で、オールアバウトの事業コンセプトと、単に飛び交っている「情報」(インフォメーション)を、顧客の思考と行動につながる「注意」(アテンション)に転換する戦略とマネジメントを考えます。
オールアバウトでの具体的な取り組みを伺いながら、顧客にどのような価値を提供しているのか、それを形にして伝える能力、つまりコンセプト創造力とは何か、組織やマネジメント方法などを探ります。自身の企業やサービス・商品の戦略を考える上で求められる、既存の概念に捕らわれない新しいものの見方や視点を得ることができます。差別化戦略を考える上でインターネットビジネスに関わらずどんなジャンルの方にもご参加いただける講座です。
※ ゲストスピーカーによる一方通行のセミナーではなく、少人数制、質疑の時間も設けたインタラクティブなスタイルの講座です。受講者は、講義における不明な点やご自身が抱えている課題などをゲストにお問合せいただき積極的にご発言ください。
主なディスカッション項目
・オールアバウトが目指すメディア事業とは
・オールアバウトが創造する価値とは
・「情報(インフォメーション)」を顧客の思考と行動につながる「注意(アテンション)」に転換する戦略とマネジメント
・コンテンツ創造の組織と戦略~「するべきこと」と「してはいけないこと」
・いかにして顧客に価値を伝えるか
・今後の事業展開と差別化戦略 など
自動車産業では、基本性能が充分な水準を達した今日、競争の焦点は、クルマを買ったら生活がどのように変わるかといったコンセプトとそれを体現したデザインに移りつつあります。
PCメーカーにおいては、処理速度、本体やモニターの大きさ、RAMやHDDの容量、耐久性、多様な付加機能、サポートやアフターサービスなど様々な次元での差別化を追求してきました。しかし、こうした次元の見える競争が熾烈になる中で、顧客が充分に満足する水準に到達してしまえば、技術的に差別化しても無意味になり、差別化の次元は価格だけになってしまいます。つまり完全なコモディティ化に陥ってし
まうわけです。
では、どうしたらコモディティ化から逃れることができるのか。それは、可視的な価値の次元に捕らわれず、次元の見える競争のルールそのものを破壊して考える必要があります。つまり、競争や差別化を次元の見えないものとして捉えなおすことが大切です。そして、「その製品やサービスは顧客にとって何なのか、何のためにあるのか」を見出し、顧客に見せる組織能力と構想力、いわば「コンセプト」を創造する力、が脱コモディティ戦略における鍵となります。
本講座では、競争戦略の新しいフェーズである“脱コモディティ化の戦略"構造を解説するとともに、客観的なものさしでは捉えられないような顧客価値を見出し、それを形にして顧客に伝えていく能力とはいかなるものか考えます。
今回は、創業6年を迎え、昨年9月にジャスダックに新規上場を果たしたオールアバウト社長の江幡氏をゲストにお迎えします。
「All About(オールアバウト)」は、玉石混交で情報が溢れかえるインターネットにおいて、ガイドと呼ばれる専門家ならではの“信頼”できる「こだわりの情報」を数百に渡る分野で提供するインターネットメディアです。現在、ガイド約420名、扱っているコンテンツも約500テーマ、記事数としては 62,000本、利用者1,500万人以上にのぼります。
オールアバウトの成功要因はなにか。
オールアバウトを、Web2.0の潮流の中で消費者が自ら情報を発信するメディア=CGM(Consumer Generated Media)の新たなスタイルと単純に捉えてしまっては差別化の本質を見逃してしまうでしょう。
インターネットは個人が手にすることができる情報量を飛躍的に増大させました。しかしその一方で、1つ1つの情報に対する人間の「注意」や「関心」を犠牲にしてきたという面があります。
オールアバウトは、このような「インフォメーションとアテンション」のパラドクスを正面から見据えた事業コンセプトを形にしたメディアであり、このコンセプトの独自性がメディア事業としての成功の基点にあります。
江幡氏と楠木建との対談形式で、オールアバウトの事業コンセプトと、単に飛び交っている「情報」(インフォメーション)を、顧客の思考と行動につながる「注意」(アテンション)に転換する戦略とマネジメントを考えます。
オールアバウトでの具体的な取り組みを伺いながら、顧客にどのような価値を提供しているのか、それを形にして伝える能力、つまりコンセプト創造力とは何か、組織やマネジメント方法などを探ります。自身の企業やサービス・商品の戦略を考える上で求められる、既存の概念に捕らわれない新しいものの見方や視点を得ることができます。差別化戦略を考える上でインターネットビジネスに関わらずどんなジャンルの方にもご参加いただける講座です。
※ ゲストスピーカーによる一方通行のセミナーではなく、少人数制、質疑の時間も設けたインタラクティブなスタイルの講座です。受講者は、講義における不明な点やご自身が抱えている課題などをゲストにお問合せいただき積極的にご発言ください。
主なディスカッション項目
・オールアバウトが目指すメディア事業とは・オールアバウトが創造する価値とは
・「情報(インフォメーション)」を顧客の思考と行動につながる「注意(アテンション)」に転換する戦略とマネジメント
・コンテンツ創造の組織と戦略~「するべきこと」と「してはいけないこと」
・いかにして顧客に価値を伝えるか
・今後の事業展開と差別化戦略 など
講師紹介
開催実績
佐山展生 (一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授、GCA株式会社代表取締役)
安田隆二 (一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授)
石倉洋子 (一橋大学名誉教授)
楠木建 (一橋ビジネススクール教授)
開催日 : 2007/04/25 (水)
安田隆二 (一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授)
石倉洋子 (一橋大学名誉教授)
楠木建 (一橋ビジネススクール教授)
開催日 : 2007/04/25 (水)
募集要項
日時 |
2007年02月20日
(火)
19:00~21:00 |
---|---|
受講料 |
29,800円 |
定員 | 50名 |
主催 |
|
会場 |
アカデミーヒルズ49(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49階) ※都合により40階に変更する場合、受講生には直接ご案内いたします。 |
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