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若き映画プロデューサーが語る、面白いストーリーの作り方

~『告白』『悪人』『東のエデン』はこうして生まれた~

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更新日 : 2011年11月28日 (月)

第1章 映画プロデューサーの仕事とは?

次々にヒット作を生み、注目されている映画プロデューサーの川村元気氏と石井朋彦氏。2人はいかにして企画を考え、チームをまとめ、スポンサーや観客とwin-win関係を構築しているのでしょうか。映画をヒットに導く緻密な戦略と企画を実現する行動力、そして日本の砦と言われるコンテンツ・ビジネスの内情に迫ります。

スピーカー:川村元気 東宝株式会社 映画企画部 プロデューサー
        石井朋彦 プロダクション・アイジー プロデューサー
モデレーター:佐々木紀彦 株式会社東洋経済新報社『週刊東洋経済』編集部 記者

川村元気氏

川村元気: 「映画プロデューサーってどんな仕事をしているんですか」とよく聞かれるので、今日は実際に僕がどういう仕事をしているのかを『告白』を例にお話ししたいと思います。

まず簡単に経歴を——1979年生まれで2001年に東宝に入社し、4年目に『電車男』を企画・プロデュースしました。その後『スキージャンプ・ペア』『陰日向に咲く』『デトロイト・メタル・シティ』などを企画したのち、去年(2010年)は『告白』と『悪人』を企画しました。

映画の仕事は大きく3つに分けられます。1つは「プリプロダクション」といって企画や脚本、キャスティングなど、撮影に入る前までの仕事、もう1つは「プロダクション」という撮影の仕事、そして「ポストプロダクション」といって編集してCG加工し、音楽や効果を入れる作業です。こうして作品が完成すると、出来上がったものを配給・宣伝し、DVD化や海外利用するという仕事が始まります。プロデューサーはこれらにまつわるすべての仕事をやっています。

プロデューサーに必要な能力もよく聞かれます。これは「企画力、脚本力」「監督・俳優キャスティング力」「制作管理能力、資金収集力」「宣伝力」このあたりがポイントになると思います。でも、全部一人でやる必要はなくて、現場の制作管理はラインプロデューサーが、資金収集は制作委員会の幹事会社の管理職の人がやることが多いです。ほかに宣伝プロデューサーもいたりします。なので、この4つのうち2つぐらい技を持っているとプロデューサーとして勝負できると思います。

このうち最も大事なのは企画です。映画プロデューサーはシェフみたいなもので、どんな素材を、どう味付けして、観客に届けるかが問われます。素材がよくてもシェフの腕や、 調理方法が悪ければダメになる。すべてをうまく調和させないといいものにはなりません。この最高の組み合わせを、あるコンセプトに基づいて組み上げていく作業が企画の最も重要なポイントだと思います。

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該当講座

若き映画プロデューサーが語る、面白いストーリーの作り方

~『告白』『悪人』『東のエデン』はこうして生まれた~

若き映画プロデューサーが語る、面白いストーリーの作り方
川村元気 (映画プロデューサー / 小説家)
石井朋彦 (プロダクション・アイジー プロデューサー)
佐々木紀彦 (株式会社ニューズピックス 取締役)

川村元気 (東宝株式会社 映画企画部 プロデューサー)
石井朋彦 (プロダクション・アイジー プロデューサー)
各界で活躍するイノベーティブな人物をゲストにお招きする『東洋経済インタラクティブセミナーシリーズ』。今回は、『告白』『悪人』『東のエデン』など次々にヒットを生み出し、日本映画界を代表する若手プロデューサーとして注目のお二人にお話を伺います。


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