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勝間和代はなぜ国際貢献に尽力するのか?

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更新日 : 2010年04月15日 (木)

第2章 上から目線”は勘違い。国際貢献や寄付は施しではない

勝間和代氏 アカデミーヒルズ

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勝間和代: 私たちは国を通じてODAをたくさんやっています。JICAがお金を出して、いろいろな開発をしていますが、発展途上国の問題というのはガバナンスが悪いので、途中で不正が生じがちになります。そうすると、支援先の子どもたちの手に届かない可能性もゼロではないのです。ですので、私たちはJENさん(国際協力NGO)にお金を預けているのです。

国際支援の重要なところは、「自立支援」「教育支援」です。食べ物や生活費の支援では自立につながらないからです。

例えば、スーダンという国は26年間も内戦をしていたので、インフラが全く整っていないような生活水準です。そのスーダンに対して、私たちが水やトイレ、衛生教育をある程度支援することによって、スーダンの子どもたちが安心して教育を受けられるような状態になります。その状態になって初めて、英語を学んで、職を得て、新しく自立が始まるという順番になるのです。

これは施しではありません。国際貢献や寄付を“上から目線”で見るのは勘違いです。基本的に、支援者と支援される側は対等です。対等の関係の中で、相手がたまたま問題を抱えている、その問題に対して、こちらが何らかの解決策を持っていれば、それを提供して問題解決に充てていただこうという考え方です。国際貢献によって、お互いが学び合い、育つということが重要です。

寄付、あるいは国際貢献という行為を通じて、さまざまな課題についてわかるようになります。例えばスーダンに1週間もいると、「国家ってこういうことなのか」「インフラって、こういう仕組みなのか」「地域コミュニティって、このような形で物事が決まっていくんだ」「水と道路と食料の順番は、こういうふうにつくっていかなければ上手くいかないんだ」といったようなことがわかるのです。

日本国内の問題や自分の問題を解決したいと思ったときには、外に出て人の問題の解決を手伝ったり、外から自分や日本を客観的に眺めることによって、新しい発見があると思っています。

ですので、さまざまな支援活動というのは、もちろん相手のためにやるのですが、自分を一緒に助けるためにやるんです。これはとても大きな学びの機会で、学び合うことで、自分以外の視点や立場に対して理解が深まるのです。

市民社会というのが1つのキーワードになると思います。日本は「国民」という言い方はよくしますが、「市民」という言い方はあまりしません。政治に関しても「お上」という言い方をして、お上に物事を預けてしまう。だから税金も「とられる」という表現をしてしまうのです。

社会や政治というのは、完全に私たちの“鏡”です。世論が政府の意思になるのです。その仕組みを理解して、自分たちが社会をつくっているんだということ、すなわち私たちは市民であって、自分たちの構造・関係性がそのまま社会構造になると理解してください。

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勝間和代 (経済評論家、公認会計士)

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