記事・レポート

勝間和代はなぜ国際貢献に尽力するのか?

身の回り1.5メートルで感じるグローバル・アジェンダ

注目のオピニオン
更新日 : 2010年04月07日 (水)

第1章 グローバル・アジェンダは、他人事なんかじゃない

あの勝間和代氏の最近の活動で注目されているのが、アフリカやスリランカに対する国際支援です。「対等な支援」は日本の経済成長のカギであり、テロとの戦いに終止符を打つ策であり、自分たちのためであると勝間氏は言います。
その理由とは?グローバル・アジェンダの解決に個人が関わるヒントが満載の熱いトークです。

講師:勝間和代(経済評論家、公認会計士)

勝間和代氏 アカデミーヒルズ

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勝間和代: 「グローバル・アジェンダ」というのは、皆さんにとってなじみのある言葉でしょうか。貧困や飢餓、エネルギー、医療の問題など、世界にはいろいろな課題がありますが、私たちもその解決策に携わろうじゃないか、というのがこのグローバル・アジェンダへの考え方です。

なぜ私たちが国際貢献やグローバル・アジェンダに協力しなければいけないのかということについて、今日はお話しいたします。

私が国際貢献や社会貢献に強い関心があるのは、子どもがいるからだと思います。自分の子どものことだけでなく、この子たちの世代が大学を卒業するときに就職先があるのか、温暖化や環境・エネルギー問題は大丈夫なのだろうか——。今40歳の私が、自分の人生の残り40年間というよりは、子どもがこのあと生きなければいけない80年間、さらに孫のことを考えると、どうしてもサステナブルな日本や世界を考えざるを得ないのです。

私は「1.5メートルの興味の法則」と言っていますが、大体人間は、自分の身の回り1.5メートルの範囲にしか興味がありません。その範囲に、私にはたまたま子どもという存在がいたので、子どもを通じていろいろなことに興味を持ってきました。お子さんがいらっしゃらない方は、何でもいいからボランティアをやってみるとか、身銭を切ってみることが大事だと思います。

私たちは、どうしても想像力の範囲でしか行動できません。だから、想像することが大事です。話を聞いて、想像していただいて、遠いアフリカの話やグローバル・アジェンダが、実は自分たちの身の回りの問題で、この地球があと30年もつかもたないかというぐらい危ない状況になっているということについて、気にしていただけたらと思います。

例えば、私が書いた本の印税の20%は「Chabo!」(チャボ)というプログラムに寄付されます。「Chabo!」というのはCharity Book Programの略で、鳥のチャボと掛けています。本の帯や背表紙に小さな鳥のマークが入っているのが目印で、私の本や小宮一慶さん、神田昌典さんなどの本を買うと、10%の印税のうちの20%、すなわち本の価格の2%がJENという国際協力NGOに寄付され、国際貢献のために使われる仕組みになっているのです。

プログラムができて1年ちょっとですが、皆さんから6,500万円ぐらい寄付が集まっていて、このお金でスーダンに井戸を建設したり、スリランカにココナッツやバナナなどの苗を配ったりしています。皆さんからいただいたお金が国際貢献として活きているのです。

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勝間和代 (経済評論家、公認会計士)

勝間 和代(経済評論家、公認会計士)
経済評論家として、またビジネス書のベストセラー著者としてご活躍されている勝間氏。最近の活動として注目されているアフリカやスリランカへの国際支援の取組みについてお伺いします。
勝間氏にとって今一番ホットな国際貢献について直接お話いただく貴重なセミナーとなります。是非この機会をご利用下さい。


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