セミナー・イベント
日本元気塾セミナー
日本の蚊帳(かや)が、アフリカの貧困を救う
~1人の日本人が20年間続けたライフワークが、世界を動かす~
日本元気塾
政治・経済・国際
キャリア・人
日時
2009年07月09日
(木)
19:00~21:00
内容
全世界で毎年3億~5億人が感染し、100万人以上が亡くなっている病気、マラリア。
日本ではあまり身近に感じない病気ですが、死亡者の9割がアフリカの住民であり、アフリカでは深刻な問題となっています。
このマラリアの脅威からアフリカの人を救う防虫蚊帳「オリセットネット」を開発し、アフリカの健康だけでなく雇用にも貢献しているということで、世界的に注目され、2008年「日本イノベーター大賞」優秀賞を受賞したのが、本セミナーのゲストである住友化学株式会社の伊藤高明氏です。
伊藤氏は、1973年に住友化学へ入社。
家庭用殺虫剤の研究室に籍を置き、同時に上司の指示によりマラリア対策の研究をスタートさせました。本来の仕事とは別にマラリアの研究をする、という二足のわらじを履いた伊藤氏ですが、社内で彼の研究の存在を知る人がほとんどいない中で、自らの「ライフワーク」として、20年以上に渡り地道に研究を続けてきました。
今までの蚊帳は「通気性」「実用性」という2点に問題点があり、アフリカでの普及が滞っていました。伊藤氏はその両方を解決するべく、研究に打ち込み、ついに画期的な防虫蚊帳である「オリセットネット」を開発したのです。
伊藤氏の開発は、アフリカの人々の健康だけでなく、雇用にも貢献しました。住友化学はタンザニアに「オリセットネット」の現地生産工場を2つ設立し、4,000人以上の雇用を創出したのです。
貧困のためにマラリア予防ができず、病気になれば働くことができず、子ども達への教育もままならない、というアフリカの貧困の悪循環を、伊藤氏の蚊帳が、少しずつ断ち切りはじめています。
日本が主導して開催している、アフリカ支援のための国際会議であるアフリカ開発会議が2008年に東京で開催されたとき、住友化学の「オリセットネット」のアフリカへの貢献が注目を浴び、一気に時の人として伊藤氏はメディアで取り上げられ、注目を集めました。しかし、定年間近になり、突如スポットライトを浴びた伊藤氏には、一発逆転を狙ったという気負いは感じられません。
本セミナーでは、伊藤氏が20年間続けてきた研究の過程で考えたこと、目指したことをお話いただきながら、スピード重視ですぐに結果を急ぐ現代の日本人が忘れがちな「地道に、こつこつと、一つのことを続ける」ということの価値を改めて考えたいと思います。
また「オリセットネット」のリサイクル方法という新たなテーマに向かい研究を続ける伊藤氏の内に、静かに燃えるあくなき探究心の行方も語っていただきます。
日本ではあまり身近に感じない病気ですが、死亡者の9割がアフリカの住民であり、アフリカでは深刻な問題となっています。
このマラリアの脅威からアフリカの人を救う防虫蚊帳「オリセットネット」を開発し、アフリカの健康だけでなく雇用にも貢献しているということで、世界的に注目され、2008年「日本イノベーター大賞」優秀賞を受賞したのが、本セミナーのゲストである住友化学株式会社の伊藤高明氏です。
伊藤氏は、1973年に住友化学へ入社。
家庭用殺虫剤の研究室に籍を置き、同時に上司の指示によりマラリア対策の研究をスタートさせました。本来の仕事とは別にマラリアの研究をする、という二足のわらじを履いた伊藤氏ですが、社内で彼の研究の存在を知る人がほとんどいない中で、自らの「ライフワーク」として、20年以上に渡り地道に研究を続けてきました。
今までの蚊帳は「通気性」「実用性」という2点に問題点があり、アフリカでの普及が滞っていました。伊藤氏はその両方を解決するべく、研究に打ち込み、ついに画期的な防虫蚊帳である「オリセットネット」を開発したのです。
伊藤氏の開発は、アフリカの人々の健康だけでなく、雇用にも貢献しました。住友化学はタンザニアに「オリセットネット」の現地生産工場を2つ設立し、4,000人以上の雇用を創出したのです。
貧困のためにマラリア予防ができず、病気になれば働くことができず、子ども達への教育もままならない、というアフリカの貧困の悪循環を、伊藤氏の蚊帳が、少しずつ断ち切りはじめています。
日本が主導して開催している、アフリカ支援のための国際会議であるアフリカ開発会議が2008年に東京で開催されたとき、住友化学の「オリセットネット」のアフリカへの貢献が注目を浴び、一気に時の人として伊藤氏はメディアで取り上げられ、注目を集めました。しかし、定年間近になり、突如スポットライトを浴びた伊藤氏には、一発逆転を狙ったという気負いは感じられません。
本セミナーでは、伊藤氏が20年間続けてきた研究の過程で考えたこと、目指したことをお話いただきながら、スピード重視ですぐに結果を急ぐ現代の日本人が忘れがちな「地道に、こつこつと、一つのことを続ける」ということの価値を改めて考えたいと思います。
また「オリセットネット」のリサイクル方法という新たなテーマに向かい研究を続ける伊藤氏の内に、静かに燃えるあくなき探究心の行方も語っていただきます。
オピニオン
~1人の日本人が20年間続けたライフワークが、世界を動かす~
2009年10月28日 (水)
マラリアによる死者数、毎年100万人以上…その9割がアフリカの住民です。この脅威からアフリカの人々を救い、雇用にも貢献したとして世界から注目されているのが、蚊帳「オリセットネット」を開発した伊藤高明氏です。企業の社員として地道に研究を続けることで社会貢献を果たした氏に、仕事の意義と楽しさを学びます。- 第6章 仕事はゲーム。部署異動ぐらいで動じるな2009年12月21日 (月)
- 第5章 感染症対策というライフワークが見つかるまで2009年12月11日 (金)
- 第4章 マラリアは根絶できるか?2009年12月01日 (火)
講師紹介
講座趣旨
「日本元気塾セミナー」とは
2009年6月、アカデミーヒルズがスタートした「日本元気塾」プロジェクトのひとつ。
日本元気塾塾長 米倉誠一郎氏がモデレーターを務め、イノベーティブであると共に、熱い想いや志を持つ人をゲストに招くセミナーシリーズです。日本を元気にする原動力になる人から直接話を聞き、多くの人の心に日本を元気にする「種」を蒔くプロジェクトです。
※このセミナーはどなたでもご参加いただけます。
「日本元気塾」の詳細はこちらへ
開催実績
竹中平蔵 (アカデミーヒルズ理事長/慶應義塾大学名誉教授)
松本晃 (RIZAPグループ株式会社 代表取締役
カルビー株式会社 シニアチェアマン)
米倉誠一郎 (日本元気塾塾長/法政大学イノベーション・マネジメント研究科教授/
一橋大学イノベーション研究センター名誉教授)
開催日 : 2018/11/22 (木)
松本晃 (RIZAPグループ株式会社 代表取締役
カルビー株式会社 シニアチェアマン)
米倉誠一郎 (日本元気塾塾長/法政大学イノベーション・マネジメント研究科教授/
一橋大学イノベーション研究センター名誉教授)
開催日 : 2018/11/22 (木)
藤野道格 (Honda Aircraft Company社長兼CEO
本田技研工業(株) 常務執行役員)
米倉誠一郎 (日本元気塾塾長/法政大学イノベーション・マネジメント研究科教授/
一橋大学イノベーション研究センター名誉教授)
開催日 : 2018/07/04 (水)
本田技研工業(株) 常務執行役員)
米倉誠一郎 (日本元気塾塾長/法政大学イノベーション・マネジメント研究科教授/
一橋大学イノベーション研究センター名誉教授)
開催日 : 2018/07/04 (水)
募集要項
日時 |
2009年07月09日
(木)
19:00~21:00 |
---|---|
受講料 |
5,000円 |
定員 | 150名
※定員になり次第締め切らせていただきます |
主催 |
|
会場 |
アカデミーヒルズ49(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49階) ※都合により40階に変更する場合、受講生には直接ご案内いたします。 |
お支払い方法
下記口座にお振込みください。
みずほ銀行 虎ノ門支店 普通 2762933 アカデミーヒルズ
開催講座コード : GK0709
開催講座コード : GK0709
※ご入金の際に、お客様のお名前の前に講座コードをご記入ください。
※お振込み手数料はお客様でご負担願います。
※当講座は事前入金とさせていただいております。開講前に入金が確認できない場合、ご入場いただくことができませんので、ご了承ください。
※ご入金後はキャンセルできませんのでご了承ください。
※本講座では、請求書の発行はいたしておりません。
※お振込み締切日:2009年7月3日(金)
お問い合わせ先
アカデミーヒルズ スクール事務局
受付時間:10:00-18:30 (土・日・祝・年末年始を除く)
※お電話及びメールでの講座お申込は受け付けておりませんのでご了承ください。
- 電話番号 :
- 03-6406-6200
- サイトURL :
- お問合せ
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