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CATALYST & THEME

「Reimagine Disaster:災害の教え」

更新日 : 2021年05月17日 (月)

小渕祐介(東京大学 建築学専攻 准教授)

Photo by Denise Pontak

7人のカタリストがそれぞれテーマを持ち寄り、ゲストや参加者とともに社会における様々な「つながり」を見直し、「常識を再構築する」カタリスト・トーク。小渕祐介さんのテーマは「Reimagine Disaster:災害の教え」。大きな変革期にある今、 既存の価値観の枠組みから離れて、ゲストを迎えてフラットに考える場をつくります。



災害とは我々の生活を脅かすものであり、可能な限り未然に防ぐものです。しかし少し視点を変えて考えてみると、歴史的に必ずしも災害が社会にとっての敵であったわけでもありません。例えば江戸・東京の発展は火事や地震といったさまざまな災害なしでは今のような世界中で最も安全な近代都市にはならなかったはずでしょう。

また、人々をつなげる共同体という概念も、災害がもたらした人間性の一つの要素なのかもしれません。伝統的なお祭り行事などは、豊作への祈りと共に、災害を引き起こすと考えられた神々への平和の願いの表現でもあったはずです。災害とは社会と文化の源であると言っても過言ではありません。この対談シリーズは、「Reimagine Disaster:災害の教え」と題し、災害の文化的な役割、災害が生み出す美術、現代社会のライフスタイルと災害の可能性を専門家のゲストを招いて一緒に追求します。

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PROFILE

小渕祐介(東京大学 建築学専攻 准教授)
小渕祐介(東京大学 建築学専攻 准教授)

2010年より東京大学建築学科にて小渕研究室を主宰する。また、建築の民主化を目指して立ち上げられた、東京大学アドバンスド・デザイン・スタディーズのディレクターでもある。2005年から2010年の間はロンドンの英国建築協会 (AAスクール) にてデザイン・リサーチ・ラボの共同ディレクターを務め、2003年から2005年の間、同協会でコースマスターとユニットマスターを務めてきた。プリンストン大学、南カリフォルニア建築大学、トロント大学で建築学を専攻し、プリンストン大学、ハーバード大学デザイン大学院、香港大学、ケンタッキー大学、ニュージャージー工科大学で教鞭を執った。

小渕准教授は16歳で日本からアメリカに一人で渡り、ヒッチハイクでアメリカ本土を横断した。バックパック1つで都会から地方まで渡り歩いている間に、異国の都市環境に興味を持ち、カナダのトロントに移住し建築を志す。現在は東京大学で人を中心としたコンピューターによるデザイン手法や施工方法などを研究している。これまで手掛けてきたプロジェクトは、ニューヨークのクーパー・ヒューイット・ミュージアムで開催されたデザイン・トリエンナーレ、パリのポンピドゥー・センター、北京建築ビエンナーレ、ロッテルダム建築ビエンナーレ、チューリッヒ・デザイン美術館、東京デザイナーズ・ウィーク、バルセロナ・デザイン美術館など、世界中で展示·出版されてきた。