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【対談動画】 若林恵(黒鳥社)× 石神俊大(MOTE)
「CLIMATE CHANGE - 気候変動」を知る46冊

更新日 : 2020年06月16日 (火)

Category6 科学・技術・知識



 
気候変動を正しく理解するために科学や技術をめぐる知識は不可欠だ。一方で、気候変動という問題を通して、いま、科学や技術の限界が露呈しているのも事実だ。気候変動を問うことは、科学技術の普遍性を問うことでもある。
 
 
 

マダム・キュリーと朝食を
小林エリカ
放射能を“光”として捉える猫と震災の年に生まれた少女が、エネルギーの歴史を知る旅に出る長編小説。キュリー夫人、ラジウム、エジソン……現実の科学技術史とフィクションを往還するようにして、本作は「目に見えないもの/こと」の存在を描き出そうとする。(集英社/2014年)

気象を操作したいと願った人間の歴史
ジェイムズ・ロジャー・フレミング,モリス・バーマン
自然を征服したいという科学技術の飽くなき野心の核心にあったのは「気象」である。天候を操作すること。その欲望が計算機を生み、気象兵器などのアイデアをも生み出した。気象を制御することで、人間は自らを神とみなしたかったのだろうか……。(紀伊國屋書店/2012年)
 

望郷太郎
山田芳裕
大寒波から逃れるべく冬眠装置に入った男が目覚めると500年が経っていて……。科学技術を失い“初期化”された世界で、文明をたどるようにしながら祖国・日本を目指す孤独な男の物語は、気候変動後の世界を生きるわたしたちの未来なのかもしれない。(講談社/2019年)
 

ニュー・ダーク・エイジ
テクノロジーと未来についての10の考察
ジェームズ・ブライドル
アーティストであり思想家でもある著者は、気象予測からポストトゥルースに至るコンピューティングの歴史を辿り、その結果産み落とされた制御不能な巨大システムを未知なる暗雲(Cloud)として描き出す。計算も予測もできない不可知な世界。新たな暗黒時代の到来か。(NTT出版/2018年)

原子力時代における哲学
國分功一郎テクノロジーが恐るべき発展を遂げた20世紀において、それを哲学の領域から鋭く批判したハイデッガー。難解をもって知られるその科学・テクノロジー論を「原子力」という問題を中心に読み解き、技術と人間の関わり方を考察する。(晶文社/2019年)

数値と客観性
科学と社会における信頼の獲得
セオドア・M・ポーター「根拠を示せ」というとき、わたしたちは「数字」を求める。真実性の証、客観性の証として、あてにされる「数字」。しかし、数字を信用するというのはいったいいつから始まったことなのだろう。イギリス、フランス、アメリカの歴史から、その真相に迫る。(みすず書房/2013年)

なぜ科学はストーリーを
必要としているのか
ハリウッドに学んだ伝える技術
ランディ・オルソン
気候変動をめぐる言説・情報は、フェイクニュースまみれでもある。そして、そのことがさらに人を「科学的真実」「客観的事実」というものから遠ざける。科学不信を乗り越えていくためにハリウッドに飛び込んだ科学者が「物語の力」を科学する。(慶應義塾大学出版会/2018年)

ルポ 人は科学が苦手
アメリカ「科学不信」の現場から
三井誠何かと合理的と思ってしまいがちなアメリカ人だが、特派員としてアメリカの科学界をレポートしているうちに著者が気づいたのは、意外なほどの非科学性だ。地球温暖化への懐疑からUFOへの執着、そしてトランプ大統領。「科学が苦手なUSA」の実相に迫る。(光文社新書/2019年)

天災と日本人
地震・洪水・噴火の民俗学
畑中章宏つねに自然災害と隣り合わせに生きてきた日本人は、サバイバルのための知恵を巧みなやり方で継承し続けてきた。風習や伝承、記念碑など、有形無形の遺産のなかに封じ込められた「予防」と「復興」をめぐる知恵から、わたしたちはいま何を学ベるか。(ちくま新書/2017年)

地球へ…
竹宮恵子「人類が地球を窒息させている」。そう結論づけた人々は地球を離れ、地球再生のため植民惑星へと旅立った。1970年代に描かれたSFマンガの古典は、当時と異なったリアリティをもってわたしたちに技術と自然のあり方を問いかけてくるだろう。(朝日ソノラマ/1980年)



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