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【対談動画】 若林恵(黒鳥社)× 石神俊大(MOTE)
「CLIMATE CHANGE - 気候変動」を知る46冊

更新日 : 2020年06月16日 (火)

Category4 生物・環境・生態



 
気候変動は、言うまでもなく「環境問題」だ。「環境」という論点がもたらしたのは、世界は多種多様なパーツや部品で組み上がった機械ではなく、ひと連なりになった「エコシステム」であるということだ。そして人間ももちろん、その一部でしかない。
 
 
 

フンボルトの冒険
自然という〈生命の網〉の発明
アンドレア・ウルフ
科学と詩がまだ隣り合っていた近代科学の黎明期に南米を旅し、自然界を、ひと連なりとなった「生命の網」として感得した19世紀の知の巨人にしてエコロジストの元祖、アレクサンダー・フォン・フンボルトの生涯とその思想に迫った傑作評伝。(NHK出版/2017年)

森は考える
人間的なるものを超えた人類学
エドゥアルド・コーン「全ての生命を思考する生であると想像する」。魅惑的なタイトルが指し示すのは、人間だけが思考することができるという、これまでの当たり前を更新していく新しい「知」のあり方だ。環境学、生態学から哲学、文学までをダイナミックに横断する新・人類学。(亜紀書房/2016年)

失われてゆく、我々の内なる細菌
マーティン・J・ブレイザー細菌をめぐる研究は、近代医学が細菌を目の敵にすることでかえって人間の身体を弱らせてきてしまったことを明らかにする。それは近代科学が地球環境を弱らせ壊してしまったのとまるで同じだ。人間の身体もまた「エコシステム」なのだ。(みすず書房/2015年)

分解の哲学
腐敗と発酵をめぐる思考
藤原辰史ツルツルでピカピカのものとして語られる「循環」や「サステイナブル」の罠。その危険性を見据えながら、「循環」をもたらす分解や腐敗といったグロテスクな現象のなかに、生物世界と人間世界の連結可能性を探るスリリングな論考。(青土社/2019年)

発酵する日本
小倉ヒラク発酵文化研究の俊英が日本の「発酵現場」を訪ねた写真集。土地土地の自然環境と社会と文化と経済とをひとつのシステムとして連結させ作動させる「発酵」という営みのなかに、気候変動と個々の私たちの暮らしを結びつけるヒントがあるかも。(青山ブックセンター/2020年)

魔女
五十嵐大介
世界各地で自然と人間を媒介する「魔女」という存在を描いた連作短編マンガ。「あなたはあなたの世界を拡げることはできても、あなたの外に出ることはできない」。支配するでもなく、畏怖するでもなく。自然と向き合うための謙虚さを教えてくれる一冊。(小学館/2004年

十和田、奥入瀬 水と土地をめぐる旅
管啓次郎+十和田奥入瀬芸術祭・編
十和田湖と奥入瀬渓流に魅了された作家、詩人、写真家たちは、地誌とフィクションの入り交じるいくつもの作品を生み出した。噴火によってできた湖と街、青森の土地に重ねられた複数の時間と記憶が、作家たちの想像力によっていくつもの物語となり表現される。(青幻舎/2013年)

南方熊楠 地球志向の比較学
鶴見和子
日本におけるエコロジー/環境アクティビズムの始祖でもある熊野の知の巨人、南方熊楠。生物学と民俗学を統合した唯一無二の思想は、グローバルとローカル、西洋と東洋、人間と自然の分断を超えていくためのヒントをいまなお瑞々しく湛えている。(講談社学術文庫/1981年)



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