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【対談動画】 若林恵(黒鳥社)× 石神俊大(MOTE)
「CLIMATE CHANGE - 気候変動」を知る46冊

更新日 : 2020年06月16日 (火)

Category2 資本主義・グローバリズム・経済学



 
気候変動が由々しきこととして語られるとき、その根源にある問題として槍玉に上がる最大のターゲットのひとつは「経済」、とりわけ「資本主義」だ。グローバル資本主義の限界を悟り、そこから脱却すること。エコロジーはエコノミーの問題なのだ。
 
 
 

これがすべてを変える
資本主義 vs 気候変動 上・下
ナオミ・クライン
そのものズバリのタイトル。気候変動という問題の核心には資本主義がある。スキャンダラスなまでに論戦的なアメリカのジャーナリストは、まずは気候変動否定論者を、そして強欲資本主義の悪辣から金持ち環境主義者の欺瞞までを徹底的に糾弾する。(岩波書店/2017年)

エコノミーとエコロジー
広義の経済学への道
玉野井芳郎生態学的思考が広まっていくなかで、それまでの“狭義の経済学”の問題点を反省し、エコノミーとエコロジーがイコールであるようなシステムを構想した野心的取り組み。イリイチやポランニーの訳者としても知られる経済学者の知られざる名著。(みすず書房/1978年・2002年)

父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、
とんでもなくわかりやすい経済の話。
ヤニス・バルファキス資本主義に関する思いこみをシンプルなことばで鮮やかに覆すベストセラーの第8章は、地球環境と経済をめぐる話にあてられる。著者は、排出権取引などに見られる自然の商品化の矛盾を解き明かし、市場を通した地球環境の救出は失敗に終わると断言する。(ダイヤモンド社/2019年)

良き社会のための経済学
ジャン・ティロール
現代経済学の成果をもとに、失業、格差、プラットホームなど現代社会が抱えるリアルな問題の解決策を考察した大著にしてベストセラー。もちろん気候変動も重要なテーマで、合意形成から規制やインセンティブの設計などを具体的に提案していく。(日本経済新聞出版社/2018年)

都会からはじまる新しい生き方のデザイン
ソーヤ海
資本主義とグローバリズムに支配された現実社会に疑念を覚えたソーヤー海は、持続可能な生活・文化・社会を都市に生み出す「アーバンパーマカルチャー」を実践する。「消費」によってドライブする世界から抜け出すためには、別の世界のあり方を夢想せねばならないのだ。(エムエム・ブックス/2015年)



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