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「日本発、世界」を視野に動き出したNHN Japanの経営戦略

~森川亮氏に聞く、スマホ&ソーシャル時代を勝ち抜く経営~

BIZセミナーオンラインビジネス
更新日 : 2012年12月06日 (木)

第7章 「LINE」の命はリアルな電話帳~SNSは人間関係~

写真左:神原弥奈子(株式会社ニューズ・ツー・ユー 代表取締役社長)写真右:森川亮(NHN Japan 株式会社 代表取締役社長)

神原弥奈子: 「LINE」がリリースされたとき、すでにFacebookやmixiがありました。ユーザーとして新しいSNSを使うときは、「コミュニティを引っ越さなければいけない」という印象が私にはありました。でも「LINE」はリアルのコミュニティをそのまま持って来る点が特徴的で、引越の面倒がありませんよね。これは確信犯的にやられたのですか?「LINE」のユーザーは、これまでどんなSNSを使っていた人たちなのですか?

森川亮: SNSは「電話帳を取ったところが勝ち」と言われていて、「LINE」はシンプルに電話帳を中心にしたんです。ソーシャルというのは人間関係なので、人間関係のあるところにサービスを当てはめればいいだけでした。だから「LINE」は僕たちがユーザー数を増やしているわけではなく、もともと人間関係があるところで広まっているだけです。その人に友達が多ければユーザーは増える、友達が少なければユーザーは増えない。本当にそれだけの話です。

神原弥奈子: なるほど。では、今、企業の公式アカウントなど、ビジネスとして収益を得られるモデルがどんどん登場していますが、広告やユーザー課金などの展開やバランスについては、何か考えていらっしゃいますか?

森川亮: いまはさほど考えてないです(笑)。流れに任せています。考えてもそうなるかわかりませんから。今考えているのは、儲けることより、まずはユーザー規模を増やすことです。何事も増やし過ぎはよくありません。コンテンツもサービスも、増えすぎると不満も増えるじゃないですか。だから「コミュニケーションが軽く、早く、簡単にできる」という今の「LINE」のベースは残さないといけないと思っています。それをキープしながらユーザー規模を増やし、必要なタイミングでマネタイズもちょっと強化する、という感じですね。

「LINE」のようなコミュニケーションでは、広告が掲載されるようになるとユーザーがサッといなくなると思うんです。コミュニケーションそのものを、どれだけ大事にできるかが重要だと思っています。


該当講座

「日本発、世界」を視野にいよいよ動き出したNHN Japan トップ森川亮氏に聞く経営戦略
森川亮 (C Channel株式会社 代表取締役)
神原弥奈子 (株式会社ニューズ・ツー・ユー 代表取締役)

森川亮 (NHN Japan 株式会社 代表取締役社長)
「ハンゲーム」、「NAVERまとめ」など次々にヒットを生み出すNHN Japan。代表の森川氏にソーシャル、そしてスマートフォン時代に経営者として、今後どのように舵をきっていくのか、その戦略に迫ります。サービスのマネタイズ化、競争の激しいネット業界での人材の確保、海外企業との提携など今後のグローバル展開や、ソーシャルゲーム業界の課題を含めた、国内外ネット業界全体の“いま”についてもお話頂きます。


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