記事・レポート

「日本発、世界」を視野に動き出したNHN Japanの経営戦略

~森川亮氏に聞く、スマホ&ソーシャル時代を勝ち抜く経営~

BIZセミナーオンラインビジネス
更新日 : 2012年11月29日 (木)

第3章 ポータルサイトは、なくなる

写真左:神原弥奈子(株式会社ニューズ・ツー・ユー 代表取締役社長)写真右:森川亮(NHN Japan 株式会社 代表取締役社長)

神原弥奈子: 森川さんが初めてデジタルやマルチメディアに触れたのは、(大学卒業後に入社した)日本テレビのときだと思うのですが、そのとき、インターネットビジネスは今後どうなると感じましたか?

森川亮: 当時はテレビがメディアとして非常に強かったので、「新しいメディアは儲からない。テレビだけやってくれればいい」ということでしたので、配属されたシステム部門で、インターネットのビジネスは少人数でこそこそやっていました。そのとき「ネットにつながることで情報を得られるし、発信もできるし、すべてがつくれる。メディアのあり方は確実に変わる」と思いました。

神原弥奈子: テレビ局のシステム部に配属されたのをきっかけに、インターネットの黎明期にデジタルの世界に入られたのですね。

先日、ヤフーが組織改編をして若返りを図りましたが、40歳を過ぎた今もソーシャルメディアの最前線でご活躍中の森川さんは、こうした動きをどのようにご覧になっていますか? ポータルの「livedoor」は、御社の事業の柱の1つですよね。これからヤフーにどう対抗していきますか? この世界は年齢を重ねるとなかなか難しいものがあるのではないかと、私は個人的に思っているのですが。

森川亮: 日本人は組織論が好きですが、実際のアウトプットを考えると「つくる人が、どれだけいるか」によるところがあるので、物をつくれる人材がどれだけいるのかが勝負になると思います。

私は「いずれポータルはなくなるのではないか」と思っているんです。それは実際に皆さんが、ポータルと意識してポータルサイトを使うことはあまりないと感じているからです。例えばヤフーさんであれば、オークションなり、ニュースなり、検索を使うためにアクセスするという感じじゃないでしょうか。だから、一つひとつがサービスとしてNo.1かどうかが重要だと思っています。

神原弥奈子: これからNo.1にチャレンジしていけそうなサービスは、どの分野になりそうですか? 先陣を切ってスタートしている「まとめ」と、オリジナルでユニークなコンテンツが集まっている「livedoor ニュース」以外だと、大きなヤフーの牙城のどこを崩せそうですか?

森川亮: 崩すつもりはそんなにないのですが(笑)。ただ、情報であるニュースが領域としては大きいですね。インターネットで支持されるコンテンツって、結局は楽しいか便利かで、便利な中で情報というものがすごく大きな部分を占めていると思うんです。我々は、情報をどう集めるのか、どう生産するのか、どう届けるのか、というプラットフォームになれるんじゃないかと思っています。


該当講座

「日本発、世界」を視野にいよいよ動き出したNHN Japan トップ森川亮氏に聞く経営戦略
森川亮 (C Channel株式会社 代表取締役)
神原弥奈子 (株式会社ニューズ・ツー・ユー 代表取締役)

森川亮 (NHN Japan 株式会社 代表取締役社長)
「ハンゲーム」、「NAVERまとめ」など次々にヒットを生み出すNHN Japan。代表の森川氏にソーシャル、そしてスマートフォン時代に経営者として、今後どのように舵をきっていくのか、その戦略に迫ります。サービスのマネタイズ化、競争の激しいネット業界での人材の確保、海外企業との提携など今後のグローバル展開や、ソーシャルゲーム業界の課題を含めた、国内外ネット業界全体の“いま”についてもお話頂きます。


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