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常に進化し続けるトップアスリートの強さに迫る

~オリンピックの先にあるもの~

更新日 : 2010年07月20日 (火)

第3章 長野オリンピック前、スラップスケートの登場に苦しんだ

岡崎朋美氏

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岡崎朋美: 長野オリンピックは「この選手は確実にメダルをとるだろう」ということで開催の2年前に内定をいただいていたので、それに向けて本当に必死にやりました。内定にプレッシャーはそれほど感じてはいなかったのですが、絶対に自分もメダルが欲しかったので。そのときは26歳、本当にいい時期を過ごせたと思います。

勝負の世界なのでどう転がるかはわからないけれど、自分のやってきたことに自信を持って臨んだオリンピックでした。

石川牧子: それで輝かしい銅メダル獲得。

岡崎朋美: そうですね。ただ、その1年前に先ほど少しお話ししたスラップスケートの登場があったんです。

長野オリンピックで金メダルをとったのは、カナダのカトリオナ・ルメイ・ドーンという選手ですが、オリンピック前に私もワールドカップでたくさん優勝していましたから、「このカナダの女の子には絶対負けない!」という自信がすごくあったんです。でも、スラップによって彼女は豹変したんです。彼女のように、スラップでとても変化した選手がたくさんいたので、うらやましいなと思いました。

石川牧子: 道具が変わることで、自分の記録が一時的に下がることもあるのですか。

岡崎朋美: 「自己タイムより遅くなるか」と聞かれれば、速くはなります。でもスケーティング動作に関しては、「これでこのスピードが出ちゃうの? なんなだこの道具は!?」という感じなんです。ということは、きちんとマスターできればもっとタイムが速くなる、縮められるということなんです。

当時、男子ノーマルスケートで世界一だった堀井学選手は、スラップの導入が遅く、失敗してしまったんです。「僕はノーマルでいく」と言っていたのですが、スラップに変えた選手に本当にあっさり負けてしまうようになり、急遽スラップに変更したのですが順応に時間が掛かってしまい、結局ダメだったんです。

石川牧子: 純粋に競技に打ち込んで訓練すればいいのかというと、そうではなく、その間にルールの変更や道具の変化がある。選手がこなさなければならないことは、随分たくさんあるのですね。

岡崎朋美: そうなんです。本当に、毎回変わってしまうんです。

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