記事・レポート

中田英寿×栗林隆×南條史生「伝統が開く日本の未来」

アートって、こういうことだったのか!

更新日 : 2012年05月17日 (木)

第7章 重厚長大産業からソフト産業へ ~日本の新たなブランド力~

南條史生(左)中田英寿氏(中央)栗林隆氏(右)

中田英寿:  今、日本のクリエイティブ産業の方々は、デザイナーにしても、アーティストにしても、建築家にしても、たくさんの方が海外に出ていると思います。でも、個人で仕事をしている方が多いので、横のつながりがあまりないとも聞きます。そういう人たちを緩やかにでもつなげられたらおもしろいし、日本のブランディングを強化できると思うんです。それで、僕は人と人をつなげることが好きなので、アートの世界は本当に知らなかったのですが、今回飛び込んでやってみました。

そうして思い切ってやって、栗林さんのような方と一緒に仕事をすると、やっぱりおもしろくて。アイディアはすごいし、いろいろ勉強させてもらうことで、自分の生活にもいい影響があります。それに海外で仕事をされているので感覚が凝り固まっていなくて、本当につながりやすいんです。だから、やっていて自分がすごく楽しい。このプロジェクトを始めて本当によかったと思っています。

南條史生: 「これからの日本のイメージをつくっていくのはソフト産業。つまり文化だ」と私は信じて、ずっとアートをやってきたわけですが、今まさにソフト産業がどんどん重要になってきている気がします。

今年(2011年)経産省にクリエイティブ産業課がつくられました。私もプロジェクトに関わっているんですけれど、これまで日本がやってきた重厚長大な大量生産の時代は終わりつつあって、次に出てくるのはソフト産業、クリエイティブ産業だというわけです。

今後、日本の中で、工芸にしろ、デザインにしろ、ファッションにしろ、そういうものをみんなで楽しむことで支援していくことが、すごく大事になると思います。

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  六本木アートカレッジ「伝統が開く日本の未来」

「なにかできること、ひとつ。」をテーマに様々な活動を続ける「TAKE ACTION」を通して、積極的に新しい価値発信を続ける中田氏。そのプロジェクトのひとつとして始まった「REVALUE NIPPON PROJECT」は日本の伝統・文化をより多くの人に知ってもらうきっかけをつくり、新たな価値を見出すことにより、伝統文化の継承・発展を促すことを目的として、気鋭の工芸作家とアーティストやクリエイターのコラボレーションで作品を作っています。今回、「REVALUE NIPPON PROJECT」2011年メンバーとして参加しているアーティスト栗林隆氏、森美術館館長南條史生氏、そして中田氏が、現在進行形のプロジェクトについて、さらに世界を知る三人から、これからの日本がつないでいくべき伝統・文化、そして新しい価値創造について語ります。


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