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「書籍で知るブリューゲルの世界」 ~エントランス・ショーケース展示

更新日 : 2019年09月04日 (水)


今回のエントランス・ショーケース展示は「書籍で知るブリューゲルの世界」と題して、日本でブリューゲルがどのように親しまれてきたかをご紹介しています。
なお、六本木ヒルズのヒルズカフェ/スペースにて、ブリューゲル没後450周年記念イベント「見たことがないブリューゲル~巨大3スクリーンによる映像の奇跡~」(2019年9月10日(火)~16日(月・祝))を開催いたしますので、合わせて足をお運びください。
 



・ブリューゲル

ピーテル・ブリューゲルはあっと驚くような構図や超細密技法を用い、16世紀フランドルの人々の営みを描いた画家です。壮大な宗教画や示唆に富んだ寓意画、農民の生活の素朴な温かさを切り取った風俗画も数多く残しています。
 
日本では20世紀前半に詩人斎藤茂吉によってその名を伝えられ、今ではたくさんの愛好家がいます。2017年に開かれた『バベルの塔』の展覧会の盛況ぶりは、記憶に新しいかもしれません。
 


 
・『誰でも』

 「誰でも」、すなわち人間がみな等しく直面する問題を捉えた寓意画です。昼間から灯りをともして必死に何かを探す貪欲な老人、一本の帯を奪い合う私利私欲の男たち、そして自己認識のできない愚かな道化……右上に小さく書き込まれた聖堂は、そんな愚かな「誰でも」が最後に救われる「救済」を示しています。
 




・『大食』

 大食は人間を悪しき道に誘う七つの大罪のひとつ。この絵では、男も女も怪物たちも、みなが暴飲、暴食をしています。地獄のような惨状を描きながらも、物と人間、動物が入り混じった細部を見ると、どこか現代のポップアートに通じるようなブリューゲルの斬新さが感じられます。
 
 

 
・『ネーデルラントの諺』

 ネーデルラントで語られる諺をなんとひとつの画面に85個も描き込んだ作品です。舞台は農村ですが、描かれる人々は騎士、商人、修道士と様々。風刺と教訓を寓意によって示しながらも、笑いとユーモアも随所にちりばめられ、その活き活きとした筆致と構図の巧みさはブリューゲルの真骨頂といえるでしょう。
 



 
虫眼鏡を持って眺めたくなるような、魅力いっぱいの細密画となかなか知ることのできないブリューゲルの日本での受容史に触れられる展示です。ぜひお楽しみください。
 
 



展示「書籍で知るブリューゲルの世界」

展示期間:9/3(火)~9/23(月)
観覧時間:11:00~19:00(9/10(火)~16(月)は11:00~21:00まで)
※以下の日時は観覧時間が変更になりますのでご注意ください
 9/6(金) 11:00~14:00 , 9/14(土)18:00~21:00

場所:アカデミーヒルズ エントランスショーケース(六本木ヒルズ森タワー49階)
監修:森 洋子(明治大学名誉教授、ベルギー王立考古学アカデミー外国人会員)
協力:廣川暁生(Bunkamuraザ・ミュージアム、学芸員)
 
※「Japan & Belgium - Four Centuries of Exchange」
 森洋子氏によるブリューゲル学術資料(英文・PDF形式)へのリンクは→こちら

   


 
セミナーデジタル技術が寄与した新次元のブリューゲルの魅力」
スピーカー:森洋子(明治大学名誉教授、ベルギー王立考古学アカデミー外国人会員、学術博士)
日時:9/11(水)19:00~20:00
会場:アカデミーヒルズ(六本木ヒルズ森タワー49階)
※申込みは締切とさせていただきました
→ 詳細はこちら




【関連情報】
<ヒルズカフェ/スペース>
「見たことがないブリューゲル~巨大3スクリーンによる映像の奇跡~」
開催期間:9/10(火) ~9/16(月・祝)
上映時間:11:00~23:00(最終入場22:30、初日は~15:00)12分の映像を繰り返し上映
場所:六本木ヒルズ・ヒルズカフェ/スペース
→ 詳細はこちら
 




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