セミナー・イベント

『金融グローバリゼーション~国際金融センターを目指す東京のこれから』

BIZセミナー その他

日時

2008年01月31日 (木)  19:00~21:00
終了しています

内容

日本経済を支えてきた「モノづくり」に代わるものとして、知識集約型産業としての「金融」が注目されています。GDPに占めるモノづくりの割合は僅か25%程度しかなく、残りの75%はサービス業が占め、なかでも金融サービスは国富を生み出す力として、大きな関心が集まっているからです。日本が21世紀を通じて更なる経済発展を遂げていくには、製造業ばかりでなく金融産業の生産性と効率性をあげ、国際的な競争力をつけていくことが重要な鍵となります。

しかし、ロンドン金融市場が作成した「世界の金融都市ランキング」では、1位がロンドン、2位がニューヨークで、東京は9位。世界は金融都市東京にその魅力を感じていないのです。その結果、かつて世界最高水準を誇った国民1人あたりの名目GDPは、なんと世界18位と先進国の下位に後退してしまったのです。

日本が世界から取り残される危機的状況の中、東京証券取引所社長の斉藤惇氏は、東京マーケットの国際的競争力強化に向け、積極的な取り組みを行っています。
産業再生機構社長時代にはカネボウ、ダイエーなどの大型再生を手がけ、2007年6月の東京証券取引所社長就任以来、持株会社の設立、自主規制法人の業務開始、さらに今年は上場商品の拡充、ロンドン証券取引所と提携したプロ向け市場の創設を掲げています。

本セミナーでは、"国を開き、プロが主役の真の国際市場をつくる必要がある"と語る斉藤氏に、金融のグローバリゼーションと東証の戦略についてお話をいただきます。
後半は、竹中平蔵(アカデミーヒルズ理事長)をモデレーターに、世界マーケットとの格差について概観した上で、東京を国際金融センターとし、更には金融立国・日本を実現するために必要な、政府そして業界の施策について議論を深めていきます。

オピニオン

講師紹介

ゲスト講師
斉藤惇 (さいとう・あつし)
株式会社東京証券取引所グループ 取締役兼代表執行役社長
株式会社東京証券取引所 代表取締役社長

1939年10月生れ 熊本県出身
1963年、慶応大学を卒業後、野村證券に入社、同社に35年間勤務。その間、2回のニューヨーク勤務を経て、1986年、取締役に就任。資金債券本部を中心に、株式本部、投資信託本部、開発商品本部から財務、法務に至る広範な分野を担当し、常務取締役、専務取締役、副社長を歴任。
ニューヨーク在任中の1980年代後半には、不良債権の証券化、不動産の証券化、さらにコモディティを証券化したインデックス・ファンドなどの商品開発・販売に積極的に取り組んだ。
橋本内閣が推進した日本版金融ビックバン政策においては、政府の各種審議会委員として参画し、日本の金融サービスの自由化に力を注いだ。
野村證券を退職後、住友ライフ・インベストメントにて、社長、会長を歴任。10兆円の年金資金の運用、経営に携わった。
2003年4月、政府の金融再生プログラムの一環として誕生した産業再生機構の社長に就任、多くの再生支援案件を手がけ、我が国の不良債権問題解決に大きな役割を果たすとともに、その後の企業再編の動きに先鞭をつけることとなった。
2007年6月、東京証券取引所の代表取締役社長に、さらに、同年8月に市場運営会社及び自主規制法人を傘下に持つ持株会社である東京証券取引所グループの初代代表執行役社長に就任。我が国金融市場の国際競争力強化に向けてその手腕が期待されている。

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モデレーター
竹中平蔵 (たけなか・へいぞう)
アカデミーヒルズ理事長/慶應義塾大学名誉教授

Biography in English
1951年和歌山県生まれ。一橋大学経済学部卒業。博士(経済学)。
ハーバード大学客員准教授、慶應義塾大学総合政策学部教授などを経て、2001年小泉内閣で経済財政政策担当大臣を皮切りに、金融担当大臣、郵政民営化担当大臣兼務、総務大臣を歴任。2006年よりアカデミーヒルズ理事長。現在、慶應義塾大学名誉教授。世界経済フォーラム(ダボス会議)理事。
著書は、『経済古典は役に立つ』(光文社)、『竹中式マトリクス勉強法』(幻冬舎)、『構造改革の真実 竹中平蔵大臣日誌』(日本経済新聞社)、『研究開発と設備投資の経済学』(サントリー学芸賞受賞、東洋経済新報社)など多数。

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募集要項

日時 2008年01月31日 (木)  19:00~21:00
受講料 5,000円
定員 250名

※定員になり次第締め切らせていただきます

主催
  • アカデミーヒルズ
会場 アカデミーヒルズ49(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49階)

※都合により40階に変更する場合、受講生には直接ご案内いたします。


石倉洋子のグローバル・ゼミ
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