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読みたい本が見つかる「カフェブレイク・ブックトーク」

更新日 : 2010年05月11日 (火)

第3章 ダーウィンのさまざまな著作

六本木ライブラリー カフェブレイクブックトーク 紹介書籍

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澁川雅俊: ダーウィンの著作で最も著名なものは何といっても『種の起源』でしょう。日本ではこれまでにいくつかの出版社がこれを出しています。今年(2009年)は、光文社古典新訳文庫の版と朝倉書店の単行書の2点が刊行されましたが、ライブラリーには、岩波文庫の改版(90年上下2冊)があります。

またこの著作について3点の解説書、
・『ダーウィンの「種の起源」〔名著誕生〈2〉〕』(J・ブラウン、07年ポプラ社)
・『ダーウィン「種の起源」を読む』(北村雄一、09年化学同人)
・『新版・図説 種の起源』(C・ダーウィン著、R・リーキー編、吉岡晶子訳、97年東京書籍)
もあります。

ダーウィンは、鉱物、植物、動物と、自然界の3領域にわたってつぶさに観察し、慎重な考察を加えた初期の自然科学者でしたので、たくさんの論文を発表しています。わが国では『ダーウィン著作集〈3巻〉』(1999~2000年文一総合出版)にまとめられて出版されています。これは極めて専門的な論文集なのでライブラリーでは所蔵していませんが、次に、彼が生物の進化を確信するに至ったフィールドワークを綴った『ビーグル号航海記〈上・中・下〉』(82~83年岩波文庫)があります。この本は生物に詳しくない人たちが読んでも、初めて観察する動植物を前にした彼の興奮が伝わってきます。

なおまたこれもライブラリーにはありませんが、小説家荒俣宏がこの航海記を翻訳し、少年少女向け『ダーウィン先生地球航海記〈全5巻〉』(荒俣宏、95-96平凡社)を出しています。少年少女に限らず大人たちをも惹きつける仕上がりになっているようです。

その他にダーウィンは自叙伝を書いています。とりわけ孫娘が編集した『ダーウィン自伝』(八杉龍一・江上生子訳、2000年ちくま学芸文庫)は、それまでのテキストでは省かれていた彼の宗教的信条、当時の学者たちの人物評などがそのまま収められており、進化論形成における興味深い事実が赤裸々に語られているようです。

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