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アイデアを形にする一点突破のプロフェッショナル in 日本元気塾

Toksy、prayforjapan.jpを生み出した次世代クリエイターに迫る

日本元気塾オンラインビジネスキャリア・人
更新日 : 2012年03月02日 (金)

第8章 支援活動を継続するために~マネタイズはタブーか?~

米倉誠一郎氏(左)鶴田浩之氏(中央)山下博巨氏(右)

米倉誠一郎: 今、震災への関心が薄れるにしたがって、支援サービスも急速に減ってきています。本当はこれからが大事なのにもかかわらずです。ブームが去った今、継続できるモデルを考えられるかどうか。

Toksyが、震災で物を全て失ってしまった家庭と、私たちの家で眠っている不要な物を組み合わせたというのは、すごくいいアイデアだと思いました。問題はこれから先、どうやって継続していくかです。「マネタイズは悪くない」と僕も思いますが、工夫が必要です。何かいいアイデアはありますか。

山下博巨: いろいろ考えているところです。もともとお金が動いている唯一のところが配送料なので、例えば宅配業者さんと組んで、割引をしてもらいつつ弊社もいくらかもらえるような形があるかなと思っています。

あとは発想を転換して、被災者からお金をいただくという形。これを話すとみんなから「タブーだ」と言われちゃうんですけど、実際のサービスが本当に価値のあるものだったら、お金をいただいてもいいのかなと。

米倉誠一郎: それはサービスに対して? それとも物に対して?

山下博巨: これもいろいろなパターンを考えています。ただ、単純に月額いくらとか、1個受け取るのにいくらというのはセンスがないと思っています。それにもともと感謝の気持ちを伝えるというのが根底にあるので、例えば「ありがとう」のメッセージを送るときにアマゾンのギフト券などをあげられるようにして、そこにちょっとだけ上乗せさせてもらって弊社がマージンをもらうとか。物をもらった人も「こんな立派な物をもらったんだから、500円くらいギフト券を送らないとな」という気持ちになればいいかなと。

米倉誠一郎: 宅配業者を頻繁に使っているから、配送料の何割かをキックバックしてもらってお互いに支援活動を続けるというのは、もしかしたらいけるかもしれない。被災者からとるのは、結構難しいと思います。

山下博巨: そうですね。それは最後の手段のような感じです。

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関連書籍

『PRAY FOR JAPAN ‐3.11世界中が祈りはじめた日』(講談社/prayforjapan.jp編集)

prayforjapan.jp
講談社


該当講座

未来をつくるイノベーションシリーズ  
第2回 アイデアを形にする一点突破のプロフェッショナル
山下博巨 (株式会社オンザボード最高情報責任者)
鶴田浩之 (株式会社Labit代表取締役 / 慶應義塾大学環境情報学部在籍中)
米倉誠一郎 (日本元気塾塾長/法政大学イノベーション・マネジメント研究科教授/ 一橋大学イノベーション研究センター名誉教授)

山下博巨(株式会社オンザボード最高情報責任者)、鶴田浩之(株式会社Labit代表取締役)
米倉誠一郎(日本元気塾塾長/一橋大学イノベーション研究センター長・教授) 
『Toksy』『prayforjapan.jp』、3.11東日本大震災後に立ち上がった2つの「日本を元気にする」WEBサービスの、生みの親である二人をゲストにお招きします。「技術力」という強い武器をもつお二人の、プロデューサー的視点、周りを巻き込むリーダーシップ、プロジェクトの進め方や、人の役に立つモノづくりへのこだわりを通じて、自分自身の強みをどう生かしたら「アイデアを形にする」ことができるのか考えていきます。


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