記事・レポート

ブックオフの危機を救った社会貢献プロジェクト

Room to Readとの協業「BOOKS TO THE PEOPLE」

ライブラリーイベント
更新日 : 2011年05月16日 (月)

第5章 社会貢献活動は経営とマネジメントにもいい影響を及ぼした

ライブラリーネットワーキングイベント BOOK PARTY 会場の様子

佐藤弘志: 我々がつくるインフラの水準が上がることで、お客さまの生活に我々が組み込まれていく、他社にまねできないことで持続可能な伸び方をしていく、というのがカリスマなき後、若い経営陣で考えてやってきたことです。

そんな中で出会ったのがRoom to Readさんでした。「理由は何でもいいから物を売ることを体験してみてください」ということが、我々企業として思っていることです。ブックオフに物を売りに行くと、びっくりするような高額に換えてもらえるかというと、そうでもない……ってちょっと自虐的なんですけど(笑)。でも、家がきれいになり、自分の売った物を違う人がまた使ってくれる、その満足感を体験してほしいのです。

「BOOKS TO THE PEOPLE」では図書館が建つのです。2009年のキャンペーン後のアンケートでは、お客さまが気軽に社会貢献ができる、つまり「近所のブックオフに本を持って行く=それが図書館につながる」、その気軽さを一番評価していただきました。

「BOOKS TO THE PEOPLE」を理由に来店された方は、会社として見た場合の効果は2割で、大きな効果がありました。買い取りのお客さまの数を前年同月比でみると、中高年齢のお客さまに支持されました。40代50代の、我々がどちらかというと弱かったお客さまの層に強く響いていたという結果も出たのです。これは客層年齢を全体に広げることに成功したということで、この取り組みを通して、ブックオフがなりたい自分に近づくことができてきたということなんです。

また、店長さんたちへのアンケートでは、「誇らしく思う」「ブックオフがもっと好きになった」「新しく変わろうという意思を感じた」と書いてもらえました。お店で日々お客さまと相対している店長さんたちから、もし「本部は空回りしている。何をしようとしているかわからない」と思われたら、チェーン店としては終わりです。変わろうとしていることを感じてもらえたのは、とてもうれしいことでした。

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