六本木ヒルズライブラリー
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TEMPUS FUGIT ~時は過ぎ行く
〈エントランス・ショーケース展示〉
更新日 : 2019年11月15日
(金)

今回のエントランス・ショーケース展示は「TEMPUS FUGIT ~時は過ぎ行く」と題して、明治から令和にかけての時の流れを捉えた展示です。
○ 明治150年
今年2019年は、明治維新150周年にあたる節目の年でした。
革命を希求した明治維新の原動力となった人々の志の高さは、現代でも見倣うべきものが多くあります。

『明治時代史大辞典』は、明治時代のあらゆる分野の事項・人物、約9500項目を収録し、北海道から沖縄県までの地域史研究の進展も踏まえた、明治を読み解く上で必須のデータが編纂されています。

明治大正の時代にわたる近代日本の政治経済、思想や文化を複合的に捉えたのが、中村隆英の『明治大正史』『昭和史』です。
政治や経済だけでなく、思想・文化も加えた複合的な視点から、明治150年の激動の時代を浮き彫りにします。
○ 戦後70年
明治150年の半分を占める昭和の時代に起きた「太平洋戦争の惹起と敗戦」も歴史的大転換のひとつです。敗戦を境に日本の世相は大きく変わっていきます。


大正12年創刊の月刊誌「文藝春秋」。毎月その時代の先端を見つめ、当事者たちの肉声を発信したからこそ、戦後70年が色鮮やかに浮かび上がります。
戦争が終わり70年経つということは、戦争を直接経験し記憶する人が、75歳以上ということ。戦争の記憶は、決して無くしてはならないものです。これらの書籍は、記憶を風化させないという重大な役割を担っているのかも知れません。

まさに今、私たちは時代の節目を目の当たりにしています。今年の春に終焉した「平成」の姿を色鮮やかに描き残した書籍たちには、平成を生きたご自身の歴史が重なっているはずです。
令和はどんな時代になるのでしょう。明治150年をたどる今回の展示を機に、過去と確かに地続きの今を捉え、始まったばかりの令和を歩む、これからの未来に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。

※エントランス・ショーケースは会員制ライブラリー施設内にありますので、閲覧をご希望の際には必ずメンバーズ受付へお立ち寄りください。
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