六本木ヒルズライブラリー

日本の未来が盗まれている!
メンバーの三好尊信さんの共著『サイバー戦争の真実』

 『サイバー戦争』というと、自分とは関係がないと思われる方が多いかもしれない。でも、考えてみれば、いまどきパソコンに日常触らずに過ごしている人は稀。知らないうちに自分のパソコンが悪用されている可能性もあるだろう。
 メンバーの三好尊信さんの共著『サイバー戦争の真実』は、その現状と脅威について、専門家でなくてもよく分かる一冊である。個人としては太刀打ちしようがない問題ではあるが、まず多くの人が、現実を知り危機意識を持つことが重要なのでは?まず、六本木ライブラリーの書棚でご一読を!




皆さんは、昨年秋の三菱重工サイバー攻撃事件を覚えていますか。その後、衆議院、参議院、在外日本公館がサイバー攻撃の被害にあっていることが明るみになったことを覚えていますか? 実はそれらは、氷山の一角にすぎないのです。

また、「標的型メール」という言葉をご存知でしょうか。2011年に警察庁が行った調査では、対象とした約4,000社の企業から890件もの「標的型メール」が把握されています。このメールは、他ならぬあなたに届くメールです。内容はあなたの業務に関連したものですから、受け取ったときに開かずにはいられないでしょう。しかも、読んでもそれがサイバー攻撃だとは気付かないよう巧妙に作られています。そして、ある特殊なウイルスをパソコンに植え付けるのです。このウイルスが、パソコン内でいったいどんな働きをしているのか、なぜウイルス対策ソフトに検知されないのか、驚愕の事実が詳しく書かれています!

本書は、いま深刻な問題となっている「サイバー戦争」について書いたもので、日本の豊かさを守るための警鐘として出版するものです。「サイバー戦争」は軍隊と軍隊の争いではなく、主には一般企業、組織、団体に向けて密かに行われる情報搾取であり、近い将来、日本を貧国たらしめる許されない行為です。そのうえ日本はサイバー戦争の標的されやすい国でありながら、対策が遅れています。

かつて政府は「尖閣ビデオ」を隠蔽しようとしました。国際的紛争や戦争が起こっても、それを国民に知らせようとしないのです。いま、サイバー戦争により、日本の未来が奪われています。それなのに声を上げる政治家は、サイバー攻撃を理解できるほんのわずかな方のみです。より多くの国民がこの事実を知り、理解し、問題意識を持たなければ、ますます対策が遅れてしまい、日本は取り返しのつかない状況に陥ってしまいます。そこで本書で、この問題を誰にでも理解できるように、分かりやすく解説しました。

三好尊信さん
コピーライター。国内系広告代理店、外資系広告代理店を経て独立。
各業界トップブランドのプロジェクトで、未来を的確に描き出すコピーライティングを行う。

三好尊信さんの著書

国・企業・メディアが決して語らないサイバー戦争の真実

西本逸郎,三好尊信
中経出版