六本木ヒルズライブラリー

ライブラリーメンバー安部義彦さんの共著書『日本のブルー・オーシャン戦略』
〜ブルー・オーシャン戦略を体現する任天堂Wiiの戦略とは?〜


日本のブルー・オーシャン戦略
ライブラリーメンバー安部義彦さんの共著「日本のブルー・オーシャン戦略」。任天堂、アスクル、ユニクロ…など、日本企業の40以上の事例が紹介されています 。日本の経営環境や状況にあわせた本著を読むことにより、オリジナルの『ブルー・オーシャン戦略』(Blue Ocean Strategy)よりも理解が深まったと評判です。Roppongi BIZスクールの講師でもある安部さんに、本書執筆のいきさつや、お薦めのポイントなどを伺いました。

「ブルー・オーシャン戦略®」について、アカデミーヒルズはじめ各所で講演や演習をさせていただいたのですが、日本人には特有の「理解の難しい」「ひっかかりやすい」ポイントがあるということを発見しました。
BIZの人気講師でもある早稲田大学大学院の池上重輔准教授が、折角のタイミングなので早く日本人に解りやすいものを書きましょう、と強力に背中を押してくれて刊行できました。おかげで大好評、10月の発売後今日現在で早くも5刷が決定しました。

共同での執筆にあたり、苦労された点などありますか。

池上氏はボストン・コンサルティング・グループ時代の同僚です。コンサルティング・ファームやニッセイ、GEヨーロッパやマーズでの豊富な実務経験と、理論に基づいての戦略やマーケティングの講義は大人気です。また現在、ヨーロッパのビジネスマンを育成するEU(欧州連合)のエグゼクティブ・トレイニング・プログラムのコーディネーターの要職も務めています。
2人とも忙しいのでなかなかミーティングの時間がとれません。時には有楽町のルノワール(笑)で、時には目白のおでんやで、そして勿論ここ六本木ライブラリーで、原稿と格闘して一年がかりで書き上げました。ライブラリーカフェでは、静かな午前中を中心に、羽田空港と発着する飛行機を見ながら、想を練ったり、執筆したりしています。あとはエクスパックでやり取りしました(笑)。

今回「日本のブルー・オーシャン戦略」の執筆で、特に心がけられたことはありますか。

これまで、なんとなく言葉は知っていたけど、どうやれば良いのか分からなかったという方、海外の事例ばかりでなく日本の事ももっと知りたいという方にわかりやすさを心がけて書いてみました。
事例研究の天才!?池上教授の集めた中から選び抜いた40以上の事例。さらに、本邦初の「ティッピング・ポイント・リーダーシップ」「フェア・プロセス」の解説等も入っています。
決して易しくはないですが、これを良く読めば「ブルー・オーシャン」って本当は何?というのもわかるはずです。
企業経営から公共機関、さらには個人の人生設計等まで幅広く使えるかも、といわれる「ブルー・オーシャン戦略」に興味を持った方は是非ご一読を!

安部さん、ありがとうございます。2009年2月6日には、ライブラリートークでもお話いただく予定です。どうぞお楽しみに。

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Blue Ocean Strategy

Kim, W. Chan Mauborgne, Renee
Harvard Business School Pr