六本木ヒルズライブラリー

六本木ライブラリーメンバー小幡績さんの著書!『すべての経済はバブルに通じる』
〜資本主義はねずみ講である〜


すべての経済はバブルに通じる
『すべての経済はバブルに通じる』を書かれたライブラリーオフィスメンバーの小幡績さん (写真左)に、執筆にまつわるお話を伺いました。

『すべての経済はバブルに通じる』、この本はアカデミーヒルズライブラリーが産んだ子供です。この本のすべてがmade in academyhills Libraryです。
私は、以前新書(『ネット株の心理学』毎日コミュニケーションズ刊 (2006/06) )を出してから、多くの執筆依頼をいただきました。しかし、様々な仕事との並行作業では、なかなかまとまった時間も取れず、何よりも精神的に集中できず、筆が乗らない状態が続いていました。出版社の編集者に迷惑をかけっぱなしです。苦しんで、事務所も借りてみました。会員制の別荘にも行って見ました。しかし、突破口が見出せません。そんな時、ライブラリーのオフィスメンバーである島田裕巳氏と、ライブラリーでお話をする機会があったのです。もう一目ぼれでした。ここしかない。そう思って、思い切ってその日に、メンバー入会の問い合わせをしました。その結果が、この本なのです。

島田裕巳氏(写真右:著書の『ハリ−・ポッタ−現代の聖書』(朝日新聞出版)を手に)から、影響を受けられたと伺いましたが。

入会後も、島田裕巳氏にはお世話になりました。文筆家の大先輩として、ライブラリーで毎月コンスタントに1冊ずつ書き上げるその職人芸に刺激され ※、私も何とか苦しみながら書き上げました。島田氏を始めとして様々な分野で活躍されている方が、ライブラリーにはいらっしゃいます。執筆の合間のその会話も、本の構成に影響を与えました。また、24時間365日オープンであることから、集中したいときに、時間を問わず、一気に書き上げることができ、本当に感謝しています。

『すべての経済はバブルに通じる』は、現在の米国および世界の金融市場崩壊という、まさに今、全世界で最も問題となっている経済問題を取上げられていますが、本の内容についてご紹介いただけますか。

本の中身は、金融資本主義の本質はバブルにあり、バブルの本質はねずみ講である、というちょっと過激な主張です。そして、この金融資本主義は、リスクを取れば取るほど儲かる、リスクテイクバブルとなり、それがキャンサーキャピタリズムとなって崩壊する、そういう主張を展開しています。
いみじくも、出版後、米国金融市場の混迷は加速し、それを予言したかのように評価され、この本についての多く取材を受けました。それも、ここ、ライブラリーでお話しすることとなりました。
日本において、最も世界の金融市場に近いところにいる、いわば金融資本主義の聖地である六本木ヒルズのライブラリーでこのような本が生まれたことは、何かの運命を感じます。ライブラリーでのこれまでの出会い、そしてこれからの出会い、かもし出される文化に、感謝しています。早く次の本をライブラリーから産まないといけません。

小幡さん、島田さんの出版・取材・テレビ出演などのご活躍の様子は、メンバーズブログで拝見しています。また専門的なお話からは、いつも見識を深めさせて頂いています。また次の書籍も楽しみにしております。

小幡 績氏の著作ご紹介

株式投資 最強のサバイバル理論

小幡績 岩崎博充 鈴木雅光 宮尾攻 小澤善哉【ほか著】
洋泉社

島田 裕巳氏の近著ご紹介

※島田裕巳氏は、2008年7月以降5冊執筆されています。

誰も知らない『坊っちゃん』

島田裕巳
牧野出版

私の宗教入門

島田裕巳
筑摩書房

新宗教ビジネス

島田裕巳
講談社


関連書籍