セミナー・イベント
Tシャツから見た世界経済入門
グローバリゼーションを取り巻く政治と経済を解く
日時
2007年05月17日
(木)
19:00~21:00

内容
現在私たちは戦後最も世界全体の経済が拡大している最中に暮らしています。その中で日本は最も高い経済成長をとげた国の一つです。この成長のエンジンとなったのが、国際貿易の急激な拡大によるということができます。日本にいる私たちはこうしたグローバリゼーションの恩恵により食料品、衣料、工業製品など多様性に富んだ商品を手にすることができます。
世界経済には、WTOの成立と反グローバル化運動、アジア経済の急成長、中国経済の台頭、アメリカの同時多発テロとアフガニスタン、イラクへの侵攻などこの15年でさまざまな動きが起きました。本セミナーでは、世界経済の1つの側面を1枚のTシャツという身近な商品を通して解き明かしたピエトラ・リボリ教授と東京大学大学院教授の伊藤元重教授によりお話いただきます。
本セミナーの第一部では、グローバルに旅する商品のひとつである「Tシャツ」を取り上げて世界経済から見たグローバリゼーションの実態を経済的見地と政治的見地から解き明かします。ピエトラ・リボリ氏はフロリダのお土産店で購入した1枚6ドルのTシャツからグローバリゼーションの実態を解き明かすことに取り組みました。Tシャツの原料となる綿(コットン)がアメリカのテキサスで生産されていること、そして、綿は中国に渡り労働条件の厳しい繊維工場でTシャツとなり、そして、米国や日本などの先進国で販売されます。着古されたTシャツはその多くがアフリカ向けに輸出されるのですが、ヴィンテージ物と呼ばれる有名なミュージシャンやアニメ・キャラクターがデザインされたTシャツは日本に輸出されます。このように1枚のT シャツの一生を辿るだけでも世界中を飛び回らなければならないわけですが、この背後には各国の国内外の政治的な駆け引き、経済的な利益追求の際限ない競争、そして、自由貿易の保護主義派と推進派との歴史的な対立などがあり、グローバリゼーションの是非を単純化するのではなく多面的な見方が必要であると示唆します。第一部では、このような実態を解明するために調査に調査を重ねたリボリ教授がわかり易く「今起こっているグローバリゼーション」について解説します。
第二部では、Tシャツから見た世界経済の実態を格差社会、誰のためのグローバル化かという観点からディスカッションをいただきます。
・富裕層はよりリッチに
・発展途上国における格差(勝ち組途上国、負け組途上国)
・磐石な先進国の保護主義体制
・フェアプレーを助長するためのグローバリゼーションのルール作り
※本セミナーには、同時通訳がついております。
世界経済には、WTOの成立と反グローバル化運動、アジア経済の急成長、中国経済の台頭、アメリカの同時多発テロとアフガニスタン、イラクへの侵攻などこの15年でさまざまな動きが起きました。本セミナーでは、世界経済の1つの側面を1枚のTシャツという身近な商品を通して解き明かしたピエトラ・リボリ教授と東京大学大学院教授の伊藤元重教授によりお話いただきます。
本セミナーの第一部では、グローバルに旅する商品のひとつである「Tシャツ」を取り上げて世界経済から見たグローバリゼーションの実態を経済的見地と政治的見地から解き明かします。ピエトラ・リボリ氏はフロリダのお土産店で購入した1枚6ドルのTシャツからグローバリゼーションの実態を解き明かすことに取り組みました。Tシャツの原料となる綿(コットン)がアメリカのテキサスで生産されていること、そして、綿は中国に渡り労働条件の厳しい繊維工場でTシャツとなり、そして、米国や日本などの先進国で販売されます。着古されたTシャツはその多くがアフリカ向けに輸出されるのですが、ヴィンテージ物と呼ばれる有名なミュージシャンやアニメ・キャラクターがデザインされたTシャツは日本に輸出されます。このように1枚のT シャツの一生を辿るだけでも世界中を飛び回らなければならないわけですが、この背後には各国の国内外の政治的な駆け引き、経済的な利益追求の際限ない競争、そして、自由貿易の保護主義派と推進派との歴史的な対立などがあり、グローバリゼーションの是非を単純化するのではなく多面的な見方が必要であると示唆します。第一部では、このような実態を解明するために調査に調査を重ねたリボリ教授がわかり易く「今起こっているグローバリゼーション」について解説します。
第二部では、Tシャツから見た世界経済の実態を格差社会、誰のためのグローバル化かという観点からディスカッションをいただきます。
・富裕層はよりリッチに
・発展途上国における格差(勝ち組途上国、負け組途上国)
・磐石な先進国の保護主義体制
・フェアプレーを助長するためのグローバリゼーションのルール作り
※本セミナーには、同時通訳がついております。
講師紹介


募集要項
日時 |
2007年05月17日
(木)
19:00~21:00 |
---|---|
受講料 |
5,000円 |
定員 | 150名
※定員になり次第締め切らせていただきます |
主催 |
|
会場 |
アカデミーヒルズ49(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49階) ※都合により40階に変更する場合、受講生には直接ご案内いたします。 |
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