セミナー・イベント

森美術館「ゴー・ビトゥイーンズ展:こどもを通して見る世界」トークセッション
「異文化を生きる子どもたち」

カルチャー&ライフスタイル 知識・文化・アート

日時

2014年07月13日 (日)  14:00〜17:00

※当日の受付は13:30を予定しています。

終了しています

内容

ジャン・オー
《パパとわたし:No.29》
2006年
タイプCプリント
100×100cm
森美術館蔵、東京
19世紀後半から20世紀にかけてニューヨークの貧しい移民の暮らしを取材した写真家ジェイコブ・A・リースは、英語が不自由な両親の橋渡しとしてさまざまな用務をこなす移民の子どもたちを「ゴー・ビトゥイーンズ(媒介者)」と呼びました。本展は、異なる文化の間、現実と想像の世界の間など、さまざまな境界を自由に行き来する子どもの性質に注目し、子どもの視点を通して世界を展望しようとする試みです。世界各国の優れたアーティスト26組の作品に表れる子どものイメージを通して、社会で起こっているさまざまな事象に注目し、政治、文化、家族など子どもを取り巻く環境と、彼らが直面する諸問題に目を向けます。さらに、遊びや夢、記憶などをキーワードに、大人の常識や伝統の枠組みにとらわれない子どもの創造性と、その多様な感覚に迫ります。環境に翻弄される存在であると同時に、行き詰まった情況の突破口ともなり得る子どもの潜在能力は、未来への鍵となることでしょう。境界を超える子どもの姿を通して、より多様な価値が共存する、新たな世界への可能性を探ります。

本プログラムでは、「異文化を生きる子どもたち」と題して、詩人のローソン・フサオ・イナダ氏と出展アーティストのジャン・オー氏を招き、文化や人種の境界を超えて生きる子どもたちについて考えます。

出演:
ローソン・フサオ・イナダ(詩人、南オレゴン大学名誉教授)
ジャン・オー(本展出展アーティスト)
モデレーター:
荒木夏実(森美術館キュレーター)

*日英同時通訳付

【タイムスケジュール】
■14:00- 「日本とアメリカ:二国をつなぎ、共に生きる」
      第二次世界大戦中に日系人収容所での暮らしを体験した
      詩人のローソン・フサオ・イナダ氏が、自作の詩を通して、
      日系3世のアメリカ人としての人生を語ります。

■15:00- 「海を超えて—忻州(きんしゅう・中国)からニューヨークへ渡った子どもたち」
      出展アーティストのジャン・オーが出展作品《パパとわたし》シリーズから
      見えてくる国際養子縁組など、中国の子どもに関する状況と、
      自身の作品について語ります。
■16:15- セッション
      両出演者が登壇し、文化や人種の境界を超えて生きる子どもたちについて
      議論します。

講師紹介

スピーカー
ローソン・フサオ・イナダ (ローソン・フサオ・イナダ)
詩人/南オレゴン大学名誉教授

1938年、日系3世としてカリフォルニア州フレズノに生まれる。祖父母は魚屋を営み、歯科医師の父と教師の母のもと育つ。1942年、強制収容所に家族とともに収容される。ジャズ愛好家で自らもジャズ・ベースを演奏する。カリフォルニア州立大学バークレー校他で詩を学ぶ。主な詩集に、『Before the War』(1971年)、『Legends from Camp』(アメリカンブックアワード賞受賞、1992年)などがあり、ジャズと収容所での経験が作品に影響を与えている。日系アメリカ人の経験を知る上で、大きく貢献した詩集『Only What We Carry:日本人収容所の経験』(2000年)の編者。詩と日系人収容所をテーマにした映画「What It Means to Be Free」出演。息子のマイルス・イナダとアニメーション「Legends from Camp」を制作。オレゴン州桂冠詩人。全米芸術基金賞ほか多数受賞。(Photo:© The Nature of Words)

すべて読む 閉じる

スピーカー
ジャン・オー (ジャン・オー)
アーティスト

中国の広州生まれ。ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(ロンドン)、中央美術学院で学ぶ。2004年よりニューヨーク、ブルックリンを拠点に活動を行う。主な展覧会に、「ジャン・オー:炎を切って新たなフロンティアへ」(2009年、クイーンズ美術館)、ニューヨーク「アイ・アム・ユア・ミラー」(2012年、ヴィルセック財団芸術センター、ニューヨーク)、「ファウンド・イン・トランスレーション」(2013年、ドイツ・グッゲンハイム美術館、ベルリン)、「昇り竜:現代中国写真」(2013年、サンノゼ美術館、カリフォルニア)などがある。

すべて読む 閉じる

講座趣旨

※森美術館とは




森美術館とは文化都心 六本木ヒルズのシンボルとして、森タワーの最上階に位置する美術館。 「現代性」と「国際性」をテーマに、現代アート、ファッション、建築、デザイン、写真、映像など様々なジャンルの斬新な展覧会を開催しています。
展覧会会期中は休館日がなく、また22時まで開館(火曜日を除く)しています。

※MAMCメンバーとは
MAMC(マムシー)メンバーとは、森美術館(Mori Art Museum)と、現代(Contemporary)美術を、よりお楽しみいただくためのメンバーシップ。展覧会の無料入館や、メンバーイベントへのご案内など、特典を多数ご用意しています。
MAMCメンバーの詳細は、こちらをご覧ください。


募集要項

日時 2014年07月13日 (日)  14:00〜17:00

※当日の受付は13:30を予定しています。

受講料 1,000円

「森美術館MAMCメンバー(個人・法人)」の方は無料。
森美術館ウェブサイトよりお申込ください。
森美術館MAMCメンバー個人:https://mamc.mori.art.museum/webapp/form/12176_ias_148/index.do
森美術館MAMCメンバー法人:https://f.msgs.jp/webapp/form/13445_dxt_505/index.do


定員 120名(要予約)

注意事項

複数名で一緒にご参加いただく場合にも、一括でお申込を頂くことはできません。お一人様ずつWEB上のお申込みフォームよりご登録いただくことにより、お席を確保させて頂いております。
恐れ入りますが、参加されるご本人にお申込いただくか、又は代理でご参加者の情報をご登録下さいますようお願い申し上げます。
尚、その際に同一のメールアドレスはご利用いただけません。必ず人数分のメールアドレスをお手元にご用意の上お申込ください。

主催
協力
会場 アカデミーヒルズ49(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49階) 

※申し込み締切:7月11日(金)15:00

お支払い方法

クレジットカードによるお支払いのみです。
※いかなる理由においても、お申し込み後のキャンセル及び返金は承っておりません。
※森美術館のセミナーは1回ごとに異なるセミナーになりますので、日程の振り替え、変更は承ることはできかねます。お申し込みの際にはご注意ください。
※クレジットカードはVISA、MASTER、JCB、AMERICAN EXPRESSのみのお取扱となります。
※お支払方法は「一回払い」のみとなります。(「リボルビング払い」「分割払い」等はご利用いただけません)


【その他】
※領収証をご希望の方は、「申込画面」内の<請求書・領収証発行>欄でラジオボタンの「WEB上で発行する」をお選び下さい。
「WEB上で発行する」をお選びいただきますと申込完了後に、領収証のダウンロード画面が表示されます。ダウンロード画面を一旦閉じると再度ダウンロード画面に戻ることが出来ませんのでご注意ください。

森美術館展覧会情報

「ゴー・ビトゥイーンズ展:こどもを通して見る世界」 会期:2014 年5月31日(土)から8月31日(日)
「ゴー・ビトゥイーンズ展:こどもを通して見る世界」 会期:2014 年5月31日(土)から8月31日(日)

本展は、異なる文化の間、現実と想像の世界の間など、さまざまな境界を自由に往き来する子どもの性質に注目し、子どもの視点を通して世界を展望しようとする試みです。世界各国の優れたアーティスト26組の作品に表れる子どものイメージを通して、社会で起こっているさまざまな事象に注目し、政治、文化、家族など子どもを取り巻く環境と、彼らが直面する諸問題に目を向けます。


「MAMプロジェクト021:メルヴィン・モティ」 会期:2014年5月31日(土)から8月31 日( 日)
「MAMプロジェクト021:メルヴィン・モティ」 会期:2014年5月31日(土)から8月31 日( 日)

メルヴィン・モティ(1977年、オランダ生まれ)は、神経学、科学、歴史と視覚文化の関係について、綿密なリサーチを基に作品を制作するアーティストです。日本初紹介となる本展では、「クラスター錯覚」と題した新作のテキスタイル作品シリーズを発表します。




石倉洋子のグローバル・ゼミ
六本木アートカレッジ
Friday Night
六本木アートカレッジ
66 BOOK CLUB