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流通革命
BuyMa(バイマ)成功の舞台裏

BIZセミナーオンラインビジネス
更新日 : 2009年03月02日 (月)

第2章 C to Cでも安心して出品・購入できる決済システム

株式会社エニグモ代表取締役 須田将啓氏

須田将啓: 2005年2月に、最初に立ち上げたサービス『BuyMa』のことをお話しします。Buying Marketの頭文字をとって名づけました。売りたい人がいて、買いたい人がいて、それをマッチングさせるサイトです。ショッピングサイトでもないですし、オークションサイトでもありません。モデルとしては今までになかった、新しいタイプのC to Cのビジネスです。

コンセプトは、「誰でもバイヤーになれる」です。バイヤーとは、海外に行って「これは、日本で流行りそうだ」というものを仕入れて卸して利益を得る憧れの職業だと思うのですが、それをリスクなく、誰でもやれるように環境を整えたのが『BuyMa』です。

具体的には、お店で売っているものを勝手に値づけして売ってしまおうという考え方で、その段階では、実際は仕入れていないのでバイヤーさんに金銭的なリスクは一切ありません。注文が入って初めてお店に行って買って送るので、自分の値づけした金額とお店で売っていた差額が必ず利益になります。在庫を抱えるリスクもないので、売れれば必ず利益を得られる、そういうモデルです。

現在の会員数は約35万人で、バイヤーさんは世界67カ国にいる日本人12,000人です。バイヤーさんに対して「こんなものはないですか?」とリクエストをすることもできますし、公募できるので、競合して一番条件のいい物を買うこともできます。

最初は何でも買えるサイトにしようと思っていたのですが、今は主に美容コスメや女性ファッション系で7割を占めています。残り3割の中には、例えばアカデミー賞で配られたチョコレートであるとか、エルメスの職人が引退して自分の周りの友達だけにつくっているバッグだとか、ブランドショップの本店でスーツを仕立ててあげる権利とかがあります。そういったものをいろいろ工夫して出品しています。

出品だけだとお金がかからないので、とにかく新しい物を見つけたら『BuyMa』で紹介する傾向が強くなっています。海外でちょっと話題になったら、すぐここに出品されるので世界のトレンドがいち早く反映されるマーケットになっています。

非常に特徴的なのが決済です。C to Cで、しかも海外とのやりとりになると、どうしても不安があったりトラブルがあったりしますので、私たちはそこをうまく解決する方法を考えて実装しました。

サイト上で購入すると、カードの場合はその人のショッピング与信枠から商品代金分を仮押さえし、現金の場合は振り込んでいただく。買う人からお金の担保をいただいて初めてバイヤーさんに注文がいくので、バイヤーさんは安心して買って送ることができます。

(購入者は)届いた商品を見てから、サイト上で確認ボタンを押します。その確認ボタンがトリガーになって、先ほど仮押さえした与信枠が決済されて、バイヤーさんに振り込むというシステムになっています。

届いて確認してからボタンを押せるというのも安心できるポイントですし、バイヤーさんとしては、『BuyMa』が保証して払ってくれるという安心感もあるということです。C to Cにありがちな、商品の持ち逃げ、お金の取りっぱぐれというのを回避できる安心安全な決済になっています。


該当講座

流通革命「BuyMa(バイマ)」成功の舞台裏
須田将啓 (株式会社エニグモ代表取締役/共同最高経営責任者)
西川英彦 (法政大学 経営学部 教授)

2005年のサービス開始当初からそのユニークなアイデアで注目を集めるオンラインショッピングサービス「BuyMa(バイマ)」。BuyMaは、Buying Market(買い付け市場)の略。サイトユーザーがバイヤーとなってお勧めの商品をサイトで紹介し、購入希望者が現れたら商品をお店で買い付けて希望者に販....


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