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『カタログからネットへの通販改革~「ベルメゾンネット」の成功にみる総合型ECサイト運営の鍵~』
BIZセミナーオンラインビジネス
更新日 : 2008年09月08日
(月)
第5章 EC成長のための施策。アクセス解析から今後の予測まで
神原弥奈子: ここからは、私の方から少し質問させていただきつつ、会場の皆様からのご質問も受けながら進めたいと思います。
アクセス解析とか、例えばメルマガからの流入などの解析はどのぐらいなさっているのでしょうか。
中山茂: 一通り基本的なところは見てはいるのですが、ネットはデータが多過ぎなんです。セッション数、コンバージョン率、ページビュー、遷移、いろいろデータを取れるけれど、見ることでお腹一杯になって、次の施策につながらない。データに埋もれて肝心なものが見えなくなるので、「余計なものを見るな」と言っています。
神原弥奈子: その中には、長年見ていて、「こういうときには、こうだよね」というようにパターン化されているものはあるのですか?
中山茂: 見方によって随分変わるので、僕の考えだけでは全然だめで、新しい概念で見ないといけません。僕と部下で意見が対立したら、大体僕が折れます。
会場からの質問: 今、紙代が非常に高くなっていて、カタログの部数をなるべくなら減らしたいとすると、デジタルカタログがあるから、そちらだけの人だったら紙のカタログは要らないのではないか、ということも考えられるのではないかと思うのですが……。いかがでしょう?
中山茂: まさにその通りで、以前のようにはパワープレーができません。それと、当然エコロジーの関係から、特にネットだけで買われているお客さまに関しては、そういった施策を取り始めています。
今、我々はオーストラリアで植林しています。供給率を早く100%にするには、全体量を減らしていかなければいけない。難しいところはあるのですが、費用が掛かっても、エコの観点からもネットと連動しながらチャレンジしています。
会場からの質問: インパクトが大きくて効果があるというSEOとアフィリエイトに対し、レコメンドやレビューは、どのぐらいの効果があるというふうに体感されていますか? また、今後ECサイトでの効果を期待されているようなテクノロジーで、注目しているものがあれば教えてください。
中山茂: インパクトの度合いといいますか、多分質が違うと思っているのです。SEOだとかアフィリエイトというのは、ある仕組みがドラスティックにでき上がったことによって、そこから一気になだれ込むような勢いのインパクトだと思っています。
レビューも、ただ「よかったです」「楽しかったです」というのが羅列するだけでは、ポジティブかもしれないですが、いい商品情報にはなり得ないので す。レコメンドも、ちゃんとそのタイミングでお客さんに響くものが提示できるかどうかです。これは、仕組みのつくり方、お客さまの層などにより随分変わり ますし、入れたら大きく変わるというよりは、ボディブローのように効いてくる施策でしょう。
3Dと動画に関しては、技術的なところはそんなに期待していません。どう見せるかというところで、何かと組み合わせると「非常に楽しくなる」とか「商品がより良く見える」というアイデアがあれば、即採用です。
今後、携帯の動画や3Dはどう見られるだろうということには関心があります。例えばアバターのような仮想的なもの。撮影する3Dではなくて、『セカンドライフ』のような3D空間がもし日本テイストでできたときどうなるか。そういったものに関しては非常に興味があります。
大きな転機になるのは2011年以降、すべてデジタルテレビになったときだと思います。今でも最新のテレビはインターネットにつながりますが、この ままの形ではいかないと思っています。テレビでインターネットを見ているのか、テレビを見ているのかよく分からない状態が起きた場合に、多分大きな波が起 きるのではないかと思っています。
そういった大きな流れの中で、我々もまだまだやらなければならないことがありますが、1社ではできないと思っていて、今後は特に違うモデルとの融合によって何かが生まれるのではないかと期待しています。
神原弥奈子: ご自分が経験されていることから、未来のことを予測しながらお話しいただくのは非常に楽しいですね。中山さんのこれまでの経験をベースに、また新しいチャレンジが始まるのではないかと興味深く聞かせていただきました。どうもありがとうございました。
アクセス解析とか、例えばメルマガからの流入などの解析はどのぐらいなさっているのでしょうか。
中山茂: 一通り基本的なところは見てはいるのですが、ネットはデータが多過ぎなんです。セッション数、コンバージョン率、ページビュー、遷移、いろいろデータを取れるけれど、見ることでお腹一杯になって、次の施策につながらない。データに埋もれて肝心なものが見えなくなるので、「余計なものを見るな」と言っています。
神原弥奈子: その中には、長年見ていて、「こういうときには、こうだよね」というようにパターン化されているものはあるのですか?
中山茂: 見方によって随分変わるので、僕の考えだけでは全然だめで、新しい概念で見ないといけません。僕と部下で意見が対立したら、大体僕が折れます。
会場からの質問: 今、紙代が非常に高くなっていて、カタログの部数をなるべくなら減らしたいとすると、デジタルカタログがあるから、そちらだけの人だったら紙のカタログは要らないのではないか、ということも考えられるのではないかと思うのですが……。いかがでしょう?
中山茂: まさにその通りで、以前のようにはパワープレーができません。それと、当然エコロジーの関係から、特にネットだけで買われているお客さまに関しては、そういった施策を取り始めています。
今、我々はオーストラリアで植林しています。供給率を早く100%にするには、全体量を減らしていかなければいけない。難しいところはあるのですが、費用が掛かっても、エコの観点からもネットと連動しながらチャレンジしています。
会場からの質問: インパクトが大きくて効果があるというSEOとアフィリエイトに対し、レコメンドやレビューは、どのぐらいの効果があるというふうに体感されていますか? また、今後ECサイトでの効果を期待されているようなテクノロジーで、注目しているものがあれば教えてください。
中山茂: インパクトの度合いといいますか、多分質が違うと思っているのです。SEOだとかアフィリエイトというのは、ある仕組みがドラスティックにでき上がったことによって、そこから一気になだれ込むような勢いのインパクトだと思っています。
レビューも、ただ「よかったです」「楽しかったです」というのが羅列するだけでは、ポジティブかもしれないですが、いい商品情報にはなり得ないので す。レコメンドも、ちゃんとそのタイミングでお客さんに響くものが提示できるかどうかです。これは、仕組みのつくり方、お客さまの層などにより随分変わり ますし、入れたら大きく変わるというよりは、ボディブローのように効いてくる施策でしょう。
3Dと動画に関しては、技術的なところはそんなに期待していません。どう見せるかというところで、何かと組み合わせると「非常に楽しくなる」とか「商品がより良く見える」というアイデアがあれば、即採用です。
今後、携帯の動画や3Dはどう見られるだろうということには関心があります。例えばアバターのような仮想的なもの。撮影する3Dではなくて、『セカンドライフ』のような3D空間がもし日本テイストでできたときどうなるか。そういったものに関しては非常に興味があります。
大きな転機になるのは2011年以降、すべてデジタルテレビになったときだと思います。今でも最新のテレビはインターネットにつながりますが、この ままの形ではいかないと思っています。テレビでインターネットを見ているのか、テレビを見ているのかよく分からない状態が起きた場合に、多分大きな波が起 きるのではないかと思っています。
そういった大きな流れの中で、我々もまだまだやらなければならないことがありますが、1社ではできないと思っていて、今後は特に違うモデルとの融合によって何かが生まれるのではないかと期待しています。
神原弥奈子: ご自分が経験されていることから、未来のことを予測しながらお話しいただくのは非常に楽しいですね。中山さんのこれまでの経験をベースに、また新しいチャレンジが始まるのではないかと興味深く聞かせていただきました。どうもありがとうございました。
『カタログからネットへの通販改革~「ベルメゾンネット」の成功にみる総合型ECサイト運営の鍵~』 インデックス
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第1章 カタログからネット通販へ
2008年08月06日 (水)
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第2章 デジタル化の課題と、ユーザーの進化への対応
2008年08月12日 (火)
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第3章 紙のカタログとネット。それぞれのいいところを合わせる
2008年08月21日 (木)
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第4章 価格競争に陥りやすいネット時代を生き抜くには?
2008年08月29日 (金)
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第5章 EC成長のための施策。アクセス解析から今後の予測まで
2008年09月08日 (月)
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