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ときには裏切られたり、人を傷つけたりもする。それでも、私は信じたい。

大宮エリー的『言葉の力』

キャリア・人文化
更新日 : 2013年01月17日 (木)

第5章 言葉は怖い。でも、言葉の力を信じたい



甘くて辛い、大宮エリー的アートの世界

生駒芳子: エリーさんの世界は、癒やされるような、トリップできるような、ファンタジーなんだけど、甘いだけじゃなく厳しさも入っている。全部の調味料が入っているアートは久々だなって思いました。例えば、メッセージボトルが砂に埋もれている作品がありましたよね。

大宮エリー: 「メッセージボトル」ですね。言いたくても言えないことって、結構あるじゃないですか。でも、言わないとなかったことになっちゃう。告白、ごめんね、とかそういう言葉でメッセージボトルが打ち上げられている砂浜を作って、みんなにも書いてもらいました。よく、ホテルや旅館に行くと自由に書けるノート。見ると楽しいじゃないですか。そういうシステムでやったんです。

すると、お客さんの中に泣いている女の子がいたので「どうしたんですか?」と聞いたら、「ずっと一緒にいられると思ってた」と書いてあった。恋人とうまくいってなくて、改めて「思ってた」という(過去形となった)言葉を突き付けられ、「え?」となったみたい。「今から会いにいって、ちゃんと伝えてきます」と言って、その人はそのまま帰っちゃいました。


 
取扱注意、だけどときどき奇跡を起こす「言葉の力」

大宮エリー: 言葉はときどき人を裏切ったり、傷つけたりするけれど、私は言葉の力を信じています。でも、やっぱり言葉って怖いじゃない?

生駒芳子: 怖い。

大宮エリー: 悪気がなくても、傷つけてしまったりするし、伝えないほうがいい思いもあるでしょう。でも、尊重したいんです。その思いが人間を成長させたりするから。思いとか言葉って取扱注意だけれど、ときどき奇跡を起こしたりもする。信じたいなって思います。

生駒芳子: エリーさんの一番好きな言葉はなんですか?

大宮エリー: うーん、「仁義」かな。

生駒芳子: 意外な感じですけれど。

大宮エリー: 仁義の仁は愛、義は正しいとかそういう意味じゃないですか。愛といってもみんなに対する愛。義ってすごいんだよ。義理とか礼儀とか……。すごく大切で、「そこに愛はあるかな、義理があるかな、礼儀があるかな」と自分のチェックポイントとして好きな言葉です。


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