六本木ヒルズライブラリー

魅力に満ちたプレミアムワインの世界をご紹介!
渡辺 順子さんの『日本のロマネ・コンティはなぜ「まずい」のか』

世界最大のオークションハウス「クリスティーズ」でアジア人初のワインスペシャリストとして活躍をされ、現在は欧米諸国のオークション文化・ワイン文化をアジアに広める活動をされている、ライブラリーメンバーの渡辺順子さん。今回ご紹介する著書で渡辺さんは、実際に経験をされたプレミアムワインとの出会い、魅力、そしてその喜びを語られています。
世界最高級ワインであるロマネ・コンティが、なぜ「まずい」のか。本書を紐解くことで分かるその答えが、ワインに対する新たな世界を広げてくれることでしょう。




 私は「運命」のような導きを経て、「ワイン」と「オークション」の世界に踏み入り、味わいだけでないワインの奥深さと魅力にとりつかれていきました。

特に、世界最高峰と言われるロマネコンティについては、絶対的な領域があると信じていて、軽々口にすることもはばかれるほど崇拝しています。

ところが、ロマネコンティに対して、日本で「まずい」と耳を疑うような言葉を聞いたのです。
何故そのようなことがあるのか?その疑問が本書執筆のキッカケとなりました。

本書の中では、なぜ日本の人々がロマネコンティを「まずい」と言ったのかを解明し、その疑問を明らかにしています。
また、人生の方向性を変えた「シャトー・ペトリュス」の出会いや、世界最大のオークションハウスにおけるワインスペシャリストとしての経験、23年も滞在することになったNYの魅力について書きました。

特に、オークションハウスのワインスペシャリストという、白人だけに限られた職場で、一流のワインの価値を決めていくこと、世界のトップの方々と取引していた実際の体験談等、これらを通して普段決して垣間見る事の出来ない「オークション」という特殊な世界と文化を、この本を通じて味わっていただければ幸いです。

自分の直感に従い生きてきた私にとって大切な、ワイン、ニューヨーク、オークションと言うキーワードが織りなす様々なストーリーを、お楽しみください。


渡辺 順子さん(プレミアムワイン株式会社 代表取締役/CEO)
1988年、兼ねてからの憧れであったNYへ移住。ニューヨーク大学に通う傍ら自ら事業を興し成功するも、1999年「シャトー・ペトリュス」と出会い会社を辞め、フランスへワイン留学。
世界の頂点を極めるため、約一年住んだフランスを離れNYに戻り世界最大のオークションハウス「クリスティーズ」にインターンとして志願する。その後遂にアジア人初のワインスペシャリストとして採用される。
10年間クリスティ—ズで働いた経験と実績をもとに日本にオークション文化を伝える事がミッションと確信し、クリスティーズを退社。2010年、東京とNYにプレミアムワイン株式会社を設立し、2011年から本格的に日本でワインオークションの開催を始める。

渡辺 順子さんの著書

日本のロマネ・コンティはなぜ「まずい」のか

渡辺順子
幻冬舎