現在でも、世界の各地では紛争や戦争が絶えず、多くの人々が苦しんでいます。

戦争や紛争を止めるだけでは十分ではなく、混乱を収めて発展をめざすこと（復興支援）や戦争・紛争が発生・再発しないように配慮すること（紛争予防）もとても重要です。

紛争当事国や国際社会は、さまざまな努力を行なっていますが、戦争・紛争の要因や背景は非常に複雑なため、必ずしも十分な成果が出ているとは言えません。

本書では、こうした平和構築・紛争予防・復興支援に関して、理論的枠組みやケーススタディを用いつつ多角的な視点からやさしく解説しています。

慶應義塾大学法学部政治学科卒業。（株）日本興業銀行勤務を経て、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。在ホーチミン日本国総領事館専門調査員、海外経済協力基金・国際協力銀行専門調査員を経て、2002年より北星学園大学（札幌市）教員。専門は、政治学、国際関係論、国際開発協力、メコン地域開発など。カンボジア、インドネシアで国際選挙監視活動を行なう。国際協力機構（JICA）札幌国際センター講師、国際開発高等教育機構（FASID）講師、国連大学グローバル・セミナープログラム委員などをつとめる。2008年10月より2009年9月まで政策研究大学院大学（GRIPS）客員研究員。