岡村定矩(おかむら・さだのり)
東京大学 名誉教授/東大EMPエグゼクティブ・ディレクター
プロフィール

東京大学理学部天文学科卒業。
同大学院理学系研究科天文学専攻修士課程修了。
同博士課程単位取得、理学博士号取得。
日本学術振興会奨励研究員、東大東京天文台木曽観測所助手、連合王国エジンバラ王立天文台客員研究員、東大東京天文台木曽観測所助教授、東大天文学教育研究センター木曽観測所助教授と国立天文台助教授を併任。その後、東京大学理学部天文学科教授、同大学院理学系研究科教授、理学系研究科長・理学部長、理事・副学長、東京大学国際高等研究所長などを経て、2012 年 3 月定年。 2012 年 4 月より2018 年 3 月まで法政大学理工学部創生科学科教授。2018年4月より東大EMPチェアマン補佐、21年4月よりエグゼクティブ・ディレクター。日本天文学会 名誉会員。
専門は銀河天文学と観測的宇宙論。特に銀河・銀河団の構造と進化および宇宙構造パラメータに関する観測的研究。主に可視光と近赤外線の観測に基づいて、宇宙初期の銀河・銀河団とそれらが織りなす大規模構造を探査し、どのようにしてそれらが現在の姿に進化してきたかを描き出してきた。銀河の距離決定に基づくハッブル定数など宇宙論パラメータの研究も行った。観測手段としての多様なモザイク CCD カメラと天体画像処理システムの開発も行ってきた。ハワイ島にあるすばる望遠鏡の初代主焦点広視野カメラ Suprime-Cam(1999.1-2017.5)の開発責任者。
主な著書に、『天文学辞典』(編著、日本評論社)、『宇宙のアルバム』(共著、福音館書店)、『木曽シュミットアトラス』(編著、丸善)、『銀河系と銀河宇宙』(東京大学出版会)、『オックスフォード天文学辞典』(監訳、朝倉書店)、『人類の住む宇宙(シリーズ現代の天文学Ⅰ)』(編著、日本評論社)、『見えない宇宙を観る』(訳書、丸善)、『宇宙はどこまで分かったか』(編著、数ゼミ別冊、日本評論社)、『宇宙観5000年史 人類は宇宙をどうみてきたか』(共著、東大出版会)、『理系ジェネラリストへの手引き-いま必要とされる知とリテラシー』(共編著、日本評論社)、『6つの物語でたどるビッグバンから地球外生命まで-現代天文学の到達点を語る』(訳書、日本評論社)、『すべての人の天文学』(監修、著、日本評論社)、『インターネット版天文学辞典』(共編著、日本天文学会)など。他に論文多数。
関連講座
2019年12月
講座開催日:2019年12月16日 (月)
今年のノーベル物理学賞を受賞した「物理的宇宙論における理論的発見」。一見、難しそうに感じる現代天文学とその発展の歴史について、東京大学名誉教授 岡村定矩さんにわかりやすく解説いただきます。

注目の記事
-
02月13日 (月) 更新 02月13日 (月) 更新
CATALYST BOOKS vol.6
イベント「カタリスト・トーク」の登壇者が紹介する「理解を深める1冊」。今回は、東京大学の小野塚知二さんに3冊ご紹介いただきました。
-
01月23日 (月) 更新
「アカデミーヒルズ バーチャル背景」公開中!
「書棚」「景色」「イラスト」など、アカデミーヒルズの画像を公開中!リフレッシュや集中など、その日の気分に合わせてご利用ください。
-
01月06日 (金) 更新 01月06日 (金) 更新
新しい年、新しい場所ではじめませんか
2023年がスタートしました。今年はどんな年にしたいですか?目標を決められた方も、そうでない方も、アカデミーヒルズのライブラリーで、自分と向....
現在募集中のイベント
-
開催日 : 04月10日 (月) 18:30~20:00
シリーズ「編集者の視点〜時代を共に創る〜」
本の背景にあるストーリーから仕事のエッセンスを学ぶシリーズ。第1回は『入社1年目の教科書』『銀翼のイカロス』などのヒット作、ロングセラー書籍....
第1回 “揺るがない”編集〜ロングセラーはこうして生まれる〜
-
開催日 : 04月21日 (金) 18:00~20:00
余市町と山古志村に学ぶ「NFT×地方創生」
NFTを活用した地方創生に取り組んでいる2つの自治体から具体的に学び、ヒントを得ます。1つめは、日本で初めてNFTを採用し、全国から注目を集....
~返礼品NFT・デジタル村民と創る新たな「ふるさと」~
-
開催日 : 03月22日 (水) 19:00~20:30
課題設定する力を鍛える
課題設定する力を鍛えるためには、どうすれば良いのでしょうか。東京大学では、そのような能力を鍛えるプログラムを開講し、企業だけでなく、中央官庁....
~東大EMPの挑戦~