セミナー・イベント

対論「時代を解く鍵はMだ」
—三島由紀夫没50年、今我々は何を語るのか—

一般ライブラリーメンバー

日時

2020年12月16日 (水)  14:00-15:30

※本セミナーは1週間後(12/23(水)正午まで)、アーカイブ配信いたします。

終了しています

内容

「人類の進歩と調和」をテーマに掲げ、世界77カ国が参加。6400万人を超える入場者を集めた大坂万博は、戦災からの復興、高度経済成長を遂げつつある日本の今を世界に華々しくアピールし、日本中が狂気と熱狂に包まれました。

まさにその年の1970年11月25日、三島由紀夫は割腹で今の日本を、やはり世界に発信します。 自ら組織した学生団体「楯の会」の会員4人と東京・市ケ谷の自衛隊駐屯地に立てこもり、憲法改正を求めて軍服姿で演説を行う三島。しかし決起を訴える声は飛び交う罵声と報道ヘリコプターの騒音にかき消されたまま届くことなく、三島は「天皇陛下、万歳!」と叫び割腹します。

あの衝撃から50年。

結局、三島由紀夫とは何だったのでしょうか? そして、三島は何を訴え、我々に何を残したのでしょうか?
「セルフポートレート」の手法を使い、幾度となく三島由紀夫に変身してきた森村泰昌と、森村が東京大学900番講堂にてマリリン・モンローに扮するパフォーマンス活動をした『ポートレイト(女優)/駒場のマリリン』の共犯者である東大名誉教授の小林康夫が、50年という節目に再び集い、三島由紀夫という現象、我々に提示された訴えについて、それぞれの考察を披露し語り合います。今、まだ生き続ける三島という精神へ贈る、没50年に寄せた討論会です。





なにものかへのレクイエム(MISHIMA 1970.11.25-2006.4.5)
A Requiem(MISHIMA 1970.11.25-2006.4.5)
作: 森村泰昌
制作年: 2006年
技法: カラー写真

講師紹介

スピーカー
森村泰昌 (もりむら・やすまさ)
美術家

1951年大阪市生まれ。京都市立芸術大学卒業、同大学美術学部専攻科終了。1985年より、セルフポートレイト手法による写真作品を作り続けるいっぽう、映像作品やパフォーマンスにも展開、国内外で発表する。
近年の個展に、「エゴオブククラ東京2020—さまよえるニッポンの私」(原美術館 品川 2020)、「YASUMASA MORIMURA: EGO OBSCURA」(Japan Society ニューヨーク 2018)、「Yasumasa Morimura. The history of the self-portrait」(プーシキン美術館 モスクワ 2017)、「森村泰昌:自画像の美術史—「私」と「わたし」が出会うとき」(国立国際美術館 大阪 2016)、「Theatre of the Self」(アンディ・ウォーホル美術館 ピッツバーグ 2014)など。
近著に「美術、応答せよ!」(筑摩書房)、「自画像のゆくえ」(光文社新書)、「ほんきであそぶとせかいはかわる」(LIXI出版)など。
一連の芸術活動により2011年秋に紫綬褒章授与。2014年には「横浜トリエンナーレ2014」の芸術監督。2018年に大阪北加賀屋に「モリムラ@ミュージアム」がオープンする。 (プロフィール写真撮影:福永一夫)

すべて読む 閉じる

スピーカー
小林 康夫 (こばやし・やすお)
東京大学名誉教授/東大EMP講師

東京大学大学院人文科学研究科 比較文学比較文化専攻卒業。
フランスのパリ第 10 大学で博士号取得。電気通信大学助教授、東京大学教養学部助教授・教授、東京大学大学院総合文化研究科教授を経て現職。
専門は表象文化論・現代哲学。哲学からアート・文学・建築・ファッションまで幅広い分野での批評的活動をこれまで展開。
UTCP(University of Tokyo Center for Philosophy)のセンター長を十年以上つとめ、そこを拠点に各国の研究者とのさまざまな共同研究を行ってきた。
多くの著書・編集本・翻訳がある。最近では、対話の重要性についても語っている『若い人のための10冊の本』(筑摩書房、プリマー新書 2019年12月)、最近著では『日常非常、迷宮の時代ーーオペラ戦後文化論(Ⅱ)1970-1995』(未来社、2020年9月)など。
その他に『表象文化論講義 絵画の冒険』(東京大学出版会、2016 年)、『オペラ戦後文化論1 肉体の暗き運命 1945-1979』(未来社、2016 年)、『君自身の哲学へ』(大和書房、2015年)、『「知の技法」入門』(河出書房新社、2014 年、大澤真幸との共著)、『こころのアポリア?幸福と死のあいだで』(羽鳥書店、2013 年)、『歴史のディコンストラクション?共生の希望へ向かって』(未来社、2012 年)、『存在のカタストロフィー:〈空虚を断じて譲らない〉ために』(未来社、2012 年)など。
三宅一生デザイン文化財団 理事、日本証券奨学財団 評議員、日本デザイン振興会 評議員など。

すべて読む 閉じる

募集要項

日時 2020年12月16日 (水)  14:00-15:30

※本セミナーは1週間後(12/23(水)正午まで)、アーカイブ配信いたします。

受講料 一般:1,500円(税別 1,364円)

ライブラリーメンバー※ :1,000円(税別 910円)

※ライブラリーメンバー
六本木ヒルズライブラリー、アークヒルズライブラリーのメンバーの方は、メンバー価格で受講いただけます。
メンバーアプリにて「プロモーションコード」をご確認いただき、お申込画面で該当コードをご入力ください。
本割引は、セミナー開催時にライブラリーメンバーの方が対象です。


受講対象者 ライブラリーメンバー、一般

注意事項

※本イベントは、YouTubeLiveを使用したオンラインLIVE配信です。
<ご準備いただくもの>
端末(PCやタブレット、スマホなど)

<オンラインイベント視聴方法>
お申込確認後、配信用のURLを前日までにお申込者にメールにてお知らせいたします。

※お申込期日:2020年12月15日(火)10:00まで


未来自分会議<キャリア×時間>
六本木アートカレッジ