セミナー・イベント

森美術館「メタボリズムの未来都市展:戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン」 パブリックプログラム
シンポジウム 第1回「メタボリストが語るメタボリズム」第2回「メタボリズムという政治」

カルチャー&ライフスタイル 建築・デザイン

日時

2011年09月18日 (日)  13:30~18:30
終了しています

内容

丹下健三
《広島ピースセンター》
1955年
撮影:石元泰博
第1回「メタボリストが語るメタボリズム」
開催時間 13:30-15:30

戦後日本の復興や経済成長と歩調をともにしながら、新しい建築や未来都市を想像した丹下健三とメタボリストたち。それから半世紀を経た現代、当時のメタボリストたちは自身の関わった運動の建築的、社会的意味をどのように認識し、現在の活動に繋げているのでしょうか。メタボリズム黎明期の熱気とその後の発展の軌跡を、中心的な役割を担ったメタボリストたちとその関係者が証言します。

出演:
栄久庵憲司(インダストリアル・デザイナー)
神谷宏治(日本大学名誉教授)
菊竹清訓(建築家)
槇 文彦(建築家)
モデレーター:内藤 廣(建築家)

第2回「メタボリズムという政治」
開催時間 16:30-18:30

丹下健三とメタボリストたちは従来の建築家の枠を超えて社会と密接に関わり合いましたが、その背景には彼らの可能性を支えた官僚や企業人も存在しました。
社会が大きく変容した現代、建築や建築家が、社会を作り替えていくための機能を担うことは今なお可能なのか。彼らの構想や行動から、この問いへの豊かな示唆を汲み取ることができるのではないでしょうか。メタボリストと関係者へのインタビューを出版するレム・コールハース、建築・都市空間の政治性を問うネイダー・ヴォスーギアン、政治家や官僚への取材を通して現代史への視座を開く御厨貴、そして新しいパラダイムの中での政治や建築の可能性を問いかける東浩紀——これら気鋭の4人が、建築の未来への可能性について語り合います。

出演:
東 浩紀(作家、批評家)
レム・コールハース(建築家)
御厨 貴(東京大学先端科学技術研究センター教授)
ネイダー・ヴォスーギアン(キュレーター、都市論者)
モデレーター:八束はじめ(建築家、建築批評家、芝浦工業大学教授)


※日英同時通訳付

※手話同時通訳をご希望の方は9月12日(月)までにppevent-mam@mori.co.jpまでご連絡ください。

講師紹介

スピーカー
栄久庵憲司 (えくあん・けんじ)
インダストリアル・デザイナー

1929年東京都生まれ。1955年東京藝術大学美術学部図案科卒業。1957年GKインダストリアルデザイン研究所設立。1973年第8回世界インダストリアルデザイン会議実行委員長。1976年国際インダストリアルデザイン団体協議会(ICSID)会長。1985年国際科学技術博覧会会場施設デザイン専門委員。1989年世界デザイン博覧会総合プロデューサー等。1979年ICSIDよりコーリン・キング賞受賞。2000年勲四等旭日小授章受章等。現在(株)GKデザイングループ代表。ICSID名誉顧問。Design for the World(世界デザイン機構)会長等。

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スピーカー
神谷宏治 (かみや・こうじ)
日本大学名誉教授

1928年東京都生まれ。1952年東京大学工学部建築学科卒業。旧制大学院に在籍、丹下健三研究室で、建築・都市の設計研究にあたる。1961年都市・建築設計研究所(URTEC)代表に就任。1971年退任。1972年日本大学生産工学部教授に就任。1977年神谷・荘司計画設計事務所顧問を兼任。1998年日本大学名誉教授。2010年日本建築家協会名誉会員。日本建築学会特別賞(1965年、1970年)、IAKS GOLD AWARD(1993年)、その他受賞多数。 

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スピーカー
菊竹清訓 (きくたけ・きよのり)
建築家

1928年福岡県生まれ。1950年早稲田大学理工学部建築学科卒業。1953年菊竹清訓設計事務所開設。日本建築士会連合会名誉会長、日本建築家協会名誉会員、AIA特別名誉会員、国際建築アカデミー理事、フランス建築アカデミー会員。1964年芸術選奨文部大臣賞、日本建築学会賞、アメリカ建築家協会汎太平洋賞、1978年世界建築家協会オーギュスト・ペレ-賞。1979年毎日芸術賞、その他受賞多数。主な建築作品に、《出雲大社庁の舎》(1964年)、《スカイハウス》(1958年)、《東京都江戸東京博物館》(1993年)などがある。主な著書に、『代謝建築論』(1969年、彰国社)、『建築のこころ』(1973年、井上書院)など。

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スピーカー
槇 文彦 (まき・ふみひこ)
建築家

1928年東京都生まれ。東京大学、ハーバード大学大学院に学び、また後に教鞭を執る。1960年の「メタボリズム60」に大髙正人氏と共に《群造形》を発表。その後も様々なプロジェクトを通して、このコンセプトの展開をはかる。現在も槇事務所代表として、日本、北・南米、東南アジア、ヨーロッパにおいてプロジェクトが進行中。特に巨大プロジェクトにおいても、いかにヒューマンな環境を創出するかに関心を持つ。

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モデレーター
内藤 廣 (ないとう・ひろし)
建築家

1950年神奈川県生まれ。1976年早稲田大学大学院修士課程修了。フェルナンド・イゲーラス建築設計事務所(スペイン・マドリッド)、菊竹清訓建築設計事務所を経て、1981年内藤廣建築設計事務所を設立。2001年4月から10年間、東京大学大学院社会基盤学専攻にて教鞭を執る。主な建築作品に、《海の博物館》(1992年)、《安曇野ちひろ美術館》(1997年)、《牧野富太郎記念館》(1999年)、《島根県芸術文化センター》(2005年)、《日向市駅》(2008年)、《高知駅》(2009年)、《虎屋京都店》(2009年)などがある。

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スピーカー
東 浩紀 (あずま・ひろき)
作家/批評家

1971年東京都生まれ。早稲田大学教授。東京工業大学特任教授。合同会社コンテクチュアズ代表。著書に『動物化するポストモダン』(2001年、講談社現代新書)ほか多数。文化批評、社会思想、ポップカルチャーなど幅広く評論で活躍。小説『クォンタム・ファミリーズ』(2009年、新潮社)で三島由紀夫賞受賞。『思想地図β』編集長。
撮影:Shintsubo Kenshu

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スピーカー
レム・コールハース (Rem Koolhaas)
建築家

1944年オランダ、ロッテルダム生まれ。ジャーナリスト、脚本家として活動した後に、ロンドンのAAスクールで学び、1975年に建築・都市計画事務所 OMA(Office of Metropolitan Architecture)を設立する。政治・メディア・テクノロジー・ファッション等を扱うOMAのシンクタンク、AMOの共同ディレクターも務める。主な受賞に、プリツカー賞(2000年)、高松宮殿下記念世界文化賞(2003年)、英国王立建築家協会ゴールド・メダル(2004年)、ミース・ファン・デル・ローエ賞(2005年)、第12回ヴェネツィア・ビエンナーレ建築展生涯功労金獅子賞(2010年)など多数。主な著書に『Delirious New York (邦題:錯乱のニューヨーク)』(1978年)、『S,M,L,XL』(1995年)、2011年には、ハンス=ウルリッヒ・オブリストと共同でメタボリズムをテーマとする『プロジェクト・ジャパン』を出版予定。
撮影:Dominik Gigler

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スピーカー
御厨 貴 (みくりや・たかし)
東京大学先端科学技術研究センター教授

1951年東京都生まれ。1975年東京大学法学部卒。同年同助手、東京都立大学法学部教授、ハーバード大学客員研究員、政策研究大学院大学教授を経て現職。主な著書に『政策の総合と権力』(1996年、東京大学出版会、サントリー学芸賞)、『東京 首都は国家を越えるか』(1996年、読売新聞社)、『馬場恒吾の面目』(1997年、中央公論新社、吉野作造賞)、『明治国家の完成』(2001年、中央公論新社)、『オーラル・ヒストリー』(2002年、中公新書)、『明治国家をつくる』(2007年、藤原書店)、『表象の戦後人物誌』(2008年、千倉書房)、『権力の館を歩く』(2010年、毎日新聞社)など。現在、TBS「時事放談」キャスター、復興構想会議議長代理も務める。

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スピーカー
ネイダー・ヴォスーギアン (Nader Vossoughian)
キュレーター/都市論者

キュレーター、政治、建築と都市の関係を研究する都市論者。哲学、カルチュラル・スタディーズ、ドイツ文学などをカリフォルニア大学バークレー校、スワースモア大学、フンボルト大学、フライブルグ大学で勉強し、コロンビア大学で建築史、建築理論の博士号を取得。ヤン・ファン・エイク・アカデミー研究員(2008-2010年)など経て、現在、ニューヨーク工科大学建築学部准教授。2012年よりカナダ建築センター客員教授。これまでに、ストルーム・デン・ハーグ(オランダ)、ニューヨーク建築センター、MAKセンター(ロサンゼルス)、ミュージアム・オブ・アプライド・アーツ(オーストリア)など世界各地で展覧会企画を行う。主な著作に『Otto Neurath: The Language of the Global Polis』(2008年)がある。

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モデレーター
八束はじめ (やつか・はじめ)
建築家/建築批評家/芝浦工業大学教授

1948年山形県生まれ。東京大学大学院都市工学科博士課程中退。磯崎新アトリエを経て、1984年株式会社UPM設立。主な作品に、《白石市情報センター「アテネ」》(1997年)、《国営越後丘陵国立公園「天・地・人のフォリー」》(1999年)、《美里町広域文化交流センター「ひびき」》(2002年)。主な著書に『ロシア・アヴァンギャルド建築』(1993年、INAX出版)、『思想としての日本近代建築』(2005年、岩波書店)、『メタボリズム・ネクサス』(2011年、オーム社)などがある。メタボリズム研究会代表。

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講座趣旨

※森美術館とは




文化都心 六本木ヒルズのシンボルとして、森タワーの最上階に位置する美術館。
「現代性」と「国際性」をテーマに、現代アート、ファッション、建築、デザイン、写真、映像など様々なジャンルの斬新な展覧会を開催しています。
展覧会会期中は休館日がなく、また22時まで開館(火曜日を除く)しているほか、同じチケットで展望台 東京シティビューにも入館できます。


※MAMCメンバーとは
MAMC(マムシー)メンバーとは、森美術館(Mori Art Museum)と、現代(Contemporary)美術を、よりお楽しみいただくためのメンバーシップ。展覧会の無料入館や、メンバーイベントへのご案内など、特典を多数ご用意しています。
MAMCメンバーの詳細は、森美術館ウェブサイトをご覧ください。


募集要項

日時 2011年09月18日 (日)  13:30~18:30
受講料 一般 3,000円 (第1回、第2回いずれにもご入場いただけます)

※一般の方のみ受付します。
「森美術館MAMCメンバー(個人・法人)」の方は、こちらよりお申込ください。


定員 320名(要予約)

注意事項

複数名で一緒にご参加いただく場合にも、一括でお申込を頂くことはできません。お一人様ずつWEB上のお申込みフォームよりご登録いただくことにより、お席を確保させて頂いております。
恐れ入りますが、参加されるご本人にお申込いただくか、又は代理でご参加者の情報をご登録下さいますようお願い申し上げます。
尚、その際に同一のメールアドレスはご利用いただけません。必ず人数分のメールアドレスをお手元にご用意の上お申込ください。

主催
会場 アカデミーヒルズ49(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49階) 

お支払い方法

クレジットカードによるお支払いのみです。
※いかなる理由においても、お申し込み後のキャンセル及び返金は承っておりません。
※森美術館のセミナーは1回ごとに異なるセミナーになりますので、日程の振り替え、変更は承ることはできかねます。お申し込みの際にはご注意ください。
※クレジットカードはVISA、MASTER、JCB、AMERICAN EXPRESSのみのお取扱となります。
※お支払方法は「一回払い」のみとなります。(「リボルビング払い」「分割払い」等はご利用いただけません)


【その他】
※領収証をご希望の方は、「申込画面」内の<請求書・領収証発行>欄でラジオボタンの「WEB上で発行する」をお選び下さい。
「WEB上で発行する」をお選びいただきますと申込完了後に、領収証のダウンロード画面が表示されます。ダウンロード画面を一旦閉じると再度ダウンロード画面に戻ることが出来ませんのでご注意ください。

森美術館展覧会情報

「メタボリズムの未来都市展:戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン」 会期:2011年9月17日(土)-2012年1月15日(日)
「メタボリズムの未来都市展:戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン」 会期:2011年9月17日(土)-2012年1月15日(日)

建築家たちが夢見た理想の都市像「メタボリズム」を振り返る、初の展覧会
1960年代の日本で、丹下健三に強い影響を受けた、黒川紀章、菊竹清訓、槇文彦といった建築家たちを中心に展開された建築運動「メタボリズム」。本展覧会は世界で初めて、メタボリズムを総括する展覧会になります。日本が大きな転換点に直面している今だからこそ知りたい、建築や都市のヒントが詰まっています。


「MAMプロジェクト015:ツァン・キンワー」 会期:2011年9月17日(土)-2012年1月15日(日)
「MAMプロジェクト015:ツァン・キンワー」 会期:2011年9月17日(土)-2012年1月15日(日)

香港在住のツァン・キンワーは、美しい壁紙のように見える文字のインスタレーションや、投影された文字が生き物のようにうごめきながら壁や床を埋め尽くす映像作品を制作します。一見華やかで楽しげなツァンの作品の中には、現代社会における様々な問題に対する鋭い指摘や疑問が隠されています。迫り来る文字の嵐に身をおくとき、私たちは意味の深みや多義性を感じつつ、文字との新たな出会いを体験することになるでしょう。




石倉洋子のグローバル・ゼミ
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