オピニオン・記事

日本元気塾第6期プレセミナー
レジリエンス(resilience)~自らの手で道を拓く力~

更新日 : 2018年01月16日 (火)

第4章 スポーツを通じて「自分らしさ」を知る

中竹竜二: 私も日本元気塾の講師は、今回が初めてです。声をかけていただき、尊敬する大先輩方と一緒にやれることを非常に光栄に思っています。

まず、自己紹介ですが、私は6歳からラグビーを始めました。早稲田大学ラグビー部の主将のとき、学生選手権で準優勝。その後10年間はラグビーから遠ざかり、イギリス留学後、サラリーマンになりました。しかし、突然、早稲田大学ラグビー部の清宮克幸監督から「お前、監督をやれ」と言われ、会社を辞めて4年間監督をしました。選手が頑張ってくれ、2度優勝を経験しました。

次に20歳以下の日本代表チームの監督になり、ベスト10に。去年は日本代表チームの監督代行をつとめ、アジア大会で優勝。その後、海外でコーチング・ディレクターのライセンスをとり、現在はラグビーだけでなく、サッカーのJリーグのチームや、プロ野球の横浜ベイスターズのコーチをコーチングしています。

能力が低くてもリーダーはできる
私のラグビー歴、結構すごくないですか?(笑、拍手)。しかし、実はたいしたことはない。早稲田大学では3年まで補欠。補欠からいきなり主将になったのは長い歴史でも私が初めてで、こういうことは二度としないと関係者の方に言われています(笑)。大学ラグビーの監督をしたときも、それまで一度もコーチ経験がない。日本代表チームの監督代行も代表の経験がない。日本ラグビーフットボール協会のコーチング・ディレクター(コーチをコーチする仕事)としても初代です。当時36歳の若造がはるかに経験抱負な大先輩をコーチングするのですから、毎回、冷汗ものです。つまり、私は能力がないのにトップになったり、教えたりしてきたわけです。 何が言いたいかというと、「能力が低くてもリーダーはできる」ということです(笑)。誰でもリーダーになれる。五郎丸君は雑誌のインタビューで、もっとも影響を受けた指導者として私の名前を挙げてくれました。ただ、「ラグビーについては教わりませんでした」という素敵なクロージングでしたが(笑)。
中竹 竜二(日本ラグビーフットボール協会 コーチングディレクター)


口癖は「私に期待しないでくれ」
私自身、能力が低かったので「スキルより自分らしさ(スタイル)を大事にしよう」と言っています。今回のテーマのレジリエンスについても背伸びをせず、自分らしくやりたいと思っています。私の口癖は「私には期待しないでくれ」(笑)。そう言い続けていたら、「どうせ、監督に聞いても無駄だから、オレたちでやろうぜ」と、チームは強くなりました。そして『監督に期待するな』という本まで出た(笑)。口癖は、本になるくらい言い続けなければいけないなと思いました。だから、皆さんも私に期待しないでください(爆笑)。

元気塾の他の先生方の講義にももぐり込みたいと思っています。でも、絶対にバレない自信があります。それくらい目立たない。早稲田大学ラグビー部の初会合で新監督として紹介されたとき、部員の声が聞こえました。「マジ、あいつ、オーラないな」(爆笑)。結構気に入って、自分でも「日本一、オーラのない監督」と言っています。

互いに自分をさらけ出していこう
レジリエンスは、チームづくりに使っていました。スポーツはわかりやすい。「プレッシャーにどう耐えるか」です。2012年、20歳以下の日本代表チームを率いてウェールズ遠征をしました。結果は109対7。世紀の大惨敗です。当然、日本でも世界でも野次られ、叩かれまくった。こういうなかで普通にグラウンドに行き、普通にミーティングをする。これがレジリエンスです(笑)。

皆さんにも自分をさらけ出していただき、背伸びしないで一緒に頑張れることを期待しています。


該当講座


レジリエンス(resilience)~自らの手で道を拓く力~
レジリエンス(resilience)~自らの手で道を拓く力~

米倉誠一郎×藤森義明×楠木建×中竹竜二
困難に直面したときに「できない」と考えるか、「どうやったらできるか」と考えるか。それによって、物事の展開は大きく変わります。どんな時代、環境であっても、自らの手で道を切り拓くために必要なことは何か?どのように逆境に立ち向かってきたのか、それぞれの経験から語ります。



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