六本木ヒルズライブラリー

トランプ政権、安倍政権の先行きを読む!
『カーティス教授の政治シリーズ』開催レポート

更新日 : 2018年09月19日 (水)


【ライブラリーイベント】
 カーティス教授の政治シリーズ2018 第2回
「先が読めないトランプ政権、長期化の安倍政権、これからの日米関係は?」

【文・写真】結縄  【開催日】2018年9月11日(火)
 
 
今年2度目の開催となる「カーティス教授の政治シリーズ」。
ニューヨークと東京の2拠点で活動されているカーティス教授が、日米の政治と外交を中心に語る人気シリーズです。

「みなさんはどう思われますか?」と参加者に問いかけ、皆の思索を促しながら語るカーティス教授。今回は「先が読めないトランプ政権、長期化の安倍政権、これからの日米関係は?」というテーマで、お話いただきました。






◆2020年代になれば世界観は変わる

まず日本の政治・外交、そして9月の総裁選について触れ、「結果はどうあれ、争点や具体的政策が見えず、派閥や野党に力がない状況が今の日本」とバッサリ。「ただ実際は、みんな『どうにかなる』と思っているんじゃないのかな」と、今の日本を覆う空気を読み解きます。

「ただ2020年代になれば世界観は変わる。安倍政権の次の世代には新しい可能性を感じており、政治・政策が大きく変わればよいと思います」と、期待感を込めた見解を示してくれました。
 
 


◆外交問題はどうなる?

次に挙げられたのは北朝鮮を中心とした外交問題。

— 北朝鮮・韓国、そして北朝鮮・アメリカの会談の行方により、世界情勢は変わっていくだろう。

— その中で北朝鮮が何を求めているのか、各国がどのような対応を取るのかを見守る必要がある。そして国連と北朝鮮は、現在休戦はしているが戦争状態であり、それが終戦に至って核兵器放棄の流れになれば、日本にも良い状況となるのでは。

その中で「日本が北朝鮮に対してどのような態度を取るべきかが問題」と指摘されました。
 



◆トランプそしてアメリカは?

印象的だったのは「トランプがアメリカを変えてしまったのではなく、アメリカが変わってしまったからトランプが出てきた」という言葉。

— 今年11月に行われる大統領選の中間選挙の行方も読めない。ただトランプではない人が大統領に選ばれたとしても、もう以前のようなアメリカには戻らないだろう。

— 戦後の国際秩序はアメリカが作ったが、今では世界に対してのアメリカの相対的な力は減少している。それはアメリカが作り上げた国家のモデルが中国の台頭により揺らいでいることも挙げられる。

「必要に迫られるまで考えたくないのが多くの日本人の考え方だよね」と、皮肉ながらも芯を突きつつ、「冷戦の2極体制ののち、アメリカの1極体制になりそうだったが、今の世界は多極体制になっている。今後、どのような形になっていけばよいのか。その中で日本にはどのような選択肢があるのか。それをみんなでちゃんと考える必要があるね」と、より思考し続けることの必要性を指摘されました。
 
 
 


次回は来年、2019年2月に来日されるというカーティス教授。
「次回はもっと、僕ばかりが話すのではなく、皆さんで議論しましょう」という言葉でお話を終えられました。

次にカーティス教授にお会いするまでに、世界を取り巻く情勢はどのような変化を遂げているでしょう? これからもより世界と日本について意識し、考え続けねばならないと、強く思ったお話でした。