六本木ヒルズライブラリー

今読むべき新刊書籍12冊 -2023年11月-

「個人が力を伸ばしていくための本」、「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ヒルズライブラリー。今月届いた本は何?

韓国貯蓄銀行再建日記』、『マッチョ介護が世界を救う!』など、新着本からお薦め書籍をご紹介します。






銀行の不良債権問題といえば、1990年代の
日本が思い出されますが、この本の舞台は2010年代の韓国。

『ルワンダ中央銀行総裁日記』に感銘を受け、
新卒で銀行に入行。しかしバブル崩壊時期に
あたってしまったという日本人の著者。

経営破綻に近づいた韓国の銀行を再建するという
機会に、捲土重来的な思いを抱きます。
が、当然ながら苦難の連続。

企業環境や社会・文化の違いはもちろん、
粉飾、隠ぺい、士気の下がった銀行内外
での意見の対立、日本と異なる金融行政等、
枚挙にいとまがありません。

読んでいるだけでも疲れる話で、
「再建は諦めて、撤退した方がよいのでは?」
と言いたくなります。

しかし、著者の属する日本の企業グループは、
さすがポジティブ。不正のあったこの韓国銀行
への出資比率を20%から90%に引き上げて、
突き進みます。

与信、財務分析の強化等、「当たり前のこと」を
地道に重ねていくことで、再建が果たせるのか?

「正義は勝つ !」を信条にする著者は、
淡々と、わかりやすく状況を綴っていきます。

結果、「銀行って、そもそも何をやってるの?」
という金融業界初心者にも、エンターティメントとして
ビジネス・ノンフィクションを読みたい人にも、
楽しめる一冊になったようです。
(ライブラリー・アドヴァイザー:小林 麻実



韓国貯蓄銀行再建日記

中村秀生
プレジデント社

マッチョ介護が世界を救う!

丹羽悠介
講談社

ヒトラーの馬を奪還せよ

アルテュール・ブラント
筑摩書房

店は客のためにあり店員とともに栄え店主とともに滅びる

笹井清範
プレジデント社

レジリエンスの時代

ジェレミー・リフキン 
集英社

南海トラフ地震の真実

小沢慧一
中日新聞東京本社

引きこもりの7割は自立できる

二神能基
新潮社

プロダイバーのウニ駆除クエスト

中村拓朗
KADOKAWA

誠実な組織

ロン・カルッチ
ディスカヴァー・トゥエンティワン

いたみを抱えた人の話を聞く

近藤雄生
創元社

答えのない時代の教科書

博報堂ソーシャル・クリエイティブ・プロジェクト
コンデナスト・ジャパン

人間国宝という生き方

渡辺紀子
淡交社