セミナー・イベント

経営者に聞く!見えない次元の競争戦略
ネットベンチャーブームのあとで~リアラスの顧客価値創造の戦略

日時

2006年01月25日 (水)  19:00~21:00
終了しています

内容

ネットベンチャーブームが過ぎ、多くのドットコム企業が新しい企業価値を生み出すことなく消えていった中で、“インターネットをもっと楽しく!”をコンセプトに2001年にスタートしたオンラインポイントプログラム「予想ネット」が順調に成長しています。
リアラスが運営する「予想ネット」のしくみは会員登録をし、映画の観客動員、プロ野球の優勝チーム、テレビの視聴率、明日の天気など未来や結末を予想し、当たればオッズに応じてポイントが増えていきます。ポイントは現金で受け取れることも、ガソリンや電子マネーへ交換も可能です。現在、月間PV2200万PV、80万人の会員数を持ち、“予想ネットで稼ぐ”といった攻略情報も飛び交うほどに。収入源は広告であり、“未来を予想する”という人間本来の行動に着目し、ユーザーが理解と関心を持ってサイトを注視するので高い広告効果が得られるというのが特徴です。
 そこで鍵となるのは、どうやってユーザーの注目を集めるか?ということです。ユーザーとのインターフェースをどう作り上げたのか。井手社長に、付加価値創造の舞台裏を伺います。また、企業経営の観点から、ビジネス創出および実現の過程における戦略と組織についてもお聞きします。

・「予想ネット」「クーポンメール」「N35」の“見えない価値”とは
・ユーザーは何に関心があるのか?ユーザーを引き付けるコンテンツづくりとは
・「予想ネット」付加価値創造の戦略
・ユーザー、クライアントにとって「良質なコンテンツ」とは
・Web2.0時代、インターネットビジネスの展望


講義の内容と特徴
・MBAの教科書には載っていない全く新しい戦略論です。
・今日、どの業界においても企業競争は、スペックや価格といった可視性が高い「次元の見える競争」から、 サービスやソリューションといったような価値の把握や比較がしにくい「次元の見えない競争」へと移っています。 具体的な企業経営におけるケースを取り上げ、新たな競争戦略の構造を検証します。
・経営や戦略に携わるゲストスピーカーを招き、新たな戦略論に関する情報収集の場とゲストスピーカーや参加者との交流を通し、自身のビジネスの経営あるいは戦略への活用を試みます。
・一橋大学楠木教授が毎回モデレーターを務め、ゲストスピーカーの話を引き出すとともに、 ゲストスピーカーと参加者との間で活発な意見交換ができるよう講座を進行します。

講師紹介

ゲストスピーカー
井手光裕 (いで・みつひろ)
株式会社リアラス代表取締役社長 兼 CEO

1972年生まれ。成城大学経済学部卒。1995年株式会社ウェザーニューズに入社。主にメディアマーケティング及びセールスに従事。 全国のTV・ラジオ局、インターネット事業を担当する。 1999年新橋商事株式会社に入社、同社取締役経営企画室担当。 グループ全体の事業戦略立案を担当。また同社子会社の新橋駅前の競輪場外車券売場を運営する株式会社サテライトジャパン において情報戦略グループゼネラルマネージャーを兼任。ボランティアで地元新橋のオフィシャルサイト「しんばしネット」をプロデュース。 2000年株式会社リアラスを創立、同社のファーストビジネスである「予想ネット(会員72万人)」を立ち上げる。 その後「クーポンメール」を企画運営、他に広告代理事業やEC事業など、インターネット全般に事業を拡大している。

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モデレーター
楠木建 (くすのき・けん)
一橋ビジネススクール教授

一橋ビジネススクール教授。専攻は競争戦略。企業が持続的な競争優位を構築する論理について研究している。大学院での講義科目はStrategy。一橋大学大学院商学研究科修士課程修了。一橋大学商学部専任講師(1992)、同大学同学部助教授(1996)、ボッコーニ大学経営大学院(イタリア・ミラノ)客員教授、一橋大学大学院国際企業戦略研究科助教授(2000)を経て、2010年から現職。1964年東京都目黒区生まれ。

著書として『絶対悲観主義』(2022、講談社)、『逆・タイムマシン経営論』(2020、日経BP、杉浦泰との共著)、『「仕事ができる」とはどういうことか?』(2019、宝島社、山口周との共著)、『室内生活:スローで過剰な読書論』(2019、晶文社)、『すべては「好き嫌い」から始まる:仕事を自由にする思考法』(2019、文藝春秋)、『「好き嫌い」と才能』(2016、東洋経済新報社)、『好きなようにしてください:たった一つの「仕事」の原則』(2016、ダイヤモンド社)、『「好き嫌い」と経営』(2014、東洋経済新報社)、『戦略読書日記』(2013、プレジデント社)、『経営センスの論理』(2013、新潮新書)、『ストーリーとしての競争戦略:優れた戦略の条件』(2010、東洋経済新報社)、Dynamics of Knowledge, Corporate Systems and Innovation (2010, Springer, 共著)、Management of Technology and Innovation in Japan (2006、Springer、共著)、Hitotsubashi on Knowledge Management (2004, Wiley、共著)、『ビジネス・アーキテクチャ』(2001、有斐閣、共著)、『知識とイノベーション』(2001、東洋経済新報社、共著)、Managing Industrial Knowledge (2001、Sage、共著)、Japanese Management in the Low Growth Era: Between External Shocks and Internal Evolution(1999、Spinger、共著)、Technology and Innovation in Japan: Policy and Management for the Twenty-First Century (1998、Routledge、共著)、Innovation in Japan (1997、Oxford University Press、共著)などがある。

「楠木建の頭の中」というオンライン・コミュニティで、そのときどきに考えたことや書評を毎日発信している。
  オンライン・コミュニティ「楠木建の頭の中」

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講座趣旨

企業間競争が激化する中で、競争はハードからソフトへ、機能からデザインへ移り、高付加価値やデザイン重視の商品が求められています。つまり、価格、性能、品質といった「次元の見える競争」は限界を迎えつつあり、焦点はデザインやブランドといった「価値の次元が見えない競争」へとダイナミックに転換しているのです。例えば、自動車産業において基本性能が充分な水準を達した今日、競争の焦点は、 クルマを買ったら生活がどのように変わるかといったコンセプトとそれを体現したデザインに移りつつあります。
では、どうしたら「見えない次元」の上に差別化を実現し、それを維持することができるのでしょうか。それには、古い戦略論に捕らわれてはいけません。
つまりこれまでの次元的な競争のルールそのものを破壊しなければなりません。「コンセプト」を創造する力、「その製品やサービスは顧客にとって何なのか、何のためにあるのか」を見出し、顧客に見せる組織能力と構想力が求められているのです。

本講座では、競争の新しいフェーズを切り拓き市場を捉えている企業の経営者あるいは実務家をゲストに招き具体的な事業戦略を伺うとともに、モデレーターである楠木氏が成長の課題に鋭く切り込み、新たな戦略の構造を明らかにします。加えて、見えない次元の競争において鍵となるコンセプト創造力、構想力とはいかなるものかを学びます。第一線のプレイヤーはもちろん参加者との幅広いネットワーク構築も魅力です。


開催実績

大久保清彦 (株式会社インターナショナル・ラグジュアリー・メディア 取締役
オーシャンズ 兼 ローリングストーン日本版 発行人/編集長
セブンシーズ総研株式会社 取締役副社長)
楠木建 (一橋ビジネススクール教授)
開催日 :  2006/04/25 (火)

伏谷博之 (タワーレコード株式会社 代表取締役社長兼CEO)
楠木建 (一橋ビジネススクール教授)
開催日 :  2006/03/09 (木)

募集要項

日時 2006年01月25日 (水)  19:00~21:00
受講料 18,000円

※事前入金となります


定員 50名

※定員になり次第締め切らせていただきます

主催
  • アカデミーヒルズ
会場 アカデミーヒルズ49(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49階)