六本木ヒルズライブラリー

2023年 年間ベストセラー

更新日 : 2024年01月22日 (月)





2023年、皆さんはどのような本とめぐり逢いましたか?
日々新しい書籍が入荷されるライブラリーの新刊書棚には、ビジネス書から小説、写真集から料理本、洋雑誌まで、様々な本たちが揃っています。気になる書籍と出会えたら、ご自宅などでじっくりお読みいただけるよう、ご購入も可能です。
昨年メンバーの方々に数多くご購入いただいたタイトルは、いわば書棚の「人気者」。どなたにとっても、素敵な出会いとなること間違いなしの4冊をご紹介いたします。



CFO思考 日本企業最大の「欠落」とその処方箋徳成旨亮 / ダイヤモンド社CFO——最高財務責任者と聞いて、皆さんはどのような仕事を想像するでしょうか。経理の一番偉い人?資金調達のプロフェッショナル?意外とCFOの具体的なイメージが浮かばない、という方も多いかもしれません。
著者は三菱UFJをはじめとした、様々な企業でCFOを歴任。自身の体験から学んだ具体的な視点を交え、CFOの役割、そしてその重要性を語っています。ポイントとなるのは、CFOがCEOのパートナーであり「経営者」であるということ。ただ会社の資産を管理するのではなく、資産を最大化するために、様々な判断が求められるのです。
本書は企業におけるCFOの責任に留まらず、日本経済の停滞はCFO的思考の欠落にある、という指摘にまで踏み込みます。つまり、国を支える大企業こそリスクを取り、経営を拡大する必要がある。消極的な「合理性」を越えた「アニマルスピリッツ」が必要なのだ、と。経理分野に限らず、企業経営にかかわるすべての方にオススメの一冊です。

ゼロから世界で290万フォロワーの
インスタグラマーになれた「D」が教える
間違いだらけのInstagram
D(ディー) / アスコム
問題:Instagramでフォロワーを増やすには、毎日投稿をしなければならない?〇か×か。
SNSのメインストリームに進出して、既に10年以上……依然として影響力が大きく、インフルエンサーの主戦場であるInstagram。個人も企業も、フォロワー獲得の秘訣を常に探しています。そんな時、インスタグラマー「D」による本書は大きな助けになるかもしれません。

無名の一般人でありながら、日本有数のインフルエンサーの地位を獲得した「D」。彼によれば、巷にあふれる「映える写真」や「毎日投稿」といったメソッドは有効的ではありません。必要なのは、フォロワーが増える仕組みを理解し、市場を見極め、常に自己分析すること。いかに「バズる」かよりも、自分の発信が確実に届く人を増やすことが大切だと言います。
そう、あるのは一見地道な試行錯誤。必勝法はないのです。本書を読めば、「インスタグラマー」以外にも応用できる、「自己発信」のヒントがたくさん見つかるはず。

フランスの台所から学ぶ 大人のミニマルレシピ
上田淳子 / 世界文化社
日々の食事は、誰だって美味しいものを作り、食べたいもの。しかし、いざレシピを探してみると、新しい調味料が必要だったり、準備に時間がかかったり。仕事終わりで疲れた日にはちょっと面倒に感じられ、結局、三日坊主になってしまう……そんな経験は誰しもあるのではないでしょうか。そんな時、おすすめなのが「ミニマルレシピ」です。
使う調味料は塩だけ。道具は一つのみ。もちろん手間もかかりません。フランスの家庭料理を参考にした本書は、誰でも手軽に、そして気楽に作れるレシピが満載。そして、シンプルだからこそ、素材を少し変えるだけで、いろいろな応用ができるのです。
近年は、コロナ禍をきっかけに自炊を初めたという方も多いはず。おいしく、楽しく、料理を続けるために、ぜひこの一冊を手に取ってみてはいかがでしょうか。

京都おいしい店カタログ [2023-24年版]
朝日新聞出版社 / 朝日新聞出版
歴史ある割烹から、お洒落なカフェ、最近話題のベーカリーまで、京都にはおいしいお店が沢山あります。目移りしてしまって、かえってお店選びに困るほどかもしれません。しかし、本書があれば大丈夫。京都の最新グルメ情報が、余すところなく詰まっています。
朝、昼、夜、それからおやつ……タイミング別におすすめのお店を紹介するだけでなく、漫画や小説に登場するお店や、猫に会える喫茶店、京都の和菓子の今昔など、独自の視点で情報がまとめられています。読むだけでも面白く、そして読めばきっと一度は行ってみたくなるはず。

老舗が守る伝統と若者たちの新風、二つの文化が混じり合う京都は、今、最も「食」が熱い街の一つです。旅行で、あるいは出張先で、京都のおいしいものを満喫したい方には必携の一冊となっています。

昨年は、依然として経営やビジネスに関わる本が手に取られる一方で、自分のライフスタイルや楽しみをいかに充実させるか、というニーズで選ばれた本も多かったようです。2024年はいったいどのような一年となり、どのような書籍が求められるのでしょうか。
ライブラリーの書籍では、オールジャンルの新刊を取りそろえ、皆さまのお越しをお待ちしております。


CFO思考 : 日本企業最大の「欠落」とその処方箋

徳成旨亮
ダイヤモンド社

間違いだらけのInstagram


アスコム

フランスの台所から学ぶ大人のミニマルレシピ

上田淳子
世界文化社

京都おいしい店カタログ

朝日新聞出版
朝日新聞出版


アカデミーヒルズのnote
今読むべき新刊書籍12冊