六本木ヒルズライブラリー

「ヨーロッパ旅行で美術館を楽しむコツ」とは?

メンバーズ・コミュニティ「ヨーロッパ旅行研究会」潜入レポート

     
年間800万人もの観光客が訪れるパリのルーブル美術館を始め、イタリアのウフィツィ美術館やスペインのプラド美術館など、超1級のコレクションを誇る美術館がいくつもあるヨーロッパ。そこへ旅行をするともなれば、美術館巡りは外せません。

今回は、会員制ライブラリーにある社会人のためのフラットな情報共有の場“メンバーズ・コミュニティ”(メンバー主体のサークル活動)の1つ「ヨーロッパ旅行研究会」に潜入し、現在大学で美術史を教えていらっしゃる伊藤さんに「ミュージアムの基礎知識」と「ヨーロッパ旅行で美術館を楽しむコツ」を教えていただきました。

ミュージアムの基礎知識


▼ミュージアムの語源
古代ギリシアのムーセイオンmouseion(ギリシア語)に由来する。 ムーセイオンとは、ムーサ(学問・芸術をつかさどる9人の女神の総称。英語でミューズ Muse)の神殿の意味で、それが変化発展した総合学術機関のこと。

▼ミュージアムの起源
・ピナコテーク:もとはバイエルン王家ヴィッテルスバッハ家の収蔵品を市民を対象に展示する目的で作られた収蔵庫。
・キャビネ:バロック期の裕福な王侯貴族の邸宅内に作られた珍品陳列室。
・クンストカマー:ルネッサンス後期~バロックにかけての王侯貴族の美術工芸品ばかりを集めた博物陳列室。
・ヴンダーカマー:美術工芸品に限らず標本や石、剥製など珍しいものを集めた博物陳列室。
・ギャラリエ:絵や彫刻を飾る回廊。

▼コレクションの成立
古代ローマに始まり、中世には教会・修道院の聖遺物や写本といったコレクションが成立。その後、ルネッサンスに入るとメディチ家やハプスブルグ家といった個人や家が持つ私的なコレクションが加わっていった。


この後、ダーフィット・テニールスの『レオポルト・ヴィルヘルム大公の収集室』を題材に、当時の王侯貴族のコレクションや収集室の様子を解説いただいたことで、基礎知識をより深く理解することができました!

ヨーロッパ旅行で美術館を楽しむコツとは?





▼オススメは朝
やはり、朝は空いていてゆっくり鑑賞できるのでお勧めです。夕方も空いているのですが、閉館時間間際になると追い立てられるので、夕方に行く場合は予め見たい作品や展示場所を確認しておくとよいでしょう。

▼事前に美術館の予習をしよう
大きな美術館になるほど、鑑賞に時間がかかり、順路も複雑になります。見たい作品もそれに比例して多くなりますよね。その場合は、予めその美術館のサイトを見て予習することをお勧めします。順路やトイレの場所、見たい作品の展示場所は確認しておく良いと思います。また、それらの作品の予備知識があるとなお良いです。何も知らないで行くより、より深く作品を鑑賞することができます。

▼最低限の知識(時代背景・歴史)は必要
美術館のある地域の歴史は調べておきたいですね。また、美術館にはそれぞれ得意分野があります。その分野に焦点を当ててそれらの時代背景や歴史などを知っておくと、よりその美術館を楽しんでいただけると思います。

▼街中のレストランを使って街ごと楽しもう
美術館のなかにもレストランはありますが、せっかくならその地区にある別のレストランに行ってみることをお勧めします。その道すがら、街並の景観や雰囲気を存分に楽しんでみてください。何か新しい発見や感動があるかもしれません。

▼建物自体を楽しもう
ヨーロッパの美術館は、建物そのものが歴史的建造物の場合が多いです。そのデザインや素材、色、形なども含め建物自体の歴史に触れてみてください。

▼教会はぜひ行って!
テーマは“美術館”ですが、やはりヨーロッパへ行くなら教会は外せません。ミラノにあるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の『最後の晩餐』(レオナルド・ダ・ヴィンチ)はあまりにも有名ですが、その作品がそこにあるのには理由があります。もちろん他の作品でも同じことが言えます。美術館は、色々な場所にあった美術品をまとめて効率よく鑑賞するために後からできたものですが、それぞれの作品は本来あった場所が必ずあります。美術館の方が照明や展示方法など最大限に工夫されておりキャプションやガイドもあるため作品を理解しやすいというメリットはありますが、やはり本来あるべき場所で見ることは何にも代えがたい美術鑑賞の醍醐味だと思います。ヨーロッパへ行くなら、ぜひ美術館だけではなく教会にも足を運んで「本物」を観ていただきたいと思います。
 

おかえりレポ 「オーロラ鑑賞旅行」ノルウェー(トロムソ)




ヨーロッパ旅行から戻られたライブラリーメンバーに、その旅の話をしてもらう恒例の「おかえりレポ」。今回は、有名なオーロラ鑑賞地で、「北欧のパリ」とも呼ばれる北極圏最大の街トロムソに旅行をされたOさんにお話いただきました。

割安エアラインについてや、観光スポット、現地グルメ、オーロラ予報の話など、これから旅行を予定されている方にはオトクな情報が盛りだくさんでした。もちろん、予定されていない方も、まるで自分が行ったかのような錯覚に陥る話の数々。参加者からは「勉強になった」「オーロラ鑑賞に行きたくなった」という声がたくさん挙がっていました。

トロムソは、緯度の割には海流の影響で冬でも-10℃ほどと比較的温暖な気候に恵まれているので、極寒に慣れていない日本人には向いていると言います。そして、オーロラが綺麗に見える確率が高いのは9月中旬から4月上旬にかけてだそう。春休みの旅行計画がまだの方、トロムソへオーロラ鑑賞に行ってみてはいかがでしょうか?
 

メンバーズ・コミュニティ「ヨーロッパ旅行研究会」


メンバーズ・コミュニティとは、アカデミーヒルズ ライブラリーのメンバーが共通のテーマのもと意見交換や勉強会を行うメンバー主体のサークル活動です。趣味の共有やビジネス力を鍛えるものなど、現在11のコミュニティが活動しています。

「ヨーロッパ旅行研究会」は、ヨーロッパが好きなメンバーが集まって情報交換するコミュニティです。歴史、文化、食、スポーツなど、テーマのある旅を理想に、定例会で毎回紹介しあっています。ちょっとマイナーな地域まで幅広くカバーします。

基本的にはメンバー向けの活動になっておりますので、ふつうの旅では物足りないメンバーの方は、ぜひ1度参加されてみてはいかがでしょうか?もちろん、ヨーロッパに今は行ったことがなくても、興味をお持ちのメンバーのご参加もお待ちしています。

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