六本木ヒルズライブラリー

第21回 「iBeaconの基礎知識」と「今月の主なITニュース」

スマートフォン勉強会

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更新日 : 2014年10月01日 (水)

開催日:2014年4月27日(日) 17:00~19:00


4月27日に第21回スマートフォン勉強会を開催しました。テーマは徐々に知名度を上げつつある「iBeacon」。Bluetooth LEをベースとした、主に室内向けの位置情報提供ソリューションです。まだ新しく、本格的な普及には至っていませんが、今後マーケティング施策などで急速に広まることが予想されます。
勉強会ではiBeaconに対応したいくつかのアプリを使い、どのように動くのかを検証しました。

使用したアプリ:
iOS:Locate Beacon (Radius Networks)
Android:iBeacon Finder (Mobisfera)
iBeacon Scanner (ixsoft, inc)

iBeaconの基礎知識

まず、iBeaconの基礎知識として以下をおさらいしました。

■iBeaconには、通常サービス単位で設定されるUUIDと、サービス内で識別する為のMajor、Minor(それぞれ0〜65535の値)の数値を割り当てることが可能

■iOSではiOS7からiBeaconに対応(受発信)

■Androidでは4.3から対応(受信のみ)

■距離を検知出来るのが売りだが、結構大雑把。「凄く近い」「遠い」「その中間」という3パターンでアプリ側の応答を分けることが出来る

■ビーコン自体が位置情報を発信する訳では無く、ビーコンが発するUUID/Major/Minorの情報を受け取ったアプリが、ビーコンとの距離を加味しネット上のサーバーにお伺いを立て、情報を取得する仕組み。サーバーはアプリからの問い合わせに対し、設定された情報を返す。これは位置情報でもいいし、お店の名前や割り引きクーポンでも何でも良い。

勉強会では上記のアプリを使用し、iOSをトランスミッターとして設定し、Androidで検知する実験を行いました。その際に距離判定がどうなるかも見て貰いました。一定の距離で固定していても、検知される距離は常時数メートル〜10メートル単位で変動しており、決して正確ではない事が分かりました。

また、iBeaconスキャナアプリは両プラットホームにあるものの、Androidのスキャナアプリは「未知のUUIDでもスキャン可能」、iOS版のスキャナアプリは「指定されたUUIDのみスキャン可能」という違いがあることが分かりました。iOSではAPIの制限でそうなっているものと思われます(同様にWiFiスキャナもiOSでは認められていない)。

今月の主なITニュース

後半は「今月の主なITニュース」ということで、主催者目線で気になったニュースをいくつか紹介しました。トピックは以下の通り。

■Flurryのレポートが興味深い
■OpenSSLの脆弱性発覚 (Heartbleed)
■Google+が縮小するかも?
■Amazonからスマートフォン発売の噂
■GoogleのProject Tangoが凄そう
■Oculus Riftが凄い!(そしてFBに買収される)

特にProject Tangoは目を見張る物があります。リアルタイムで周囲を3Dスキャンしていくこの技術は、近い将来ナビゲーションに革命をもたらすでしょう。

終了後はいつものように懇親会を行いました。皆さまのご参加をお待ちしております。