六本木ヒルズライブラリー

第7回定例会「国際派弁護士×キャリア×労働法=池田彩織さんに聞こう!」

士業道場 2012年5月の定例会

メンバーズ・コミュニティ
更新日 : 2012年06月07日 (木)

開催日 2012年5月19日(土)10:00~12:00


士業道場の第七回定例会は、弁護士の池田彩織先生をお招きして、今までの経歴から、豊富な転職経験の際に得たノウハウに弁護士特有の法律の知識も加えて、キャリア形成の秘訣についてお話し頂きました。また、留学や外資系に勤めた経験から国際的なキャリアを積む上で役に立つノウハウについてもお話し頂きました。すこし固めの内容かと思いきや池田先生はお話が上手で、ユーモア満載の笑いが絶えない定例会となりました。

【ヘッドハンターの使い方】
転職の初期の頃は、ヘッドハンターを使わずに自分で履歴書を書いて転職活動をしていたこともありました。ヘッドハンターを使う利点はこれから雇う人には聞けないような情報も仕入れてくれる点や、客観的な意見を聞ける点、代理で交渉してくれる点等が挙げられます。基本的には転職が決まるまでは非常に親切です。ヘッドハンターを選ぶポイントは、自分のことを理解し、価値を分かってくれる人、豊富な人脈があること等が挙げられるのではないでしょうか。

【履歴書や人柄を面接の際などに、採用側がどう見ているか?】
採用する側、採用される側の双方の豊富な経験から、採用する側、される側の気を付けるべきポイントについてお話し頂きました。当日参加者のみの情報提供とさせて頂きます。

【労働法のマメ知識】
・10人以上従業員がいる会社では就業規則の作成が義務づけられています。
・その他、組織ごとに人事慣行があるので、なるべくそれに従って行動したほうが良いでしょう。
・会社を辞めるときには、なるべくきれいに辞めることが重要です。転職後に前の職場の人たちと気兼ねなく話せることは大きな財産になります。
・雇用時に雇用契約書、条件明示書があるはずです。
・有給、ボーナス等についても退職の意思表示の前にどういう仕組みになっているか調べましょう。
・いわゆる未払い残業代は2年で時効になります。

【語学のお話】
留学から帰国しても当初は英語に自信がありませんでしたが、やはり語学の秘訣は「使い続けること」「使い続けられる環境に自分自身を置くこと」ではないでしょうか。その他、初めての語学を勉強するときは、発音だけはしっかりと押さえておくことが重要です。そこを怠ると音が意味あるものとして聞こえてこないので学習の進捗が遅れます。また、語学学校はやはり王道ではないでしょうか。文法等はめんどくさい部分ですが、そういった部分は学校に頼ると便利です。

【海外の職場で働くときには】
外国人がよく日本人に対して持つ印象は、「日本人は何を考えているか分からない」ということだそうです。表情がない、反応がない、声が小さいと思われがちです。外国人と働くときは、大きな声で胸を張って、相手の目を見てしゃべりましょう。しゃべらないと外国人には理解してもらえません。

-池田 彩織氏 プロフィール-

1993年 早稲田大学法学部卒業
1997年 第二東京弁護士会登録
2005年 College of Law(ロンドン)法律実務コース修了
2009年 セーヴェーエムエル外国法事務弁護士事務所
2012年 現在は都内の弁護士事務所にて執務

【今までのご経歴】
司法試験合格後、都内の法律事務所にて知的財産案件を専門とする弁護士として活躍後、大手弁護士事務所に転職。その後国際的な案件に携わりたいとの思いから、イギリス留学を経験。帰国後イギリス系事業会社、ドイツ系・フランス系法律事務所、アメリカ系事業会社を経て現在に至っています。語学が堪能ということで、法律事務所で主に英語を使う案件を取り扱っています。

【専門分野】
企業法務全般、M&A、労働問題、会社設立、リスクマネジメント、知的財産、不動産、ホテル、訴訟、紛争解決、国際離婚、個人向け顧問弁護士

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池田彩織
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